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(出来る範囲で・・・)総力特集!! フォードGT40 Vol.10; (最終回)1969年 最後の晴れ舞台

最後の最後に出張で間が空いてしまいましたが、、年初からお送りしてきたフォードGT40特集もいよいよラストです。


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↑毎度の事ですが・・・フォトレタッチでランプ類を光らせています。実際のミニカーは点灯しません(笑)。


1969年、デビューから6年が経過しすっかり旧式マシンとなっていたフォードGTには、もはや活躍の場はないかに思われました。しかしミラージュM2の開発が思うように進まなかったJWAは、この年のマニファクチャラーズチャンピオンシップの前半戦に引き続きフォードGTをエントリーさせます。’67年にミラージュM1として誕生し、’68年にフォードGTに先祖返りした1074/1075の2台は参戦3シーズン目となる大ベテランでしたが、68に製作された1076を加え、熟成の進んだ3台のフォードGTはポルシェ908やフェラーリ312Pを相手に善戦。1075がセブリング12時間で、1074もBOCA500マイルでそれぞれ勝利を上げました。


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↑イクソのフォードGTは、本当に何度見ても惚れ惚れします。


その後のレースにはJWA期待のミラージュM2がようやく投入されましたが、ロングディスタンスのルマン24時間はM2の搭載するコスワースDFVエンジンの耐久性に不安がありました。そのためここへ来て再びフォードGTの登場となったのでした。1074はBOCAでの優勝を手土産に引退、ルマンには1075 カーNo.6 ジャッキー・イクス/ジャッキー・オリバー組、1076 カーNo.7 デビッド・ホッブス/マイク・ヘイルウッド組の2台をエントリー。もっともレースペースではもはや最新鋭のポルシェ917/908、フェラーリ312Pに太刀打ち出来るとは考えておらず、手堅く走って出来る限り上位入賞を図るという戦略が練られていたようです。


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↑’68年型はルマンにエントリーしたJWAのマシン全3台が製品化されていますが、’69年に3位入賞と健闘したNo.7(GTP-1076)は製品化されていません。(・・・と思います。)出来る事ならウイナーのNo.6(GTP-1075)と並べたいのですが・・・。


この当時のルマン24時間レースはルマン式スタートと呼ばれる、コースグランドスタンド前右側にずらりと並べられたマシンにスタートの合図と同時にドライバーが駆け寄ってマシンに飛び乗りスタートするという方式を採っていました。この年もスタートと同時に全ドライバーがマシンに駆け寄り・・・と思ったら、カーNo.6のイクスはゆっくりとマシンに歩み寄り、他のマシンがスタートした後にゆっくりと走り出しました。前年のウィリー・メアレスのフォードGTのクラッシュのように、このルマン独特のスタート方式は様々な危険性を孕んでおり、イクスのこの行動は危険なルマン式スタートに対する批判を込めた物だったと言われています。(翌年からこのルマン式スタートは廃止された。)


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↑敵ながら天晴れ。フォードGTと最後まで死闘を繰り広げたポルシェ908ラングヘック。最新鋭マシンの917ではなく、熟成の進んだこちらが生き残る辺りがルマンの過酷さを物語っています。モデルはエブロ製でこちらも良い出来です。後に同じ仕様がミニチャンプスからも発売されました。


レースはやはり、終始ポルシェがリードする形で展開します。対するJWA陣営のフォードGT2台も快調に走行を続け、最後尾からスタートしたイクスのNo.6も着実に順位を上げていました。そして残り4時間となった頃、波乱が起きました。トップを走行していたポルシェ917がトラブルにより大きく後退、2位の908もトラブルによりリタイヤしてしまったのです。ここでトップに立ったのがNo.6 イクス/オリバー組のフォードGT。それをハンス・ヘルマン/ジェラール・ラルース組のNo.64 ポルシェ908が猛追する形となり、ここにルマン史上でも稀に見る大接戦が展開される事となりました。


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↑こちらは同じイクソのフォードGT '69仕様ですが、上の通常品と異なりルマン24時間レースを扱った欧州の書店系アイテムの物。金型は同じですが内装やエンジンルームの彩色が省かれるなどコストダウンが図られています。


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・・・ところがこの2台、それ以外にデカールの1部に違いが。。。画像下が通常品、上が書店系モデルですが、ゼッケンNo.の書体、リアカウル上部のゼッケンサークルの形(通常品は1部が直線状に切り欠かれている。)、リアカウルのタイヤの前の部分などが異なります。・・・どちらが考証的に正しいのかは・・・あまり詮索しない方が幸せかも(笑)。


2台はコース上でも抜きつ抜かれつ、ピットインのたびに順位を入れ替えるという攻防を繰り返し、とても24時間レースの終盤とは思えないような熱い闘いを繰り広げます。カーNo.7も2台の間に割って入りNo.6をサポートします。そしてそのままレースは最終ラップに突入し・・・最後はイクスのカーNo.6がトップでゴールラインを越え、フォードGT40 P1075に2年連続のルマン優勝をもたらしました。24時間を走りきって2位との差およそ百数十メートルという僅差での勝利。同一個体のマシンが2年連続で勝利するのはルマン史上では初の快挙でした。さらにNo.7も908に次ぐ3位入賞と言う、有終の美を飾るにふさわしい活躍を見せました。


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↑'66年から4年間に渡り勝利を飾ったフォードGTたち。こうして並べて楽しめるのは模型ならではと言えるでしょうか。


誰もが予想しなかった旧型マシンの勝利。こうして、フォードGTのルマン挑戦の歴史は幕を閉じました。この後はポルシェの黄金時代が続く事になりますが、フェラーリとの闘いを軸としたフォードGTの活躍は、ルマン史上の輝ける1ページとしてその歴史に留められてゆく事でしょう。


●今後発売予定のフォードGT40ミニカーについて


Photo

↑2011年の静岡ホビーショーに展示されていたミニチャンプス製のFORD GT Mk-2。今の所ルマン本戦仕様でアナウンスされているのは#2と#3の2台。


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↑スパークからはイクソと同じガルフカラーのMk-1が・・・。画像は1/18ですが、'68の#9は1/43もアナウンスされています。1/18では今回の'69 #6も予定されているので、1/43に展開される可能性があるかも!?


お送りしてきたフォードGT特集は今回で終了ですが、1/43でもこの先まだまだ製品化の予定があります。先ずなんと言ってもミニチャンプスのMk-2!!昨年の静岡ホビーショーで見てからず~~~っと待っているのですが・・・そしてスパークからは’68年のカーNo.9が予定されています。ガルフカラーはイクソの傑作があるだけに、スパークがどう料理して来るか興味津々です。不確定情報ですが、イクソは’67年にMk-4をサポートしたMk-2Bを発売するかもしれません。他にもバリエーションモデルを中心に色々新製品が出てくるのではないかと思います。何か新しい物を入手したら、またご紹介したいと思います。


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昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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