1/43cu.in.

1/43キュービック・インチ アメリカ車を1/43モデルでアーカイブ

 

もう1つの年式違い ~SPARK '68 & '66 Oldsmobile Toronado

先回スパーク製C1コルベットの年式違いをご紹介したので、続けて別車種の年式違いをご紹介したいと思います。


Spark_68_olds_toronado_1_2


オールズモビル・・・プリマスやマーキュリー、ポンチアックと共に、そのブランドネームは古くからのアメリカ車ファンには郷愁を誘うものとなってしまいました。かつてベーシックブランドのシボレーと上級ブランドのビュイックとの中間に位置したオールズモビル、そのモデルレンジ内で上級パーソナルクーペとして君臨したのがトロナードです。当ブログでも過去に都度ご紹介して来ましたが、キャデラック・エルドラドよりも1年早い'66年型として、大量生産された車種としてはアメリカ初の前輪駆動車となりました。そのドライブトレーンはエンジンは縦置きで隣りにトルクコンバーターが並列して置かれ、チェーンで連結されるという独特な機構を採用したものでした。


Spark_68_olds_toronado_2


Spark_68_olds_toronado_3


↑'50~'70年代のアメリカ車は1~2年でスタイリングが大きく変化するのがややこしくも面白い所。トロナードも'68年型で大きくイメージが変わりました。


機構面と共に注目を集めたのがそのスタイリングで、ボディサイドがウエストライン(窓下)で膨らまず、側面全体が1枚の大きな面で構成されたようなデザインは当時は非常に新しい物だったようです。全長が5mを優に超える堂々たる大きさの2ドアクーペボディは、'60~'70年代初頭のアメリカ車特有のおおらかさ、伸びやかさが感じられ非常に魅力的です。このデザインは当時のミニカー業界でも注目を集めたようで、ソリドテクノ、コーギー、ピレン(コーギーの金型)、ポリトーイ、ガムダクールなど、1/43近辺(コーギー、ガムダクールはやや小さ目)でも古くからミニカー化された数少ない'60sアメリカ車の1台でした。


Spark_68_olds_toronado_4


Spark_68_olds_toronado_5


↑個人的な趣味・嗜好の問題ですが、エッチングの多用し過ぎは余り好みではないので、スパークの仕上がりは好感度が高いです。適材適所が良いと思います。


近年の製品ではデルプラドが'67年型スパークが'66年型をリリースしており、プレミアムXでも'66年型の製品化計画があるようです。・・・そして嬉しい事に、スパークでは最初期型の'66に加え、'68年型をも製品化してくれました。’66年にデビューした初代トロナードは、’68年にフロント&リアエンドを中心としたフェイスリフトを実施。フロント周りはよりアクと押し出しの強い個性的なマスクに、リアはテールランプがバンパーにビルトインされたタイプの物になりました。先回のC1コルベットでも記しましたが、こうした変化は大量生産を前提としたダイキャストモデルではフォローが難しい部分。価格の面では苦労もありますが、この年代のアメリカ車が好きな当方にとっては非常に有難い製品展開です。


Spark_66_olds_toronado_1_2


Spark_66_olds_toronado_2


↑こちらは過去にご紹介済みの'66年型。1stモデルのブルーメタリックではテールランプ周りの処理に誤りがありましたが、2ndのグリーンメタリックではそれが正しく修正されていました。こうしたきめ細かい対応も素晴らしいと思います。


モデルはスパークの標準的な仕上がりと言えるもので、ワイパーやルームミラーなど部分部分にエッチングパーツを使いながら、それ一辺倒になっていないのが個人的には好ましい感じ。ボディカラーは今回のソリッド・レッドも悪くないのですが、上級パーソナルクーペらしいメタリックカラーのバリエーションも見てみたい気がします。過去にご紹介済の'66と並べるととても良い雰囲気。兄弟車とも言えるビュイックリビエラも、NEOが同様にレジン完成品で様々な年式を製品化してくれた結果、歴代の美味しい部分がかなりフォローできるようになりました。ホント、1/43のアメリカ車モデルも凄い事になったものです・・・。


Spark_68_olds_toronado_6


Spark_68_olds_toronado_7


↑こういう車種の年式違いは大量生産前提のダイキャストモデルでは難しいのではないかと思います。この辺りは少量生産に適したレジンモデルならではと言えそうです。


スポンサーサイト

より特別な1台 ~ Road Champs '69 Hurst Olds

お送りしてきたオールズモビル442特集、ラストは442のようで442でない!?特別な1台をご紹介したいと思います。


R_champs_hurst_olds_1


’60年代に入り、インターミディエートベースのマッスルカーというジャンルの人気を決定的にした1台は'64年にポンティアック・テンペスト/ルマンズにオプション設定されたGTOだと言われています。その後60年代後半にマッスルカーのパワー競争が過熱すると、フォード陣営のトリノ/マーキュリー・サイクロンは428や429cu.in.、クライスラー陣営のダッジ・コロネット・スーパービー/プリマスGTX、ロードランナーは426や440cu.in.など7リッター超の大排気量エンジンを搭載して勝負を挑んで来ます。・・・ところがこの当時GMはインターミディエートには400cu.in.(6.6L)以上のエンジンは搭載しないという自主規制があったため、そのままでは他社の後塵を拝する状況に立ち至りました。


R_champs_hurst_olds_2


R_champs_hurst_olds_3


'68年型ではシルバー&ブラックだったカラーリングは、'69ではホワイト&ゴールドに変更されました。'70年にGMのインターミディエート排気量自主規制が撤廃された事により、ハースト・オールズは1度消滅しますが、’72年以降、各世代のカトラス系をベースに設定された他、ポンティアック・グランプリにもハースト仕様が存在しました。


こうした状況に対し442を擁するオールズモビルが取った施策は、大排気量エンジン搭載車を自社製造の形ではなく、外部製作のチューニングカー(という形にして)販売するという物でした。オールズはシフターなどアフターマーケットのチューニングパーツで有名なハースト社をパートナーとして選び、カトラス及び442をベースに455cu.in.(7.5L)エンジンを搭載、ハースト・オールズとして’68年型から設定しました。’68年型が390hp、'69型はややデチューンしたものの380hpというハイパフォーマンスぶりを誇っていました。翌’70モデルイヤーには件のインターミディエート排気量自主規制が撤廃され、晴れてノーマルの442にも455エンジンが搭載されますが、その生い立ちにおいてハースト・オールズはより特別な存在と言えそうです。


R_champs_hurst_olds_4


R_champs_hurst_olds_5


↑ハースト・オールズはベース車両が442だけでなくカトラスも使用されたため、ハースト・オールズ=442という図式は成立しません。ロードチャンプスのモデルはプロポーションも良好で独特のカラーリングや細部ディテールまでしっかり再現されており、なかなか侮れない仕上がりです。


ミニカーは当ブログにおいては重要ブランドであるロードチャンプス製。その後多くのハースト製ハイパフォーマンスカーに採用されたホワイト&ゴールドのボディカラーを纏った’69ハースト・オールズです。・・・いや~もうね、こういう車種をラインナップに持っていたりするからロードチャンプスはやめられないんですよ。'69のハースト・オールズを1/43でモデル化してくれているのって、ロードチャンプスぐらいではないかと思います。その存在を知った時の当方の驚きと喜びと言ったらそりゃあもう・・・。同ブランドのミニカーの中では、'65シェベルと並んで入手難易度が高いモデルでしたが、数年前に海外ネットオークションにて念願かなって入手した次第。


R_champs_hurst_olds_6


R_champs_hurst_olds_7


↑'69のカトラス系は'70に比べてラジエターグリルが小さく、リアフェンダーの造形も控えめでクリーンなデザイン。しかしハースト・オールズは個性的なフードスクープやリアスポイラーで武装。独特のカラーリングと相まってマッスルカーらしい攻撃的なアピアランスです。'69ハーストと'70 442を並べた様は個人的には至福の眺め。ご満悦状態であります(笑)。


さて、ロードチャンプスのハースト・オールズ、レアと言うだけだったら当方もそれほど興奮しなかったのですが(笑)、これが同ブランドのモデルのなかでも屈指の仕上がりぶりなので嬉しくなってしまうのです。エンジンフードやドアが開閉し、そのチリの合いこそちょっぴり残念なものの、ボディ全体のプロポーションは上々、独特なボディカラーもプリントで美しく再現、時として細部の表現がいい加減な事もある同ブランドですが、メールボックス(郵便箱)型と称されるエンジンフードバルジ、リアに装着されたスポイラー、スタイルドホイールなど、ハースト・オールズとしてマストなディテールも抜かりなくモデル化しています。現在は生産されていないと思われるロードチャンプス、もしそのまま製造・販売を続けていたら、結構立派なモデルを作るブランドに成長していたかも知れないな~などと夢想してしまう1台です・・・。


R_champs_hurst_olds_8


↑このハースト・オールズが1/43でカタチになっていると言うのは本当に喜ばしい事です。


作ってなくてすみません。。。 ~Starter Kit '77 Oldsmobile 442

え~と、今回は未組立のレジンキットでのご紹介です。。。すみません。


Starter_77_oldsmobile_442_1


'73モデルイヤー、オールズモビル・カトラスはモデルチェンジして4世代目へとバトンタッチしました。4ドアセダン/ステーション・ワゴンとセミファストバック/ノッチバックの2種類のクーペをラインナップし、'73~'75年型までが丸型の2灯ヘッドランプ、'76~'77はヘッドランプを流行の角型4灯式とし、ボディもより直線的な物に改められました。改変を受けた’76年にはおよそ56万台が生産され、シボレーフルサイズを抜いて全米乗用車販売のNo.1となっています。今はブランド自体が消滅してしまったオールズモビル、そんな輝かしい時期もあったのです・・・。


Starter_77_oldsmobile_442_2


Starter_77_oldsmobile_442_3


↑この時代のインターミディエートと言えば、80年代以降のフルサイズとほぼ同じ位の大きさ。クーペボディは流石にスマートなプロポーションでした。


'68~'71年型では独立した車種となっていた442は、マッスルカーの黄金時代終焉を象徴するかのように、先代の最終年式である'72年型からカトラス系へのパッケージオプションへと戻ってしまいましたが、この世代のカトラスにも継続され3世代目となりました。しかし大排気量455cu.in.エンジン搭載は'76年型までと時代の波には抗えず、徐々に性能的に大人しくなって行きました。その後442の名前は90年代初頭まで残っていましたが、大きく流麗なボディに大排気量のV8エンジンと言う、アメリカンマッスルらしい組み合わせはこの3世代目までかなあと思います。


Starter_77_oldsmobile_442_7


↑ちゃんと作るとこういう姿になる筈なのですが・・・古いキットなのでデカールは死んじゃってるっぽいです。


モデルはかつて膨大なラインアップを誇ったスターターのレジンキット、NASCARシリーズの1台です。正確には”OLDSMOBILE FIRST NATIONAL CHAMPIONNE 1978”というのが商品名。'78年のNASCARシリーズに参戦していたマシンなのでしょうが、'78年にはカトラス系は大幅に小型化された5世代目へと移行していたので、前年までのボディのまま参戦していたと言う事でしょうか。この時代のNASCARマシンは、現在とは違ってボディそのものは量産車に近いカタチをしていたので、これをベースにホイールアーチ形状などを修正すれば、ほぼ量産型の442に見えるようになる・・・筈です。


Starter_77_oldsmobile_442_4


Starter_77_oldsmobile_442_5


↑この時代のNASCARマシンは量産車と近いカタチをしているので、手持ちのストックからそれっぽいタイヤ&ホイールを履かせて車高を調整すると、俄然量産車っぽくなります。


と言う事でこのレジンキットのボディ、4世代目カトラスの後期型クーペ、4分割のラジエターグリルからすると'77年型のようです。スラントしたノーズ形状は'76年型ではベーシックグレードのカトラスSと、それをベースに設定されたパッケージオプションの442だけに、そして'77年型では442だけに採用されていた物。アッパーグレードは垂直に切り立ったよりフォーマルな顔が用意されていました。ストックカーのお好きな方には申し訳ないですが、当方は密かにこのモデルを量産型に改造したいと目論んでいます。・・・とは言え毎度の事ながら、考えているだけでちっとも実現しないのですが。。。


Starter_77_oldsmobile_442_6


↑ちゃんと作ってあげないと・・・とは思っているのですが。。。


クーペ見参!! ~ TfC Model '70 Oldsmobie 442 Coupe

さて、今回は当方の大好きな442クーペのご紹介です。


Tfc_oldsmobile_442_1_2


・・・と言う事で、今回も’70年型の442、いよいよクーペボディのご紹介です。オールズ442は元々はF85/カトラスのパッケージオプションとして誕生しましたが、'68~'71年型の間は独立した車種として存在していました。パフォーマンス的にも、やはりこの時期が最も輝いていたと言えるのではないかと思います。442のボディバリエーションについて、当方は正直100%把握出来ていないのですが、ピラーレスとピラー+三角窓の付いたSクーペの2種のファストバッククーペとコンバーチブルが存在した他、画像検索ではノッチバックの2ドアHTがヒットします。('72年型のハースト仕様はコチラのボディを使用)また、70年には特注でワゴンボディ(!)が極僅かに製造されたようです。


Tfc_oldsmobile_442_2


Tfc_oldsmobile_442_3


↑う~~ん、カッコいい♪これぞアメリカン・マッスルという王道のスタイリングが素敵です。


コンバーチブルの記事でも記した通り、当方はこの世代の442はコンバーチブルよりもクーペの方がより好み。ファストバックのルーフラインは同時期のシボレー・シェベル、ポンティアックGTO、ビュイックGN/GNXと共通のイメージですが、オールズの重厚でちょっとコンサバなマスクとの組み合わせは、「これぞアメリカン・マッスル!!」といった魅力に溢れているように思います。この’70年型以降ではリアフェンダーのブリスター状の張り出もセクシーなアピールポイント(笑)。強力なライバルでもある兄弟車たちと較べても、当方はこの442が最も好きな1台なのであります。


Tfc_oldsmobile_442_4


↑GMインターミディエート・マッスル揃い踏み。奥からロードチャンプスの'69ポンティアックGTO, マッチボックスの'70シェベルSS, TfCの'70オールズ442。どれも皆魅力的ですが、当方は442がお気に入り。ビュイック版のGS/GSXは残念ながら1/43のモデルは存在しないものと思われます。4ドアのスカイラークがNEOから発売されています。


Tfc_oldsmobile_442_5


↑コチラは先回ご紹介したアーテルのコンバーチブルと・・・。個人的には442にはこのゴールドとブラックの2トーンが最も似合うと思います。ゴールドの色味はTfCの方が実車のイメージに近いような・・・。


モデルはTfC(Toys for Collector)というブランドから発売されたホワイトメタル完成品で、床板までホワイトメタル製でずっしりと重いモデルです。最新のレジン完成品のようなシャープさやハイディテールな仕上がりとは異なりますが、艶やかな塗装や金属メッキパーツの質感、そして手にした時の重さには独特の味わいがあります。プロポーションは実車の忠実なスケールダウンというよりは、マッスルカーとしての力強さを強調した仕上がり。・・・今にも後輪からもうもうと白煙を上げ、猛然と加速を始めそうな迫力満点の佇まいは、それはそれで非常に魅力的です。ボディーカラーもゴールドにブラックのストライプで、’70 442らしい当方の最も好きな組み合わせ。古い製品ですが今でもお気に入りの1台です。


Tfc_oldsmobile_442_6


Tfc_oldsmobile_442_7


↑モデルのプロポーションは、実車のマッチョイメージをやや強調したデフィルメが成されています。今にも後輪から白煙を巻き上げ、猛然と加速し始めそうな迫力があります。


TfCのオールズはこのクーペボディの442の外に、コンバーチブルとそれをベースにしたインディーペースカー仕様、更に442のベースとなるカトラスのクーペをラインナップしていたようです。ホワイトメタル完成品の常で高価なモデルの為、当方が所有しているのは残念ながらこのクーペの442のみです。実車がブランドごと消滅してしまっている為か、トロナード以外のこの時代のオールズは余り製品化に恵まれていないように思います。レイバンマスクのプリマスGTX/ロードランナー、マーキュリー・サイクロンと共に当方の最も好きな'70sマッスルである442、最新製品が発売されたら当方なぞは飛びついてしまうのですが・・・。


Tfc_oldsmobile_442_8


↑ローアングル、レンズテレ側で・・・。


Tfc_oldsmobile_442_9_2


↑こちらはやや高めのアングル、レンズワイド側で・・・。


完全競作 ~Ertl Collectible '70 Oldsmobile 442 Conv.

今回ご紹介するErtl製の'70 442 Conv.は、前回のマッチボックスと完全な競作です。


Ertl_70_olds_442_1_2


オールズモビル442特集、今回のモデルはアーテル製ですが、題材は前回のマッチボックス製と同じ’70年型のコンバーチブルです。・・・実車については前回色々記してしまったので、余り追加する内容がありません。。。’70年にGMのインターミディエートクラスへの排気量自主規制が緩和され、455cu.in.エンジンが搭載できるようになりましたが、その後排ガス規制が厳しくなったため、結果的にこの'70年型が歴代でもっともパワフルな心臓を持った442となりました。('68~'69に存在した”裏技”ハースト仕様を別にした場合の話ですが・・・。)


Ertl_70_olds_442_2_2


Ertl_70_olds_442_3_2


↑マッチボックスの製品と甲乙付け難いアーテル製モデル。


’70年型の442はそのハイパフォーマンスぶりが評価されたのか、栄えあるインディーペースカーに選ばれています。その時ペースカーのベースとなったのがこのコンバーチブルボディでした。当方はこのオールズ442がインターミディエートベースの正統マッスルカーの中でもかなり好きな1台である事を前回記しました。もちろんコンバーチブルも良いのですが、個人的にははコンバーチブルよりもクーペボディの方が好みだったりします。あのルーフラインと、’70年型ではブリスター状に膨らんだリアフェンダーがカッコ良い・・・。ルーフがないせいか、コンバーチブルには特徴的なリアフェンダー形状が反映されなかったのでした。


Ertl_70_olds_442_4_2


Ertl_70_olds_442_5_2


↑フロントフェンダーからドアに掛けてのキャラクターラインは、アーテル製の方がシャープな感じです。


ミニカーはErtl製のちょっと古い製品。当方が入手したのはClass of 1970というセット物で、過去にご紹介済みのシボレー・ノバSSフォード・トリノ・コブラとこのオールズ442の’70年型3台が1つのケースに収められていました。他に単品売りの別カラーバージョンや、'57 マーキュリー・ターンパイククルーザー、'67 シボレーカマロConv.とのインディー・ペースカー仕様3台セット等が存在します。アーテルがクーペではなくコンバーチブルを製品化したのは、インディーペースカー仕様の製品化を念頭に置いた物だったのかも知れません。


Ertl_70_olds_442_6_2


↑今回床下を撮影して初めて気が付きましたが、赤いフェンダーインナーライナーもちゃんと再現されていたのですね・・・なかなかマニアックです。


Ertl_70_olds_442_7


↑今回も造り込まれたシャシーの効果を、低目のアングルで確認下さい。


アーテルの1/43ダイキャストモデルはシンプル素朴な物と精密な仕上がりの物に大別されますが、この442は後者。amtのプラキットを彷彿とさせる仕上がり。先回ご紹介したマッチボックス製品と甲乙つけ難いモデルです。ヘッドランプがクリアパーツになっていたり、床板はプラ製な物の、こちらもシャシー周りの再現度は中々がんばっています。ボディカラーのチョイスやプレスラインのシャープさはアーテルの方が良い感じ。対するマッチボックスは質感の高いクロームパーツやずっしりとした重さなど、上質な仕上がりに好感が持てます。・・・そうそう、アーテルのほうはシートバックが可動するという一芸も持っていました(笑)。


Ertl_70_olds_442_8


442第2世代 ~Matchbox '70 Oldsmobile 442 Conv.

442とえばこのカタチを思い浮かべる方が多いであろう、2nd.ジェネレーションの登場です。


Matchbox_70_olds442_1_2



'68モデルイヤー、オールズモビル F85/カトラスは3世代目へとモデルチェンジされました。直線的でボクシーだった2代目に対し、新型は曲線を多用したグラマラスなボディデザインを纏って登場します。全体的には、同じGMインターミディエートAボディのシボレー・シェベル、ポンティアック・ルマンズ、ビュイック・スカイラーク系と共通性の感じられるシルエットでした。この時代のアメリカ車はボディバリエーションが非常に多く、F85/カトラス系も4ドアセダン、4ドアハードトップ、2ドアハードトップ、2ドアクーペ、2ドアコンバーチブル、そして同系ボディのステーションワゴンであるビスタクルーザー(これがまたステキ!)と多彩なラインアップを誇りました。


Matchbox_70_olds442_2


Matchbox_70_olds442_3


↑大きく盛り上がったエンジンフードバルジ、派手なストライプ・・・マッスルカーらしいディテールが嬉しい2世代目442、個人的にはかなり好みな1台。


442としては2代目となりますが、この世代の内’68~’71年型だけはカトラス系のパッケージオプションではなく独立した車種となっていました。ハイパフォーマンスオプションのW30では、エンジンが'68~'69では400cu.in.(6.6L)350hp、’70~’72では455cu.in.となっていましたが、’70が370hp、'71が350hp、'72が300hpと、エンジンパワーがどんどん低下していったのは、厳しくなる排気ガス規制への対応による物でした。パフォーマンス的にも最も輝いていたと言う事もありますが、当方はやはりこの時期の442が最も好きです。いかにもアメリカンなスタイルで、数あるマッスルカーの中でもお気に入りな1台です。


Matchbox_70_olds442_4


Matchbox_70_olds442_5


↑近年の超精密モデルとは比較できませんが、発売当時は非常に精密と思えたイエスタイヤーシリーズのアメリカ車モデル。ダイキャストらしい良さを感じる仕上がりです。


ミニカーはマッチボックスのイエスタイヤーシリーズの1台で、’70年型のコンバーチブルをモデル化しています。ホワイトのボディにブラックのストライプがマッスルカーらしい華やかなアピアランスですが、その一方ボタン型の引きが入ったソファーのようなシートが時代を感じさせます。最近のハイディテールなモデルと比較するのは酷ですが、床板もダイキャストでずっしりと重く、樹脂部品のメッキも質感が高く、ダイキャストミニカーらしい魅力を湛えた1台と言えそうです。コンバーチブルのミニカーの場合、フロントウインドーの仕上がりが全体の印象に大きく影響したりしますが、このモデルはサッシュがシルバー塗装であるものの、ウインドシールドの形状にも十分注意が払われています。


Matchbox_70_olds442_6


Matchbox_70_olds442_7


↑別パーツを多用し、立体的に作り込まれた下回り。低いアングルで見た時の効果がお分かり頂けるでしょうか?


このシリーズで製品化されたアメリカ車に共通する特徴ですが、シャシー周りの再現度などは今見ても十分に見応えのある仕上がり。この辺りは近年のレジン完成品では余り再現されていない部分です。アメリカ車のモデルはプラキットでもシャシーやエンジン、サスペンションなどの作り込みが素晴らしい物が多いので、アメリカの模型愛好家はこの辺りの再現性に厳しいのかも知れません。裏返さないと殆ど見えないのですが、エンジンのオイルパンやサスペンション、別パーツの排気管などは、低いアングルで見た場合の佇まいに良い影響を与えているように思います。


Matchbox_70_olds442_8


↑縦型のラジエターグリルやバンパーに埋め込まれたテールランプなど、アメリカ車らしいスタイリングが魅力的な1台です。


―追伸―


グリーンライトの1/43ワイルドスピード劇中車シリーズ、以下の3台が発売になりました。


#86202 '95 TOYOTA SUPRA


#86203 '95 MITSUBISHI ECLIPSE


#86222 '74 FORD ESCORT RS200 MkⅠ

>

1st. ジェネレーション~ NewRay '66 Oldsmobile 442 Conv.

オールズモビル442特集、先ずはファーストジェネレーションをご紹介します。


Newray_66_olds442_1


オールズモビルのマッスルカー442、その母体となるF85/カトラスは’62モデルイヤーにデビューしました。この時代のアメリカ車によくあるパターンですが、トリムレベルの違いによりベーシックグレードがF85、上級グレードがカトラスという車種構成となっていました。しかし、この初代モデルはホイールベース112インチのコンパクトクラスのクルマであり、ガソリンエンジン量産車としては初となるターボチャージャー搭載のジェット・ファイアが存在しましたが、442は設定されませんでした。


Newray_66_olds442_2


Newray_66_olds442_3


↑スクエアでシンプルなデザインの初代442ですが、66年型ではボディ外板の多くを変更するファイスリフトが行われ、よりモダンなスタイルとなっていました。


442が設定されるのはコンパクトからインターミディエートへと拡大され、F85/カトラスとしては2世代目となる’64年型から。同じGM内のポンティアックがテンペスト/ルマンズに設定して一世を風靡したGTOに対抗し、パッケージオプションとして誕生する事となりました。日本で442と言うと’68~’72辺りがメジャーな存在かと思いますが、それに比較すると初代モデルはスクエアなデザインでやや地味な印象を受けます。元々オールズはポンティアックに比べてスポーティーイメージは薄いディビジョンなので、442はかなり通好みな存在と言えるかも知れません。


Newray_66_olds442_4


Newray_66_olds442_5


↑ニューレイの製品中でも古くて素朴な仕上がりのミニカーですが、この世代のカトラス系モデルとしては貴重な1台と言えそうです。


’64年型では強化されたシャシーにポリスパッケージをベースとした330cu.in.(5.4L)310hpを搭載。これは当時のGMにはインターミディエートには330cu.in.以上のエンジンは搭載しないという自主規制があったための措置でした。この時点での442は4バレルキャブレター、4速M/T、デュアルエキゾーストを意味しました。翌’65年型では自主規制が緩和された事に伴いエンジンが400cu.in.(6.6L)345hpへと拡大され、442の意味が400cu.in.4バレルキャブ、デュアルエキゾーストへと変化、トランスミッションは3速M/TやA/Tも選べるようになりました。今回ご紹介する’66年型ではボディ外板の多くを変更するフェイスリフトが行われ、エンジンにはL69 360hpが追加されています。この初代442はベースのカトラス系と共に67年まで生産されました。


Newray_66_olds442_6


↑マッスルカーというと、エアスクープやスポイラー、派手なボディカラーやストライプというイメージが強いですが、こうした渋い出で立ちのクルマもまた良しです。


ミニカーはニューレイ製で、同ブランドの1/43モデルとしては比較的古い製品だと思います。ニューレイの製品も最近の物は仕上がりが良くなって来ていますが、このモデルはプロポーションも仕上がりも・・・まあ、それなりであります。床板に1/43というスケール表記がありますが、実際はそれよりやや小ぶりなようです。オールズというディビジョンには不釣り合いなフレイムスカラーのバリエーション等もありますが、当方が入手したのはシンプルな黒一色の仕様。素朴なモデルではありますが、2世代目F85/カトラスにして初代442の1/43近辺のモデルとして貴重な1台と言えるのではないかと思います。

>

442は速さの番号 ~Oldsmobile 442特集!

午年でマスタング50周年な2014年ですが、流石に1年中マスタング祭りと言う訳にも行かないので、ちょっと渋めなオールズ442の特集をお送りしようと思います。


Olds442_1


現在ではブランドその物が消滅してしまっているオールズモビル。過去に都度ご紹介しているトロナードなど、当方は結構好きなクルマが多かったりします。その中でもお題の442やステーションワゴンのビスタクルーザーを含むインターミディエートのカトラス系は、典型的なアメリカ車として個人的に大好きな車種です。初代F85/カトラスは元々ポンティアック・テンペスト等と同じコンパクトクラスとしてデビュー。2世代目からインターミディエートサイズとなり、一時期はシボレー・フルサイズを抜いて乗用車の全米ベストセラーになっていた時期もあるのです。


Olds442_2


442はそうしたF85/カトラス系をベースとした高性能バージョンで、いわゆるマッスルカーの範疇に属するクルマです。442は4バレルキャブレター、4速マニュアルトランスミッション、デュアルエキゾーストを意味します。’68年からは独立した車種となっていた時期もあり、個人的には’69~’70年頃、ハイパフォーマンスを売り物にしていた時期のモデルが好みです。1/43でモデル化されているのも殆どがこの年式なので、アーカイブ的に各世代を網羅するには至っていないのですが、次回よりご紹介して行きたいと思います。

>

最新製品による'60年代の前衛 ~Spark '66 Oldsmobile Toronado

今回ご紹介するのは発売されたばかりのスパーク新製品です。


Spark_66_toronado_01


↑当方のお気に入り、ソリド製のモデルと・・・どちらも良い雰囲気です。


オールズモビル・・・上級のビュイック/キャデラックとベーシックなシボレーの中間に位置するこの魅力的なブランドは、同じ様なポジションでややスポーティー寄りだったポンティアックと共に残念ながら現在ではブランドそのものが消滅してしまっています。個人的にはカトラスやそのスポーツバージョンの442、今回ご紹介するトロナードなど好きなクルマが多かっただけに非常に残念です。フォードの中級ブランドだったマーキュリーもそうですが、今日のアメリカでは「中くらい」というのは生き残りにくい状況なのかも知れません。


Spark_66_toronado_02


Spark_66_toronado_03


↑プロポーションや佇まいは正確なスケールダウンと言うよりはややデフォルメが入った雰囲気でしょうか・・・。


トロナードそのものについては過去記事で、GM・・・というか本格的な量産車としては米国初の前輪駆動車であることや、そうした機構面と共に先進的なスタイリングが大きな話題となった事を記しました。'63年にデビューしたビュイック・リビエラや、'67年にデビューした同じFFのキャデラック・エルドラードと共にGMを代表する高級パーソナルクーペでした。当ブログでもその1部をご紹介していますが、実車の登場した60年代に多くのミニカーメーカーがこぞって製品化した事実は、そのスタイリング・インパクトの強さをを如実に物語っているのではないかと思います。


Spark_66_toronado_06


↑ソリド('66)、スパーク('66)、テクノ('67)・・・往年の製品も素晴らしい出来です。


今回ご紹介するモデルはスパークの最新製品。ここの所NEO/アメリカンエクセレンスと共にたくさんのアメリカ車を製品化してくれています。美しいブルーメタリックの塗装、繊細なディテール、良好なプロポーションで嬉しくなってしまいます。と同時に、このモデルを眺めて再認識させられたのが過去にご紹介した往年のソリド、テクノ製モデルの素晴らしさ。'60年代に於いて、既に実車のダイナミックかつ個性的なスタイリングを的確・かつシャープに再現している点についてはスパークと甲乙付け難い・・・というか、個人的な好みでは勝っているのではないかとさえ思えてしまいます。


Spark_66_toronado_07


↑デルプラドの'67とのリアビュー比較。テールランプはデルプラドの方が考証的には正しいです・・・。


ところでこのモデル、お気付きになった方は「おや?」と思われたかもしれませんが、考証上間違いと思われる部分があります。・・・それはテールランプの表現で、スパークのモデルでテールランプとして赤くなっている部分の上段は、実車ではボディカラーとなっています。この辺りは過去にご紹介したデルプラド製モデルが最も正確に再現しています。まあ、カタチ的には実車の処理よりスパークのモデルの方が自然な見え方で、どうしてこうしなかったのか不思議な感じもするのですが・・・。その辺りも前衛的なデザインで鳴らしたトロナードらしさの発露なのかも知れません。


Spark_66_toronado_04


Spark_66_toronado_05


↑この年代のアメリカ車が近年の造り込みで1/43化されるのはやっぱり嬉しいです。


●関連記事


Solido_olds_toronado_ft01


↑ソリド製'66 Toronado の記事はコチラ


Tekno_olds_toronado_2


↑テクノ製'67 Toronado の記事はコチラ


Delprado_67toronado_ft1


↑デルプラド製'67 Toronado の記事はコチラ


ギミック満載!~Tekno '67 Oldsmobile Toronado

Solidoからご紹介して来たオールズモビル・トロナード、同車のミニカーは名作が数あるのですが、当方の手持ちはそろそろネタ切れ・・・最後にテクノのモデルをご紹介します。


Tekno_olds_toronado_ft1 Tekno_olds_toronado_rr1


今回ご紹介するテクノのオールズモビル・トロナードは先回のデルプラドと同様、'67年型を再現したモデルです。ソリドのモデルでご紹介した'66に対しヘッドランプベゼル部の段差がなく、ラジエターグリルが横桟から格子タイプに変わっています。当方の個人的な好みで言えばソリドとテクノの2台がトロナードのミニカーとしては最高峰ではないかと思います。どちらか1台を選べと言われたら・・・当方は僅差でソリドでしょうか。テクノは組み込まれたギミックが素晴らしいのですが、プロポーションは常識的にまとまり過ぎていて実車のエキセントリックな雰囲気がやや不足しているような気がします。


Tekno_olds_toronado_4 Tekno_olds_toronado_5


↑前輪ステア機構は実車の物理的な作用とは全く異なる仕組みで働きますが、なかなかリアルな挙動を示してちょっと感動モノです。(小さい画像はクリックでちょっと拡大。)


以前マスタングのコンバーチブルポリスカーをご紹介した事が有りますが、テクノはデンマークのブランドです。かっちり(ガッチリ?)したプロポーションに前輪ステアなどギミックを破綻なく組み込んでいる事が特徴的なのですが、中でもこのトロナードは・・・もう、ギミックの権化と言うか、実車の先進性を数々のギミックで表現したかのような製品となっています(笑)。まずテクノお家芸の前輪ステア機構はもちろん装備。軽く走らせながら車体をロールさせると前輪が左右にステアします。アメリカ車が車体を大きくロールさせながら曲がっている感じが結構リアルに再現されます。更にエンジンフードを下方に押し込むと、リトラクタブルの4灯ヘッドランプがポップアップします。そのエンジンフードはフロントバンパーに仕込まれたスライドレバーを操作する事で開くことが出来ます。


Tekno_olds_toronado_1_2 Tekno_olds_toronado_2_2


↑エンジンフードを下方に押し込むとリトラクタブルランプがポップアップ。そのエンジンフードはバンパー中央のレバーをスライドすると開きます。


ドア、トランクが開閉する事はもちろんですが、更に凄い事に、エンジンルーム内のエアフィルターを手始めとして一定の順序に従うとミニカーをバラバラに分解して再度組み立てる事が出来るのです。ビスの類は1本も使われていません。良好なプロポーションの中に様々なギミックを組み入れ、尚かつちょっとした立体パズルにもなっているという逸品です。マスタングの時にも記しましたが、60年代にこれだけのミニカをー造り上げていたクラフトマンシップには脱帽。大人のコレクションとしても、子供たちの玩具としても1級品。旧き佳き傑作ミニカーだと思います。


Tekno_olds_toronado_3_2


↑エンジンフード等、各部を開いた姿は近年のプロポーションモデルでは得られない魅力です。


1/43cu.in.検索タグ
過去記事の検索は以下のタグをご利用下さい。
プロフィール

Ponys41

Author:Ponys41
昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ビジュアルリンク
















QRコード
QR
検索フォーム
FC2カウンター

12345678910111213141516171819202122232425262728293031 10