FC2ブログ

1/43cu.in.

1/43キュービック・インチ アメリカ車を1/43モデルでアーカイブ

 

'71~'73 Mustang特集 貴重な'73年型 ~PREMiUM X Ford Mustang Mach1

いやはやもう9月ですよ。'71~'73マスタング特集は・・・確か今年3月くらいに開始したと思うのですが、かつてなく更新サボりが増えたのと、間に色々と別ネタが挟まったのでここまで来てしまいました。。。手持ちのモデルは残り少ないので、年末にならない内に終わらせたいと思います。関東地方は台風接近中・・・大丈夫かな。

PREMiUM_X_73_Mach1_01.jpg

PREMiUM_X_73_Mach1_03.jpg

今回ご紹介するのはビッグマスタングのラストモデルイヤー、'73年型です。'70年代に入ると、アメリカ自動車産業はオイルショックと排ガス対策という大きな試練に直面します。この影響を被ったのがマッスルカーやポニーカーなど、大排気量・高出力エンジンによる高性能を売り物にしていたクルマたちであり、マスタングもその例外ではありませんでした。429CJは'71年型のみで終了、'72以降は351のみがハイパワーユニットとなりますが、圧縮比が低められてパワーダウンを余儀なくされています。初代の登場以来徐々にボディの大型化・エンジンの大排気量化を推し進めた結果、インターミディエートとほとんど差のない所まで大型化した所に、先述のオイルショックなど逆風もあって販売は期待を下回り、'74MYにはサブコンパクトのピントをベースとしたマスタングⅡへと一気にダウンサイジングされる事となったのでした・・・。

PREMiUM_X_73_Mach1_05.jpg

PREMiUM_X_73_Mach1_06.jpg

PREMiUM_X_73_Mach1_07.jpg

PREMiUM_X_73_Mach1_08.jpg
↑'73モデルイヤーの特徴としては、やはり顔廻りの違いが一番大きな要素かと思います。四角いベゼルで囲まれたヘッドランプは、翌年登場するマスタングⅡとの近似性も感じられて興味深いです。

俗にいうビッグマスタングの最終モデルイヤーである'73年型では内外観に若干の変更が行われています。最も目を引くのは顔廻りで、ヘッドランプはクロームトリムに囲まれた形となり、ウレタン製のバンパーは'71~'72よりも大型化され、これに伴いバンパー下にあったフロントターン&パーキングランプはラジエターグリルに移動し、ヘッドランプの内側に縦型に配置されました。ホッケースティックと呼ばれた独特のサイドストライプは'73ではスタンダードモデル用のオプションとなり、マッハ1用はサイドマーカーを囲む太い直線の物に改められています。実車の画像検索を行うと、'73ではマッハ1でもリアバンパーにオーバーライダーが装着されている個体が多いのですが、装着されていない個体もあり、標準装備なのか外装オプションの一部なのか、今ひとつ判然としませんでした。

PREMiUM_X_73_Mach1_09.jpg

PREMiUM_X_73_Mach1_10.jpg

PREMiUM_X_73_Mach1_11.jpg

PREMiUM_X_73_Mach1_12.jpg
↑製品化されたのは明るいブルーとシルバーメタリックの2色。'71の製品との細かな仕様の作り分けが嬉しいです。個人的には'71はウインブルドン・ホワイトやグラバーライム、'73はアイビー・ブロンズ・メタリックやゴールド・グロウ・メタリックの製品化もお願いしたいです。

今回ご紹介するモデルはプレミアムXブランドで'71と共に製品化されている'73マッハ1。'73マスタングのミニカーは、先にグリーンライトから”バニシングin60(原題;Gone in 60secands)の劇中車仕様が発売されていますが、ノーマルな量産車仕様の1/43ミニカーとしてはおそらく唯一の存在ではないかと思われます。そういう意味では大変貴重な製品化で、仕上がりは物凄く精密だったりと言った部分はありませんが、近年のダイキャスト完成品モデルとしては水準の仕上がりかと思います。価格が比較的安価に抑えられているのは嬉しいポイント。当方の見落としかもしれませんが、'71同様、プレミアムXブランドの本製品は、日本での正規販売が行われていないのではないかと思います。(別途ご紹介予定の、ある特定の仕様のモデルは正規輸入されています)。当方は'71と共に海外調達にて入手しました。

PREMiUM_X_73_Mach1_13.jpg

PREMiUM_X_73_Mach1_14.jpg
↑同一ブランドで年式違いを製品化してくれると、ボディのプロポーションや車高の差などによる違和感がなく、仕様の違いを存分に楽しむことが事が出来ます。これは本当に嬉しいです。

PREMiUM_X_73_Mach1_16.jpg

PREMiUM_X_73_Mach1_15.jpg
↑更に同じ'73年式でも、ボディカラーだけでなく前後スポイラーの有無を作り分けています。マスタングの豊富なオプション展開を分かっているマニアックで心憎い仕上がりです。(やるな~プレミアムX!!)

ボディカラーはミディアム・アクアと思われる明るいブルーと、ライト・ピューターと思われるシルバー・メタリックの2色で、実車説明で記したグリルやストライプの'71~'72との違いをしっかりと再現しています。リアのバンパーには件のオーバーライダーがしっかり装着されています。ブルーのモデルには前後のスポイラーが装着され、シルバーのモデルには装着されていません。マグナムホイール&ホワイトレタータイヤは'71のモデルと共通で、実車の雰囲気を大いに盛り上げてくれていますが、トレッドが狭くタイヤがやや引っ込み過ぎているように感じます。'73には5個の楕円形の穴が開いたディッシュホイールの設定もあったので、そちらにしてくれたら更に年式の違いが楽しめたかなとも思いますが・・・ともあれ同一ブランドでこのような年式の違いを再現してくれると、並べて眺める楽しみもまた格別、大感謝であります。

PREMiUM_X_73_Mach1_04.jpg

PREMiUM_X_73_Mach1_02.jpg
スポンサーサイト



(久々)'71~'73 Mustang特集: 日本正式発売未? ~PREMiUM X '71 Ford Mustang Mach 1

やっと特集に戻れます・・・。今日はF1 ハンガリーGPがあるので早目の更新(笑)。

PREMiUM_X_71_Mach1_01.jpg

ヘンリー・フォードⅡ世がGMから引き抜いたシーモン・E・クヌッセンの肝いりで、大胆な変貌を遂げたビッグ・マスタングでしたが、残念ながら販売面では苦戦を強いられることとなってしまいました。発売と前後してオイルショックに見舞われた事や、排ガス規制の強化で動力性能の面でも魅力が薄れた事も大きな要因でしょうが、我々日本人からするとちょっと不思議な感じがします。このボディのマスタングは、スーパーカーブーム華やかなりし頃でも、ファイアバードやカマロ、コルベットと並んで”カッコイイアメ車”として認識されていたと思いますし、日本での人気は高かったと思うのですが・・・。個人的な推測ですが、このボディのマスタングは数々の映画で活躍した事もそうした認識に影響を与えていたような気がします。

PREMiUM_X_71_Mach1_03.jpg

PREMiUM_X_71_Mach1_04.jpg
↑やはりマッハ1と言えばこの派手な装いの印象が強いです。イエローのボディも、より一層華やかな印象を与えます。

日本でも大ヒットし、今でもファンの多いB級カーチェイスムービーの金字塔、”バニシングin60”エレナーの強烈な印象はもちろんの事ですが、”007ダイヤモンドは永遠に”でボンドカーに抜擢された点も大きかったのではないでしょうか。その他ややマイナーな所では、カナダとイタリアの合作映画、”ビッグ・マグナム77”での結構派手なカーチェイスや、超マイナーな所ではターボクラッシュや”新バニシングin60スピードトラップにおいてHTボディのモデルがカーチェイスを演じていました。自分自身が映画の影響を大きく受けているから言うの訳でもないのですが、映画やTVでの活躍というのは、イメージの刷り込みという点で大きな力を発揮する物だと思います。トランザム7000のファイアバード・トランザムもそうですよね・・・。

PREMiUM_X_71_Mach1_05.jpg

PREMiUM_X_71_Mach1_06.jpg
↑ビッグマスタングの1/43モデルとしてはミニチャンプス以来久々の新製品。ボディラインの抑揚が強調されたフォルムは好みが分かれる所かも知れません。

さて、ミニカーはミニチャンプス以来1/43では久々の新製品であるプレミアムX製品。大変嬉しい事に'71と'73の年式違いを各2色づつ発売してくれました。'73のご紹介は次回に譲るとして、'71の方はオプションテンコ盛り仕様のイエローと、オプション無しのシンプル仕様のレッドの2タイプ。この内レッドの方は、仕様がご紹介済のグリーンライトブランドのものと被るのでとりあえず購入は見送り、イエローの方だけ入手しました。・・・なのですが、このビッグマスタング、海外で発売された後日本では待てど暮らせど発売になる様子が見られませんでした。調べてみると1部のショップさんが個別に輸入・販売した事例はあるようなのですが、デストリビューターを通じた正規販売はなされていないのではないかと思われます(間違っていたらスミマセン・・・)。なので当方は海外調達で手に入れた次第です。

PREMiUM_X_71_Mach1_07.jpg
↑ミニチャンプス製モデルとの並び。ミニチャンプスはグラバー・イエロー、プレミアムXはミディアム・イエロー・ゴールドを再現したものと思われます。やっぱりタイヤはホワイトレターの方が気分が出ます。

PREMiUM_X_71_Mach1_08.jpg
↑それにしても、同一車種・同一縮尺でこの車高の違いは・・・。

金型的にはグリーンライトのモデルと同一と思われ、前述の通りデコラオプション満載仕様なので前後スポイラーやマグナム・ホイール、派手なストライプなどが追加されています。ミニチャンプスのモデルと並べると、車高と共にイエローのボディカラーが著しく異なることに気が付きます。この時期のマスタングにはイエローのボディカラーが2色設定されており、ミニチャンプスの方はグラバー・イエロー、プレミアムXの方がミディアム・イエロー・ゴールドを再現しているものと思われます。プロポーションはエンジンフードの抑揚やグリルの逆スラントが強調されている感じで、この辺りは好みが分かれる部分かも知れません。それより何より、ミニチャンプスは車高低過ぎ、対するこちらはやや高めで並べると違和感が半端ないです(笑)。ホワイトボックスなど別ブランド展開も含め、更なるカラーバリエーションを期待したい所です。

PREMiUM_X_71_Mach1_02.jpg

'71~'73 Mustang特集: 確信犯的非劇中車!? GREENLiGHT '71 Ford Mustang Mach1

本日、平成最後の更新となります。・・・が、特別な事をするでもなく'71~'73マスタング特集を継続します。

GL_71_Mustang_mach1_01.jpg

先にご紹介したミニチャンプスやジョニーライトニング製品に見られるように、この年代のマッハ1というと派手なストライプやブラックアウトされたエンジンフード、前後スポイラー、マグナムホイール等を装備した派手な外観を想像します。しかしそれはエクステリアのオプション部品をフル装着した姿。それらをチョイスしない場合、マッハ1としてのベーシックな外観は今回ご紹介するモデルのようになります。すなわちボディのロワーをブラックまたはシルバーに塗り分け、フロントフェンダーとリアにMach1のロゴ+リアにはストライプ、ハニカムタイプの専用ラジエターグリルとリアパネル+ウレタン製FRTバンパー、スチールホイールにクロームのリム+ハブキャップといった内容になります。

GL_71_Mustang_mach1_03.jpg

GL_71_Mustang_mach1_04.jpg
↑マスタングのスポーツグレードであるマッハ1も、外装オプションを選択しないとこのようなシンプルな外観となります。スマートなボディフォルムが際立つので、これはこれでアリと思います。

オプション満載状態に比べると遙かにおとなしいマッハ1ノンオプション仕様の外観ですが、細長いボディのフォルムがより明確に感じられ、これはこれで良いと思います。特徴的なツインインテークのエンジンフードは351及び429エンジン搭載車には標準装着、302エンジン搭載車には無料オプションだったそうで、更に言うとフードインテークから吸気を行うラムエアとして実際に機能したのは351と429のラムエア仕様のみでした。・・・ところで、このシンプルな仕様でブライトレッドのマッハ1というと、どうしても映画”007 ダイヤモンドは永遠に(原題: )を連想せざるを得ません。007劇中車のミニカーは1/43だけでもコーギー製リアルタイム製品&リバイバル版、ユニバーサルホビー製の分冊百科系アイテム、ミニチャンプスと多数製品化されており、劇中車を得意とするグリーンライトからも劇中車仕様が発売になると期待していたのですが・・・。

GL_71_Mustang_mach1_08.jpg
↑パッケージには007劇中車を示す記載は一切なく、フォードのブルーオーバルが大きく配されたりしています。

GL_71_Mustang_mach1_09.jpg
↑グリーンライトの1/43モデルとしては珍しく、ノーマル仕様として発売されたブライトレッドの'71 Mustang mach 1。しかしそのナンバープレートはCA52H6となっており、007劇中車のそれと同じです。車高はミニチャンプスとは逆にやや高めにセットされているようです。(画像はミニチャンプス製007仕様との並び)

当方の予想に反して、グリーンライトのモデルは通常仕様の'71 Mach1として発売されました。パッケージにはフォードのブルーオーバルが大書され、007やジェームス・ボンドの表記は一切ありません。・・・が、しかし。そのナンバープレートを良~~く見るとCA52H6となっています。上部の細かい表記はよく見えませんが、これは007の劇中車が装着していたナンバープレートです。或いは劇中車仕様で製品化の企画が進行していて、何らかの理由によりそれが出来なくなったのかも知れません。製品としては非劇中車一般仕様となっていますが、その実態は隠れ劇中車!?・・・まあ、それもこれも実車が一般的なマッハ1だったが故に可能だったと言えるでしょうか(笑)。

GL_71_Mustang_mach1_05.jpg

GL_71_Mustang_mach1_06.jpg
↑グリーンライトの'71マッハ1仕様はフロントフェンダーの峰の抑揚やフロントマスクの逆スラント度合いなどをやや強調気味に表現しているように思います。

GL_71_Mustang_mach1_07.jpg
↑床下は排気管のテールエンドを除いて一体成形無塗装というシンプルな構成。価格を考えれば妥当な所でしょうか・・・。

純粋にスケールモデルとしてみると、その仕上がりは近年の製品としては標準的なものと言えるかと思います。床下周りはエキゾーストのエンド部以外は一体成形で処理されています。ミニチャンプス製と比べると少々寂しいですが、近年の1/43モデルとしては比較的安価なのでこの辺りは致し方ないでしょう。ボディのプロポーションはフロントフェンダーの抑揚やマスクの逆スラント度合いなどがやや誇張気味に表現されているように感じます。グリーンライトではこのモデルに先立って、映画”バニシングin60(原題:GONE IN 60 SECONDS)”劇中車のエレナー仕様を発売しており、ホイールはそちらと共通かと思います。この製品がプレミアムXやイクソブランドでなく、GLで発売となったのは、やっぱり劇中車として企画されていたのではないかな~と勘ぐってしまいます。

GL_71_Mustang_mach1_02.jpg

'71~'73 Mustang特集; 車高落ち過ぎ!? Minichamps '71 Ford Mustang Mach1

やっと再開出来そうです・・・。

Minichamps_71_Mach1_01.jpg

Minichamps_71_Mach1_02.jpg

パソコン不調から急遽の入れ替えとなり、まあ~色々と大変でした。ブログを巡る環境整備に関しても、デジカメ関連の管理ソフトの再インストールやら、画像処理ソフトPhotoshop Elementsのアップデート、過去に撮影した膨大な画像のバックアップ、果ては画像で多用しているフォントの再調達(デフォルトでは入っていなかった。。。)などなど・・・当たり前に出来ていた事を再度行えるようにするだけでも手間が掛かりました。どうにかこうにか再アップの目処が立ってほっとしている所です。・・・ということで気を取り直して'71~'73マスタング特集、今回はミニチャンプス製モデルのご紹介です。

Minichamps_71_Mach1_05.jpg

Minichamps_71_Mach1_06.jpg

Minichamps_71_Mach1_07.jpg

Minichamps_71_Mach1_08.jpg
↑ビッグマスタングと言えばマッハ1、そしてこの派手な出で立ちの印象が強いですが、これはExterior Decor Groupというオプション群を色々と装着した姿。それらを選択しなければマッハ1でももう少しシンプルな姿になります。

登場初年度の'71モデルイヤー、マッハ1に設定されていたエンジンはV8の302、351(2バレル、4バレル、コブラジェット)、429(コブラジェット/スーパーコブラジェット)の3タイプ6種類。翌年の'72モデルイヤーには排ガス規制の影響でビッグブロック429と351CJがラインアップから落とされてしまいます。(351はCJに代わり新たにHOが登場) '71と'72では外観こそほとんど違いがないものの、心臓部は転機に差し掛かっていたと言えると思います。尚、この世代のマッハ1の特徴的なツインスクープのエンジンフードは、351/429エンジン搭載車には標準でしたが、最小エンジンの302搭載車では無料オプション設定だったとの事。この条件で画像検索すると稀にフードスクープを持たないマッハ1を見る事が出来、何か”部品が足りない感”があってとても興味深いです。

Minichamps_71_Mach1_09.jpg

Minichamps_71_Mach1_10.jpg

Minichamps_71_Mach1_11.jpg

Minichamps_71_Mach1_12.jpg
↑ミニチャンプス製のモデルは安定した仕上がりではありますが、実車の持つ迫力の再現という意味ではなんとなく物足りない感じもしてしまいます。近年の1/43モデルの水準を引き上げたブランド故、期待値が高くなっているのかも知れませんが・・・。

モデルはミニチャンプス製の'71マッハ1仕様で、過去にご紹介済みの007ダイヤモンドは永遠にの劇中車仕様であるブライト・レッドと、通常仕様として発売されたグリーン/イエローがあります。ケース台座の表記ではイエローはグラバー・イエロー、グリーンはダーク・グリーンとなっています。しかしダーク・グリーンは文字通りダークなメタリックカラー。・・・なのでこれはおそらく間違いで、グラバー・ライムが正しいかと思います。今回ご紹介する通常版はブラックに塗られたエンジンフードや特徴的なサイドストライプ、前後スポイラーやリアウインドウ・ルーバー、そしてマグナム500ホイールを纏ったおなじみの姿となっています。発売当時はミニチャンプスからのビッグマスタング発売という事で嬉しく思ったことを記憶しています。

Minichamps_71_Mach1_14.jpg

Minichamps_71_Mach1_13.jpg
↑当方が知る限りでは、同ブランドの通常製品カラーバリエーションはグリーンとイエローの2色のみかと思います。

全般的にプロポーションやフィニッシュも良好で、床下も排気系が別パーツになるなど作り込まれているのですが、フロントマスクの目尻が下がった感じでやや精悍さに欠けるのと、車高を余りにもベタベタに下げ過ぎているのが残念な所。(これじゃ前輪ステア出来ないのでは!?)この時代のアメリカ車となればタイヤもホワイトレターを奢ってもらいたい所ですし、雰囲気の盛り上げがひと味足りない感じがしてしまいます。・・・とまあ色々書きましたが、それもこれもミニチャンプスというブランド故に期待値が高まってしまったという事かも知れません。

Minichamps_71_Mach1_03.jpg

Minichamps_71_Mach1_04.jpg

'71~'73 Mustang特集 ; 貴重なバリエーション Johnny Lightning '71 Mustang Boss 351

'71~'73マスタング特集、本日のご紹介は、'71モデルイヤーにのみ存在した貴重な存在です。

JL_71_Mustang_Boss351_01.jpg

JL_71_Mustang_Boss351_02.jpg

'71モデルイヤーに登場した通称”ビッグ・マスタング”、初年度にはマッハ1とは別のもう一つの高性能バージョンがありました。それは'69~'70にも設定されていたBOSS(ボス)仕様。'69~'70ではマスタング自身がトランザムレースを闘うための302と、トリノやサイクロンがNASCARを闘うためのエンジンホモロゲーション獲得を目的とした429の2種類でしたが、'71モデルイヤーに設定されたのは351cu.in(キュービックインチ)≒5.8L、高圧縮比から330HPを絞り出すBOSS専用チューンエンジンでした。基本的な外観に大きな変化は見られませんでしたが、エンジンフードの塗り分けや、スタンダードモデルと共通のベーシックなスチール製のフロントバンパーなどがマッハ1との識別点でしょうか。

JL_71_Mustang_Boss351_03.jpg

JL_71_Mustang_Boss351_04.jpg

JL_71_Mustang_Boss351_05.jpg

JL_71_Mustang_Boss351_06.jpg
↑このボディのマスタングにボス仕様が存在した事は、日本では余り知られていないかも知れませんね。その希少性からすればもっと評価されて良いと思うのですが・・・。

'71マスタングにBOSS 351が設定された理由は、当時エンジンのダウンサイジング化を推進しようとしていたNASCARのエンジンホモロゲーションをクリアする事で、トランザムレースでマスタング自体が闘うための物では有りませんでした。年々厳しくなる排ガス規制もあり、BOSS 351はわずか1年でドロップしてしまいますが、'69~'70のBOSS 302や429に比べると神格化された存在となっていないのは少々残念ではあります。しかし、マスタングでホモロゲーションの規定製造台数をクリアしたフォードのレーシングスモールブロックエンジンは、その後長きに渡って活躍する事となりました。そうした意味では存在意義の高いモデルであったと言えるのかも知れません。

JL_71_Mustang_Boss351_11.jpg
↑前回ご紹介したマッハ1仕様との並び。エンジンフードのカラーリングの違いがお分かり頂けると思います。フロントバンパーの形状は、BOSS仕様のスチールバンパーにより近いと思われます。

モデルカーは前回のマッハ1と同じジョニーライトニング製の1/43スケール、MAGMASシリーズからの1台。基本的にはマッハ1仕様とのカラーリング違いのモデルですが、BOSS 351としての製品化は1/43では恐らく唯一、他のスケールを含めても製品は少なく、極めて貴重な存在と言えます。そういう目で改めてJLのモデルを見ると、フロントバンパーはマッハ1が装着していたウレタンタイプではなく、BOSSが装着していたスチールバンパーをプロトタイプとしているようで、その意味ではマッハ1よりはBOSS351としての製品化に重きが置かれていたと見る事も出来ます。

JL_71_Mustang_Boss351_07.jpg

JL_71_Mustang_Boss351_08.jpg

JL_71_Mustang_Boss351_09.jpg

JL_71_Mustang_Boss351_10.jpg
↑先回のマッハ1でも記しましたが、ボディそのものは実車の特徴を良く捉えたモデルと思います。実写同様、もっと評価されても良いのではないかと思います。

JLのMAGMASシリーズは'70チャレンジャーもメジャーなR/TではなくT/Aで製品化しており、この辺りのチョイスのマニアックさはご当地ブランドならではと言えるかも知れません。先回も記した通りタイヤ&ホイールなど、少々残念な部分もありますが、ビッグマスタングらしい直線的で”薄べったい”ボディのシェイプを上手く捉えており、前後スポイラーや美しいボディカラーの再現と相まって、個人的には好感度の高いモデルです。もしも金型が残っているのなら、シャシーやタイヤ&ホイールを改良して再販してくれないかな・・・などと思ってしまいます。

'71~'73 Mustang特集 ; 意外とお気に入り Johnny Lightning '71 Mustang Mach1

結局、今月もサボリ入りました。。。めげずに'71~'73マスタング特集を続けます・・・。

JL_71_Mustang_Mach1_01.jpg

JL_71_Mustang_Mach1_02.jpg

'71モデルイヤーにデビューした”ビッグ・マスタング”、そのボディバリエーションは従来と同じ。2ドアハードトップとコンバーチブル、そして'69年型からスポーツルーフと呼ばれるようになったファストバックの3タイプでした。次世代のマスタングⅡとその次のFOXマスタング初期にはコンバーチブルが存在せず、その復活には長い時間が掛かりました。元々ベースモデルに様々なオプションを用意するというフルチョイスシステムでスタートしたマスタングも、徐々に専用グレードが設定されるようになり、'71~はHT系をベースとしたラグジュアリーイメージのグランデ、スポーツルーフをベースとした高性能バージョンのマッハ1、NASCAR用のエンジンホモロゲーション獲得を視野に入れたBOSS351('71年のみ)などがラインナップされされていました。

JL_71_Mustang_Mach1_05.jpg

JL_71_Mustang_Mach1_06.jpg

JL_71_Mustang_Mach1_07.jpg

JL_71_Mustang_Mach1_08.jpg
↑マッハ1というと、この世代のこの姿を思い浮かべる方が圧倒的に多いのではないかと思います。エンジンフードを含むストライプ、スポイラー類を装着していない個体もありますので、これらはオプションだったのだろうと思います。

高性能バージョンのマッハ1(最近はマック1と呼ばれる事も多いですね・・・。)は、'69年型から設定されていましたが、日本で”ムスタング・マッハ1”というとこの世代をイメージされる方が圧倒的なのではないかと思われます。2つのスクープを備えたエンジンフードや派手なスポイラー、ストライプなどによるアピアランスがそれだけ強い印象を与えると言う事かも知れません。'71年型ではパフォーマンスの面でも351cu.in.クリーブランド、429cu.in.スーパーコブラジェットラムエア等、高出力エンジンでアメリカンスペシャリティカーのパイオニアとしての面目を保っていましたが、'72, '73とモデルイヤーが進むにつれ、排ガス規制等でパワーダウンを余儀なくされて行く事となります。

JL_71_Mustang_Mach1_13.jpg

JL_71_Mustang_Mach1_14.jpg
↑モデルのホイールはクレーガータイプの物が装着されています。(これはこれでカッコ良いですが・・・)タイヤは樹脂製でトレッドパターンもないプリミティブな物で、前輪より後輪の径が大きい辺りは、当時の1/64ジョニーライトニングとよく似たテイストです。エンジンフードが開閉してプラメッキのエンジンが覗けますが、余り大きく開きません・・・。シャシーは金属製でディテールはそれなりに再現されているものの、全体がメッキされていて同時代のJL製1/64モデルに似ています。

今回ご紹介するミニカーは、かつてジョニーライトニングがリリースした数少ない1/43スケールシーリーズ、"MAGMAS"にラインナップされていた物です。ストックカーやファニーカー、カスタムカーなどを含むラインナップの中に、市販車としては'71マスタングのほかに'68カマロ、'70チャレンジャーT/A、'71プリマスGTX/ロードランナーが含まれていました。チャレンジャーのT/Aや'71プリマスは、1/43での製品化があまり多く無い車種なので有り難いものでした。また'71マスタングも1/43でBOSS351仕様の製品化は今もって唯一の存在では無いかと思います。

JL_71_Mustang_Mach1_09.jpg

JL_71_Mustang_Mach1_10.jpg

JL_71_Mustang_Mach1_11.jpg

JL_71_Mustang_Mach1_12.jpg
↑細部の仕上がりには気になる所もありますが、ボディのプロポーションは実車の直線的で細長いイメージを良く捉えていると思います。特にブルーのモデル化カラーリング的にもお気に入り。赤の方は実車の画像検索をしてもストライプはブラックばかりなのですが・・・こういうカラースキームって存在したんでしょうか?

JLの製品は、当方が知る限りでは'71~'73マスタングの1/43モデルとしては前回ご紹介したコーギー製品についで古い物ではないかと思います。当時の同ブランドの1/64モデルをそのまま大きくしたような構成で、シャシーはメッキされた金属製でずっしりと重く、タイヤはゴムではなく樹脂製で車体外側に向かって一方向に型抜きされています。このためタイヤの内側は空洞になっていたりして、仕上がりの面で疑問符が付く面もあるのですが、ボディのプロポーションはなかなか良く、個人的には後年のミニチャンプスやプレミアムX製品より好みだったりします。タイヤ&ホイールをリアルな物に換えるだけで印象が激変するのではないか・・・そんなポテンシャルを感じさせる製品です。

JL_71_Mustang_Mach1_03.jpg

JL_71_Mustang_Mach1_04.jpg

'71~'73 Mustang特集 ; ビッグマスタング誕生。 Corgi '71 Mustang Match1

久々の車種別特集、'71~'73マスタングをスタートします。

Corgi_71_Mustang_01.jpg

'64年4月にニューヨーク・ワールドフェアで発表されるや、年間50万台を超える大ヒットモデルに成長したマスタング、'67年と'69年にボディパネルの大部分を変更するてこ入れを行って来ましたが、その販売は徐々に下降線を辿っていました。これに対しフォードは更なる大規模変更を計画します。このプロジェクトの中心人物はマスタングの生みの親とも言えるアイアコッカではなく、ヘンリー・フォードⅡ世がGMから引き抜いてきたシーモン・E・クヌッセンでした。クヌッセンは'68年、共にGMから移籍してきたデザイナーのラリー・シノダと共に'69年型モデルの改良に取り組み、この過程でボス302とボス429を生み出し、302をカマロへの刺客としてTrans-Amレースに送り込みました。これはモータースポーツでの活躍を市販車のイメージとセールスアップに繋げるという、クヌッセン自身がポンティアックやカマロで取った手法そのものでした。

Corgi_71_Mustang_03.jpg

Corgi_71_Mustang_04.jpg
↑'71年に登場したマスタングはそれまでとは大きく異なる直線的でより_長く幅広いデザインで登場、ボディサイズもインターミディエートのトリノなどに近い物となっていました。

そして'71年モデルとして新たに誕生したマスタングはそれまでのイメージと大きく異なる、より長く、より広く、直線的なボディデザインへと変貌を遂げました。それまで全長や全幅を徐々に拡大してきたマスタングでしたが、この年式では初めてホイールベースが拡大されました。それは僅か1インチ程ではありますが、生産ラインの変更など莫大な設備投資が必要であったであろう事は想像に難くありません。近年、マスタングの世代分けに関しては~'73までを第1世代と捉える考え方が主流になりつつありますが、前述の通りホイールベースが変更されている事や、スタイリングがそれまでと大きく異なるため、個人的にはこの'71~'73を第一世代に含める考え方には違和感を感じます。

Corgi_71_Mustang_07.jpg
↑コーギーの製品は'71~'73マスタングの1/43モデルとしては実車と同時期に発売された唯一の製品化と思われます。当初、”007 ダイヤモンドは永遠に”の劇中車として発売された際はエンジンフードのバルジ部分が黒い別体樹脂パーツでしたが、その後のバリエーション展開時にオミットされてしまいました。

Corgi_71_Mustang_08.jpg
↑コンディションが余り良くありませんが、このようなウインドウボックスに特に固定されずに入れられていました。

さて、ミニカーの方は年代の古い物から順にご紹介して行きたいと思います。今回ご紹介するのはコーギー製のマスタング・マッハ1、品番329です。このキャストは元々映画"007 ダイヤモンドは永遠に(原題;Diamonds are forever)”の劇中車仕様モデルとして'72年に品番391として発売となったものです。(ミニカーの発売は'72年ですが、映画の公開は'71年だったので、マスタングの年式は'71年としました。)劇中車仕様のミニカーは過去にご紹介していますが、今回ご紹介するのはボンドカーバージョンから仕様変えになったもので、黒いプラスチックで成型されていたエンジンフードのバルジ部分がオミットされてただの凹みとなっており、この部分とルーフ、ドアに紙シールが貼られています。

Corgi_71_Mustang_05.jpg

Corgi_71_Mustang_06.jpg
↑ディテール表現などは近年の製品と比ぶべくもありませんが、プロポーションや実車の印象把握には優れており、個人的にはミニチャンプスやプレミアムX製品より好みだったりします。

その後何度かボンドカー仕様として中国製造で再生産されていますが、樹脂成型のエンジンフードは1度も復活していません。ボディカラーはグリーンメタリック、床板と一体になったロワー部分がホワイトとなっています。画像検索をしても正規品と思われる他のボディカラーはヒットしませんので、他のカラーバリエーション無いと思われます。ガラスがクリアーオレンジで内装が白、ドアが開閉し、フロントシートが可倒出来る点は初期のボンドカー仕様と同様ですが、ホイールのパターンは変更になっています。当方の知る限りでは実車とリアルタイムで製造された唯一の1/43 '71~'73マスタングではないかと思われます。旧い製品ですがボディのプロポーションは良好で、実車の印象把握と言う点では後年の製品に見劣りしていないと感じます。・・・まあ、子供の頃からのお気に入りモデルなので、ちょっぴり贔屓目になっているかも知れません。

Corgi_71_Mustang_02.jpg

ミニカー・コラム・シフトVol.20; ~ミニカーとフィギュアが織り成す深遠なる世界~

今年初となるミニカー・コラム・シフト、今回の主役は・・・ミニカーではありません!?

Cars_and_Figures_01.jpg
↑輝けるこの2台の共演も良いものです。普段の当ブログならここまでなのですが・・・。

過去にも都度記している事ですが、当方のアメリカ車好きという嗜好は少年時代に観た数々の映画から多大な影響を受けています。「バニシング・ポイント」 「ダーティー メリー ・ クレイジー ラリー」 「激走!5000キロ」 「トランザム7000」 「ザ・ドライバー」等々・・・これらの作品のカーチェイスシーンはクルマ大好き少年の心を熱くさせ、アメリカ車の持つ魅力が強烈に(実際以上に?)刷り込まれた訳ですが、とりわけ当方の”マスタング好き”を決定的にしたのが「ブリット」と「バニシングin60」の2作品でありました。

Cars_and_Figures_02.jpg

Cars_and_Figures_03.jpg
↑ミニチャンプスのミニカーと・・・。この組み合わせには何の説明も必要ないでしょう・・・。

Cars_and_Figures_11.jpg
↑僅か4cm程のフィギュアですが、表情、ポージング共に素晴らしい仕上がりです。

そんな当方がいつものように画像検索でネットを徘徊していた時・・・出逢ってしまったのです・・・素晴らしい作品に。その作品をプロデュース下さったのはこちらのサイト、そして製作された方のブログはこちらです。作品名は”The Mustang Man”ですが・・・ご覧頂ければそれが何かは多くを語る必要もないでしょう。フィギュアの身長はおよそ4cm、この小ささで驚くべき再現度だと思います。ブルーのタートルネックセーターにベージュのコート、ブラウンのジャケットの下のホルスターには、コルトのダイヤモンドバックが収まっているに違いありません。

Cars_and_Figures_06.jpg

Cars_and_Figures_07.jpg
↑こちらはグリーンライトのミニカーと・・・。この組み合わせも説明不要ですね。

Cars_and_Figures_12.jpg
↑黒い革の手袋、”商売道具”の詰まったアタッシュケース・・・小道具にも抜かりはありません。

ご縁があってお知り合いになった作者様から「今後の参考に何か作品化の希望があればお聞かせ下さい」とのメールを頂き、幾つかリクエストをさせて頂いたのですが・・・ある日その方から封筒が届き、開封してみてビックリ!!そこに入っていたものは・・・こちらも当方が駄文を重ねる必要はありますまい(笑)。カツラと付け髭で変装し、手にはクルマ泥棒の商売道具が入ったアタッシュケース。作品世界を見事に切り取った素晴らしい逸品だと思います。本当に感激です。これはもう、当方にとっては金銭に換算出来ない、一生ものの宝物となりました。

Cars_and_Figures_10.jpg
↑トップの画像と見比べてみて下さい。ミニカーとフィギュアがお互いを引き立てあっているのが良くお判り頂けると思います。

過去にご紹介したボンドカー・コレクションコーギーの劇中車シリーズのように、映画やドラマの劇中車と登場人物のフギュアが組み合わさると、作品世界がより生き生きと再現されて眺めていてとても嬉しい気分になってしまいます。ここの所、グリーンライトが「ワイルドスピードシリーズ」を始めとした製品をリリースするなど、1/43でも劇中車のミニカーが盛り上がりを見せつつあるように思います。それを更に1歩進めるとするならば、ミニカーとフィギュア、或いはミニカーとジオラマといった組み合わせもコレクションの1ジャンルとして成立し得るのではないか・・・そう思います。

スクリーンを駆け抜けたクルマ達 1/43 元祖エレノア来たる!! ~ GREENLiGHT '73 CUSTOM MOVIE STAR MUSTANG

いや~~~、遂に発売になりました!!!


Greenright_73_eleanor_1


只今、マスタング50周年記念企画として'69~'70マスタングの特集をお送りしている最中ではありますが、先回のハロウィーン記事に続いて今回もお休みです。。。何故って、待ち焦がれたこのモデル、オリジナル版”バニシングin60(原題;Gone in 60 Secinds)”のエレノア、いえ、昔流に発音するならエレナーこと'73 マスタングがついに発売されたんですもの・・・。カークラッシュキング、H・Bハリッキーの製作したインディーズカーチェイスムービーの金字塔、その作品についてはいずれじっくり時間を割くことにして、先ずは発売されたばかりのグリーンライト製1/43モデルをご紹介したいと思います。


Greenright_73_eleanor_2


Greenright_73_eleanor_3


↑一見ノーマルな'73マスタングのスポーツルーフに見える劇中車のエレノア、マニア目線で見ると色々とユニークな部分が散見される個体です。年式や仕様に関しては今日でもファンの間で議論になっているようです。


'73年型マスタング・マッハ1と紹介される事の多いバニシングin60のエレナー、コアなファンの方は良くご存じだと思いますが、元祖エレナーは実は'73年生まれではありません。作品公開時の日本の劇場パンフレットには、映画の撮影開始が73年4月15日とあり、それに先立ちエレナーの改装(ドアビーム設置など主に安全面の強化)に1年を掛けたとあります。通説ではエレナーは'71をベースにラジエターグリルを交換して'73風に仕立てた物と言われています。(正確にはフロントフェンダーも交換されているようです)その事を裏付けるのはバンパーとフロントターン/パーキングランプ。本来'73マスタングは安全性向上の為バンパーが大型化されており、その結果'71~'72ではバンパーの下に配置されていた同ランプが、'73ではラジエターグリル、ヘッドランプの内側にタテに配されています。エレナーは'73グリルを装着していますが、バンパー形状やその下のターン/パーキングライト等が'71~'72は特色を示しています。


Greenright_73_eleanor_4


Greenright_73_eleanor_5


↑全体的なプロポーションなど、注文を付けたくなる部分もありますが、劇中車としてのディテールの再現度はかなり高いモデルです。元祖エレナーが1/43で入手出来るなんて本当に幸せ・・・。正規の価格で3千円台と言うのも、全般的に高騰してしまっている1/43ミニカーとしてはリーズナブルな物だと思います。


また、マッハ1と言えばと思い浮かぶのは2つのインテークが突き出たエンジンフードや派手なスポイラー類ですが、エレナーにはそのどちらも装備されていません。また、ボディサイドのストライプやフロントフェンダーやトランクリッド背面の見慣れた”Mach1”のロゴも見当たりません。素直に考えれば、エレナーはスタンダードなスポーツルーフのビッグ・マスタングと言う事になるかと思います。しかし、ボディサイド下部やエンジンフード、リア周りのブラックアウトは当時のフォードの純正カラースキムではなく、いわばHBハリッキーのオリジナルデザインと言えるかも知れません。エレナーがこのような出で立ちになった経緯は様々な説や憶測が流れていますが、当のハリッキー氏が亡くなった今となっては真相は分かりませんね・・・。この件に関しては個人的に思う所もあるのですが、その辺りは機会を改めて記してみたいと思います。


Greenright_73_eleanor_6


Greenright_73_eleanor_7


↑先に発売になった”60セカンズ”版の'67エレノア同様、劇中車モデルとしてパッケージも映画のイメージを大いに盛り上げていて素晴らしいです。


Greenright_73_eleanor_9


↑お約束のツーショット、2代目エレノアと初代エレナー。1/43でのこの並びも感動モノです。


さて、グリーンライトのモデルであります。同ブランドの2代目エレノアこと、'67シェルビー仕様がヤトミン製モデルのOEMだったので、初代エレナーもボンドカーコレクションのユニバーサルホビー製モデル辺りのグリルを替えて出て来るのでは?と思っていたのですが、そちらとは完全に別の金型でした。エンジンフードの先端が丸すぎるとか、ラジエターグリルの逆スラントがきつすぎるのでは?とか、色々ツッコミたくなる部分もあるにはありますが、1/43でこの仕様のモデルが発売された事が先ずは何より嬉しいです。エンジンフード、タイヤ&ホイールやカラーリングなど、劇中のエレナーの仕様が再現されているのはモチロン、驚くべきはその顔周りです。先に述べた'71と'73のミックスされた状態がしっかり再現されています。発売前の試作品の画像では本来の'73として正しいビッグ・バンパーが装着されているように見えたので、量産化の際に是正されたのではないかと思われます。劇中車エレナーの再現度はアーテルの1/18やジョニーライトニングの1/64と較べても最も正確と言えそうです。


Greenright_73_eleanor_8


・・・おっと、ちょっとアツくなり過ぎて文章が長くなってしまいました。。。


スクリーンを駆け抜けたクルマ達~'71 Mustang Match1 from

さて、お送りして来た”007ダイヤモンドは永遠に”のボンドカー仕様マスタング・マッハ1ですが、やはり最後は老舗のコーギー製で締めたいと思います。


Corgi_mach1_007_ft1 Corgi_mach1_007_rr1


↑やっぱりフードスクープが有ってこそマッハ1!・・・一生懸命磨いてもチップは消えませんよね(涙)。


'71~'73マスタングの1/43ミニカーと言うと、このコーギー製のモデルしかない時代が長く続き、私の知る限りではその後ジョニーライトニングが突然始めて突然止めてしまった1/43スケールの”MAGMAS"シリーズのマッハ1&ボス351、次いでユニバーサルホビー製↓、ミニチャンプス製↓↓と順次発売されて来ました。ご紹介して来たようにJLを除く3社がボンドカー仕様を発売しています。コーギー製はボンドカー仕様で発売された後に通常仕様として販売されたようです。この過程でプラ製別パーツのハメコミだった独特のエンジンフード・スクープ部分がオミットされ、比較的近年ボンドカーとして再販された際もそのままでした。


↑上の画像のモデルは1st.のボンドカー仕様で、当方の所有品は残念ながら余りコンディションが良くなく、劇中車の証しとも言えるボックスも有りません。ボンドカーであるが故に購入当時の絶版価格が高目に推移しており、どうにかこうにか入手出来た物です。映画に登場した実車はエンジンフード全体が赤1色で、ボディ下部が黒のツートーンでしたが、モデルはエンジンフードが黒、ボディ下部が白でディテールがかなり異なります。コーギー製のアメリカ車としては有難い事にちゃんとした1/43スケールで、プロポーションもロングノーズやファストバックルーフ(この頃フォードではスポーツルーフと称していた。)をやや誇張も交えながら上手く再現していると思います。なにより長年このモデルしかない時代が続いたのでマスタングファンにとっては非常に貴重なキャストでありました。


Corgi_mach1_007_ft2 Corgi_mach1_007_rr2


↑箱に2000年と記されたTHE DEFINITIVE BOND COLLECTIONバージョン。テールランプの色差しは蛇足!


前述の通り、後年再販されたモデルはエンジンフード・スクープ部がオミットされていますが、ボディ全体が赤、下部が黒の2トーン塗装になっており劇中のイメージに近くなっています。ただ、赤色の彩度が低くピンクっぽい色調で、やや派手さに欠ける仕上がりになってしまっています。この再販版には発売時期(?)の違いにより少なくとも2種類のバリエーションが存在しています。1つは箱に"THE DEFINITIVE BOND COLLECTION"と表記され、ナンバープレートが劇中車と同じでタイヤがホワイトリボンになっています・・・が余りに太過ぎ。タイヤだけ'50sな感じでバック・トゥ・ザ・フューチャー3状態です(笑)。もう一つは"THE ULTIMATE BOND COLLECTION"と銘打たれ、タイヤはホワイトリボンが省略され、ナンバープレートは"007"の表記に変わっています。


Corgi_mach1_007_ft3 Corgi_mach1_007_rr3


↑こちらは箱に2002年の表記がある"THE ULTIMATE BOND COLLECTION"バージョン。シンプルな分、却って雰囲気が良いように思います。


Corgi_mach1_007_1 Corgi_mach1_007_2


↑黒い箱が"THE DEFINITIVE BOND COLLECTION"バージョン、青い箱が"THE ULTIMATE BOND COLLECTION"バージョン。ボックスアートは黒の方が良いかなあ・・・。


一連のボンドカーは昔からミニカーの世界でも人気が高く、この”ダイヤモンドは永遠に”仕様のマスタング・マッハ1もご紹介して来た1/43製品達の他、アーテル/スカイネットの1/18,ジョニーライトニングの1/64等、モデル化に恵まれています。当方は場所を取る1/18は入手していませんが、JLの1/64は入手していますので合わせてご紹介しておきます。こちらにもバリエーションがあって、当方の手持ち品はリアスポイラーが付いていますが、スポイラー無しでより劇中車に近いバリエーションも有ります。ただ、JLのマスタングは'73年型なんですけれど・・・。


Jl_007_mach1_ft Jl_007_mach1_rr_2


↑ココだけ1/64cu.in.(笑)。JLは1/43の'71Mustang も発売していますが・・・それはまた別途ご紹介。


1/43cu.in.検索タグ
過去記事の検索は以下のタグをご利用下さい。
月別アーカイブ
プロフィール

Ponys41

Author:Ponys41
昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
ビジュアルリンク
















QRコード
QR
検索フォーム
FC2カウンター

123456789101112131415161718192021222324252627282930 09