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特集 'Late '40s & '50s; 進化か堕落か!? Yat Ming '58 Studebaker Golden Hawk

Late '40s & '50s特集、今回もビッグ3以外のメーカーのクルマをご紹介します。


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↑スチュードベーカーの2ドアHTクーペであるゴールデンホーク。盛り上がったエンジンフードと大きなラジエターグリルは賛否の分かれる部分でしょうか。


ゴールデンホークはスチュードベーカーが'56~’58年に販売していた2ドアハードトップクーペです。ルーツを辿るとレイモンド・ローウィのスタジオでデザインされた’53~チャンピオン/コマンダーシリーズのクーペに端を発していますが、パワーアップのためのエンジン大型化に伴い、大きく盛り上がったエンジンフードとクロームのラジエターグリルが追加されています。


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↑ミニカーはヤトミンの安価な製品ですが、全体的な仕上がりはなかなかの物ではないかと思います。ミニカーに対してこういう言い方は余りしたくないのですが、コストパフォーマンスの高いモデルだと思います。


リア周りもより大きなテールフィンとツートーンペイントに対応したクロームモールディングが追加され、全体的に豪華できらびやかなデザインとなっています。この変化がシンプル&モダーンで美しいフォルムのチャンピオンコマンダークーペに対して進化したと見るか、堕落したと見るかは判断の難しい所かも知れません。”ゴールデンホーク”としては’58年までの存続でしたが、少しずつデザイン変更を繰り返しながら、シルバーホーク・ホークGTホークシリーズとして’64年まで生産が継続されました。


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↑物凄く好きと言う訳ではないけれど何故か気になるクルマ、歴史的に意義深くコレクションに加えたいクルマってありますよね。そういう時、安価で出来の良い製品があるととても助かります。どんどんハイディテール化し、多品種・少量生産へと進化、同時に高額化に拍車のかかる昨今のミニカーですが、こうした製品の意義も見直されて良いのではないかと思います。


ミニカーはヤトミンのロード・シグネチャーシリーズの1台。在庫が見つかれば国内でも1,000~1,500円位で入手可能な製品ですが、このシリーズの中では比較的新しいためか、初期の製品と比べると各部の仕上がりが向上しています。ボディのプロポーションも良いですし、プラ製はめ込み式のメッキモール類やバンパーもぶっきらぼうな感じはありません。シンプルなパーツ構成ですが、シート形状などインテリアの再現もそれなりにしっかりしています。


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↑少し前にご紹介した同じヤトミン製のフォードF1との比較。ホワイトウォールタイヤの表現に進歩が見られます。


そして大幅に印象が良くなったのがタイヤ。ホワイトウォール部を別パーツにしているのはそれ以前の製品と同様ですが、太さや断面形状が適切でなかなか良い感じです。ゴールドとホワイトのツートーンカラーも実車に設定のあった色で良い雰囲気。実車のイメージに合ったボディカラーと足元をキリリと引き締めるタイヤ&ホイール、この2点がミニカーの印象の良し悪しに与える影響は大きいものがある・・・と当方は思います。安価なミニカーでも頑張ればこの位にはなるのですよね・・・。車種選定も含め、’71リビエラと共にヤトミンの1/43では個人的にヒットな1台となりました。


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↑後継ともいうべきアヴァンティとのツーショット。スチュードベーカーは有名な工業デザイナー、レイモンド・ローウィとの結びつきが深いメーカーでした。


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道など必要ない!? スクリーンを駆け抜けたクルマ達 ~SKYNET DELOREAN TIME MACHINE from BACK TO THE FUTURE PARTⅡ

先回デロリアンDMC-12をご紹介した所、お友達のねこざかなさん連動記事をアップして下さいました。と言う事でお礼の連動返しはBTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)絡みのコチラです。


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↑ミニマムの道具立てで映画のイメージを再現したかったですが・・・ちょっとキビシイ。。。


映画”バック・トゥ・ザ・フューチャー(原題;BACK TO THE FUTURE)”は1985年ロバート・ゼメキス監督、マイケル・J・フォックス主演で製作されたSFコメディ(?)映画。大ヒットシリーズだけにストーリーその他は当方がここで記すまでもないでしょう(完全なる手抜き)。主人公のマーティが誤って過去へ行ってしまった事から起こるタイムパラドックスにより、過去と未来が複雑に絡み合って事件が連続するシナリオは、大ヒットしただけあって中々良く練られていたのではないでしょうか。元々予定されていなかったPartⅡ(1989年)、PARTⅢ(1990年)もまるで最初から計画されていたかのように破綻なくストーリーが繋がっていたように思います。


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↑中外に至るまで、劇中車のディテールが再現されていて嬉しい仕上がり。


しかし、お話が単なるタイムトラベルものと言うだけだったら当方がココで取り上げる事はない訳でして・・・映画そのものと共に大人気となったのがデロリアンDMC-12をベースとしたタイムマシンの存在でしょう。製作者のドク=エメット・ブラウン博士(クリストファー・ロイド)が「どうせタイムマシンを作るならカッコイイ方がいい。」と豪語しただけに、元々近未来感覚溢れるDMC-12をベースにクールさ(寒さは関係ない!)とちょっぴり素人仕事くささを加味した絶妙のメカデザインとなっているように思います。現実世界では比較的短期間で生産停止・会社倒産に追い込まれてしまったデロリアンDMC-12ですが、映画の劇中車として永らく人々の記憶に留まる事になったのは喜ぶべき事ではないかと思います。


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↑特徴的なガルウイングドアから室内のディテールを覗き見る事が出来るのも高ポイント。


ミニカーは以前ご紹介したナイトライダーのK.I.T.T.や一連の西部警察シリーズでお馴染みのスカイネットが販売している物。・・・ですがパッケージを見るとスカイネットと共にビテスのロゴが並んで印刷されています。ミニカーそのものはビテス製のデロリアンDMC-12をベースに劇中車仕様に改装されている物のようです。このあたりはきっとねこざかなさん家で詳しく記事にしてくれるのではないかと思います。(人頼み。。。)当方が入手したのはPARTⅡ仕様、家庭のゴミから核融合でエネルギーを発生させる「ミスター・フュージョン」や空を飛べる「ホバー・コンバージョン」を装備した、シリーズ屈指の高機能かつ最もカッコ良い仕様です。ボディを這うハーネス類や室内に装備されたタイムサーキット、フラックス・キャパシターなども再現された嬉しい仕上がり。ガルウイングドアを開けてその室内を見る事が出来るのもポイントが高いと思います。


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↑発売元はスカイネットですが、ミニカーの製造はビテス。床板にもその銘が刻まれていました。


・・・それにしてもBTTF PARTⅡで設定されていた未来は2015年。今から4年後、映画の製作時からはほぼ4半世紀後の世界だった訳ですが、現実世界では後4年でクルマが空を飛ぶ事が一般化する所まではいかなそうですし、核分裂すら手に余っているようでは家庭ゴミで核融合を起こすミスターフュージョンも実用化されそうもありません。。。と、物想いに耽りながら快調に空を飛ばしていたら、おおっと、何かとぶつかりそうになったぞっ!!!・・・と言う事で次回の記事にTO BE CONTINUED・・・(笑)。


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↑「何と」ぶつかりそうになったかは、お分かりになる方には分かりますよね(笑)。


夢の跡 ~ VITESSE Delorean DMC-12

先回ポンティアック・グランプリ絡みでジョン・Z・デロリアン氏について触れたので、今回は氏の造ろうとした理想のスポーツカー、DMC-12をご紹介します。


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↑比較的最近の製品としては珍しくドア開閉可能。やはりガルウイングはインパクトがあるという事でしょうか?


先回も記した通り、GTOやグランプリを誕生させ、ポンティアックのスポーティー・イメージを定着させたジョン・ザッカリー・デロリアンですが、GMを辞し自らの名を冠したデロリアン・モーター・カンパニー(DMC)を設立して長年の夢であった理想のスポーツカーを量産する事を試みます。そうは言ってもクルマの開発・生産には莫大な費用が必要で、資金難に陥ったDMCはイギリス政府からの資金提供を受けて北アイルランドに工場を建設。'81~'82年の間におよそ8,500台を生産しますが、慢性的な資金難や量産車の品質問題に加え、デロリアン自身の薬物所持(かなり恣意的なおとり捜査によるものだったと何処かで読んだ記憶があります。)など公私に渡る問題もあって同社は倒産の憂き目に遭ってしまいました。その後薬物所持の件ではデロリアンは無罪を獲得していますが、こうした一連の流れはプレストン・タッカーとの近似性を想起させられてしまいます。


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↑イタルデザインによる低く幅広い特異なプロポーション。エンジンはリアに搭載されています。時代背景から大人し目のパワーユニットで、リアルスポーツカーとは言えない性格になってしまったのは残念な所です。


DMC-12というクルマに関しては、「あの映画」での活躍もあって誰もが名前とカタチは知っているのではないかと思います。スタイリングはジウジアーロ率いるイタルデザインが担当。一連のアッソシリーズとも共通する低くシャープなフォルム、メルセデス300SLを想わせるガルウイングドアやFRPの表面にステンレスの薄板を貼り付けた独特のフィニッシュが特徴的です。メカニズムの熟成はコーリン・チャップマン率いるロータスカーズに委ねられていたようで、ロータスのクルマに似たX型のバックボーンフレームに、PRV製の2.85Lエンジンを何とリアにマウントしていました。理想のクルマを造ると言っても全てを自から手掛けるのではなく、適材適所でその道のプロに任せる手法は、時代の故かアメリカ的分業社会のなせる業でしょうか。


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↑実車のステンレス無塗装フィニッシュのボディをやや誇張気味に再現しています。


さて、DMC-12の1/43ミニカーは、当方の知る限りではミニチャンプスとビテスから発売されていました。どちらも良い出来ですが、ミニチャンプス製は発売当時としては非常に高価なモデルだったのでパス。当方は後年になってビテス製を入手しました。(実はこのモデル、お友達のねこざかなさんにお譲り頂いた物です。)近年の製品としては珍しく、特徴的なガルウイングドアが開閉します。また、実車のステンレス・フィニッシュのボディをやや誇張気味に再現している辺り(・・・ちょっと、ブロンズ調の煙草入れっぽい/笑)は好みが分かれそうですが、FRP製のフロント&リアセクションとの質感の違いを含め、模型的なデフォルメとして当方は結構好きであります。


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↑同じくイタルデザインの作品、アッソシリーズの1台、フィオーリ(後のいすゞピアッツァ)と。シャープなウエッジシェイプのフォルムには何処となく共通性も感じられます。(アッソ・ディ・フィオーリはルミノのレジン製モデル。)


ビテス製デロリアンにはこのプロダクション仕様の他、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの劇中車仕様がPart1~3までそれぞれラインナップされており、日本ではアオシマのスカイネットシリーズとしても発売されています。次回はその内の1台をご紹介したいと思いますが・・・当方、仕事の関係で日曜日から1週間ほど出張する事になりました。次回の更新はちょっと遅れるかと思います。まあ、元々週イチのカメ更新なんで大した違いはないかもしれませんが・・・(汗)。


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Author:Ponys41
昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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