1/43cu.in.

1/43キュービック・インチ アメリカ車を1/43モデルでアーカイブ

 

アメリカン・マッスルの雄~NOREV '06 Dodge Charger R/T

”最近のアメリカ車クライスラー編”、300、マグナムと来たら次はやっぱりこのクルマでしょう。伝統の名前の復活、ダッジ・チャージャーです。


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↑2代目'69モデルはマッチボックス製。カタチこそ違うものの、何処かワルな雰囲気が漂うあたりはチャージャーの伝統か!?


・・・と言う事でダッジ・チャージャーです。当方と同年代かそれ以上の方がこの名前を聞いて思い浮かべるのは、きっと上の画像の'68~'70の方ではないでしょうか。デュークス・オブ・ハザード”のリー将軍でお馴染みですし、ブリット”の'68、”ダーティ メリー・クレイジー ラリー”の'69、”ワイルドスピード”第1作の'70等々、数々の映画でのアンチヒーロー的存在感と華々しい散り際と共に脳裏に強烈に焼き付いている事でしょう。このチャージャーのデビューは'66年、初代モデルは長大なスロープを描くファストバックルーフの2ドアクーペで、こちらは以前イスラエルのガムダクール製ミニカーでご紹介しています。


尚、この初代チャージャーは、お友達の覆面えるさんがコチラで日本製の謎のコピープラモデルとその元になった古のお宝キットを紹介されていますので併せてご覧下さい。


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↑'66年型の初代モデル、ミニカーはイスラエルのガムダクール。(画像は過去にご紹介済み。)


この伝統の名前が量産車として復活したのは'06モデルイヤー。'99年に発表されたショーカー(1/64ではHWのレギュラーで製品化済)は何処となく2代目モデルを彷彿とさせる4ドアHTとも言うべきスタイリングでしたが、量産型として姿を現したのは歴代モデルのどれとも似ていない、それでいて何処となくノスタルジックというかクラシカルなフレーバーを感じさせるマッチョなスタイリングで登場しました。いかめしい顔つき、逞しく盛り上がったリアフェンダー等、マッスルカーの要素がふんだんに盛り込まれていますが、ベースコンポーネンツが基本的にクライスラー300と共通であり、歴代モデルが2ドアクーペor HTだったのに対して4ドアセダンである事は、クライスラーの台所事情と最近のクルマの売れ筋事情を物語っているようにも思えます。・・・とは言え、アメリカ車はこうじゃなくちゃ!と思える魅力的なキャラクターで、同じベースからこれだけキャラの違うクルマを造れるのは、流石この種の仕事に手慣れたアメリカメーカーという感じです。


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ご紹介しているミニカーはノレブ製。最近の同社製らしく精密な造りでプロポーションも良好です。このR/T仕様の後に高性能版のSRT8仕様も発売されました。ノレブは最近のアメリカ車をいろいろ製品化してくれて物凄く有り難いのですが、もう少し買いやすいお値段になってくれると更に有難いのですが・・・。実車の方はポリス・インターセプター仕様が設定されており、ポリスカーミニカーを得意とするファーストレスポンスからも膨大なバリエーションが発売済&予定になっています。当方の好きなCHPもスリックトップ仕様の白単色および白&黒2トーン仕様が発売予定になっているので、発売されたら是非入手したい所であります。


さて、次回は古の”あの1台”と共に、R/Tよりもさらに高性能版のSRT8をご紹介します。


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ステーションワゴンではなくスポーツワゴン~NOREV/Spark Dodge Magnum R/T

最近のアメリカ車クライスラー編、続いてはクライスラー300の兄弟車とも言えるダッジ・マグナムです。残念ながら”最近の”とは言えるものの”最新の”とは言えなっくなってしまったのですが・・・。


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↑古のマッチボックス・スーパーキングスのモナコ・ワゴンとノレブのマグナム。同じダッジのワゴンながらそのキャラクターは大きく異なります。(残念ながらモナコ・ファイヤーチーフは1/43よりちょっぴり小さ目。)


今回ご紹介するダッジマグナムは、基本コンポーネントをクライスラーの300と共有するダッジブランドのクルマです。クライスラー自身が'80年代に大ヒットさせたボイジャー/キャラバン等のミニバンの登場により、セダンベースのいわゆるステーションワゴンは急速に減少しほぼ絶滅してしまっていたのですが、'04年春、モデルイヤーとしては'05年型として久々のワゴンボディの新型車として登場したのでした。


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↑個人的には実車のマッチョなイメージはノレブより雰囲気があるように思えるスパーク製。ただ床板はレジンキットの如くシンプルなんですよね・・・。


ただしそのキャラクターは往年の鷹揚なステーションワゴンとは異なり、クライスラー300と同じメルセデス譲りのシャシーにV8HEMIエンジンを搭載したスポーツワゴンとも言うべきもので、高性能バージョンのSRT8も存在しました。スタイリング的にも300譲りの高いウエストラインと低く抑揚のあるルーフラインにようるマッシブでアグレッシブなものでしたが、それもそのはず、ドア断面等はクライスラー300と共通で、輸出市場ではこのワゴンボディに300の顔を組み合わせて販売されており、日本でもクライスラー300ツーリングとして販売されているのをご存知の方も多いかと思います。


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↑初代マグナムはこんな感じのクルマ。当時のダッジ・チャージャーのボディをベースにフロント廻りを中心としたスタイル変更で大きくイメージを変える事に成功していました。ワルな雰囲気が漂うのはクライスラーの伝統!?


さて、このマグナムというなかなかインパクトの有るネーミングは、実は近年初めて登場した物ではありません。'78年、ダッジ・チャージャーの上級車種として登場し、たった2年で消えてしまった2ドアクーペで使われたのが始まりです。かのH・Bハリッキー氏の映画”ジャンクマン”に登場した、仲間のサンダーバードと共に主人公を執拗に追い回す殺し屋の乗っていたクルマがそれです。チャージャー譲りのワルな雰囲気に満ちたスタイルで当方はなかなか好きなクルマなのですが、残念ながらミニカーは所有していません。(多分存在しないのではないかと思います。)・・・なので、映画からキャプチャーした画像でそのスタイリングをお見せしましょう。・・・因みに映画に登場した劇中車は'78年型でした。


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↑クライスラー系の例に洩れず、ヒールとしてその散り際はなかなかのモノでありました。(合掌。)


さて、話を最近のマグナムに戻すと、実車の登場時にかなり話題になった為か、1/43ミニカーでもノレブ、スパーク、マイスト、モーターマックス等が製品化しています。当方は迷った挙句先ずスパーク製を購入し、その後結局ノレブも(特価で)入手してしまいました。どちらも素晴らしい出来なのですが、当方の個人的な好みでいうとルーフラインなどボディのプロポーションの雰囲気はスパーク、インテリアやシャシーを含めた全体の精度はノレブという感じでしょうか?マイスト、モーターマックスは日本では余り見かけないのと、スパーク・ノレブで満腹だったので入手していません。(その後ノレブから発売されたSRT8も未入手。)・・・そう言えば以前クラウンビクトリアのポリスカーをご紹介したファーストレスポンスからも大量のポリスカーバージョンが発売される予定になっています。


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↑床下や各部のディテールの造り込みに優れるノレブ製品。プロポーションはスパーク製に一歩譲る?


サブプライム・ショック以前から経営が芳しくなく、ダイムラーとの縁も切れてしまったクライスラーは、リストラの一環として車種の整理を計画、残念ながらこのマグナムも'08MY一杯で生産終了となってしまったようです。'07年の販売台数は約30,000台。単純に12で割って月販2,500台ではアメリカのビジネスでは採算が合わなかったという事なのでしょう。


NOREV CHRYSLER 300

”最近のアメリカ車・クライスラー編”前回のノレブ製クライスラー300の別バリエーションと関連車種をご紹介します。


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↑前回のノーマル版との比較。グリルやタイヤ/ホイールに違いがお判り頂けると思います。


先ずご紹介するのは先回のノレブ製クライスラー300の別バリエーションで"cruise life style"とネーミングされた製品です。ノーマルと異なるE&G製と思しきメッシュタイプのラジエターグリルや22インチ(?)の大径ホイール&ロープロファイルタイヤを装着しています。なかなかクールでスタイリッシュですしネットや雑誌でこう言う仕様の実車写真を見た事もありますが、正直このミニカーが実車のどういう仕様をモデル化した物なのかは良く判りません。クライスラーのオプション装着車か、或いはアフターマーケットのパーツを装着したカスタム仕様でしょうか? ミニカーはラジエターグリルに金属製のメッシュを使用するなど凝った作りで、ノーマル版同様非常に精密で完成度の高いモデルだと思います。


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そしてもう1台は1世代前のモデルとなるダッジ・イントレピッド。このクルマと同じシャシーコンポーネントを使用したクライスラー版が先代クライスラー300Mとなります。(ホントは同じ300の世代違いをご紹介したかったのですが、1/43ミニカーではなかなか製品が揃わないのでご勘弁を。。。)現行クライスラー300/ダッジ・マグナムとは異なり、前輪駆動で搭載エンジンも2.5~3.5リッターV6でした。前輪駆動方式を活かし、アメリカ車としては異例のショートノーズ、キャビンフォワードルックで、当時は非常に斬新なスタイリングだと感じた物でした。'99モデルイヤーの登場ですが、モデルの床板に2000の表記が有りましたので'00年型としておきました。


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↑現行300/マグナムとは全く異なる、しかしそれはそれで斬新なスタイリングだったイントレピッド/300M。


ミニカーはホンウェル製で、廉価な製品ながらドアが開閉し前輪ステア機構も備えています。'90~'00年代初頭のアメリカ車、しかも4ドアセダンの1/43ミニカー化は貴重で、出来もなかなか良いので嬉しい存在です。ノーマルバージョンにご覧頂いているゴールドメタの他、グリーンメタ、レッド等のバリエーションが有り、海外の雑誌アイテム(?)でポリスカーバージョンも存在しています。ホンウェルではこの他、クラウンビクトリアのポリスカーハマーH2、シボレー・シルバラードやタホ、フォードFシリーズ等のピックアップやSUVを1/43で製品化しています。


2世代に渡るクライスラーセダンをご紹介しましたが、こうして見ると製品としては頑張って魅力的なクルマを作っていると思うのですが・・・。昨今の世界的な自動車販売の不振、原因は一体何処にあるのでしょうか?


過去と現在、そして・・・NOREV '05 Chrysler 300C HEMI

最近のアメリカ車、フォードのネタが尽きたのでクライスラーに移行です。古のMoparはいずれじっくりご紹介しますが、なるべく新旧取り混ぜて(チラ見せで/笑)ご紹介したいと思います。


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Hongwell/Cararama

↑初代モデルの'55年型と現行モデルの'05年型。2台の間には半世紀の隔たりが有ります。


と言う事でクライスラー編の第1弾はフラッグシップとも言うべきクライスラー300でスタート。以前アーテルの'57年型をご紹介しましたが、今回の主役はもちろん現行型。そのデビューは05モデルイヤーです。思えば2000年代中盤はマスタング、C6コルベット、そしてこのクライスラー300などアメリカ車らしい魅力に溢れた新型車が続々とデビューを飾った時期でした。僅か数年、今日の窮状を予測出来た人がどれだけいたでしょうか・・・。まさに歴史は繰り返すという感じです。


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'05年当時クライスラーはダイムラー・クライスラーであり、300は旧世代とはいえミディアムクラスのメルセデス・ベンツのシャーシーをベースとして誕生しました。鍛え抜かれたドイツの足回りとV8ヘミエンジン、ある意味最強のコラボレーションとも言える組み合わせでハードウエアの評価も高く、本国では大ヒットとなり日本でもなかなかの人気を博したと言えると思います。低負荷走行時に8気筒の内半分をカットする気筒休止システムを採用して燃費低減にも配慮がなされています。(日本の雑誌で某国産高級車と燃費比較をして、300の方が低燃費だった記事を読んだ事があります。勿論スポーツバージョンのSRT8ではこうは行かないでしょうが・・・/笑)


スタイリング面では先代モデルが曲面を多用し、ショートノーズ&キャビンフォワードルックで流麗かつ先進的だったのに対し、直線的でウエストラインが高く、マッシブというか金属のカタマリそのものと言った感じだったので正直最初は面食らいました。・・・が、それをカッコ良いと思うまでにそれ程時間は掛かりませんでした。ふてぶてしい顔付き、何とも言えぬ存在感と際立つ個性。これはこれでアメリカ車でなければ、否、クライスラーでなければ量産に踏み切れなかった形なんじゃないかと思います。


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ミニカーはノレブ製で出来は素晴らしく、実車の迫力あるスタイリングが良く表現されていると思います。お見せしているバニラクレムという名のベージュ、ブライトシルバーのノーマルモデルの他、チューンドカーバージョンや、ブラックメタリックでオプションのメッシュグリルや大径ホイール/タイヤを装着した"cruise life style"等のバリエーションがあります。因みに一番上の画像で並べているのはモーターマックス製の'55年型。300の名を冠した初代モデルになります。以前ご紹介した'57年型も合わせれば、3世代を並べて楽しむ事が出来るのもミニカーならではの魅力です。(本当は'70年代のモデル等も一緒に並べたい所ですが。。。)・・・しかしこの先次世代300のミニカーを並べて楽しむ事は果たして出来るのでしょうか?実車を買って応援・・・なんて事は全く出来そうもありませんが、是非そうあって欲しいものだと切に願います。


最近のクルマ・・・と、そのヒストリー。Ford GT Part2

さて、前回思わせぶりに終わったフォードGTのヒストリー、(・・・と言っても有名な話なのでご存じの方も多いかと思いますが。。。)Part2をお送りします。


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'66年圧倒的な勝利を飾ったフォードは、'67年も連覇を狙って新たなマシンをルマンに送り込みます。それはJ-Carと呼ばれる試作車をベースとしたMk-Ⅳでした。このあたりは当方1/43のミニカーを所有していないので、缶コーヒーのオマケミニカーでご覧に入れます。それまでのフォードGTとは大きく異なるデザインの空力ボディで、航空機の製造方法を取り入れ、アルミハニカム材をエポキシボンドで接着したモノコックにFRPカウルで大幅な軽量化を実現していました。結果は前年に続く2連覇。マシン、ドライバー(ダン・ガーニー/ジェリー・グラント)、そしてタイヤまで、オールアメリカンによる勝利・・・この結果に満足し、フォードはワークス活動から手を引きます。


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↑ローソン限定で缶コーヒーx2本についてきた1/72ミニカー。オマケながら細部のカラーリングまで'67年優勝のカーNo.1をしっかり再現しています。


・・・しかし、本当に熱いドラマは翌年、翌々年に訪れました。大排気量・高出力のマシンが締め出された'68年、フォード本体に代わってJWA(ジョン・ワイア・オートモティブ・エンジニアリング)からエントリーされたのは、軽量化や徹底的なブラッシュアップを施されていたとは言え、もはや旧式とも言えるMk-Ⅰ3台(シャシーNo.1074,1075, 1076)。迎え撃つのは当時最新鋭のポルシェ908、ルマン・スペシャルのRH(ラング・ヘック=ロングテール)。'68年はポルシェ陣営の新鋭マシンにありがちなメカニカル・トラブルやレギュレーション違反にも助けられてカーナンバー9(シャシーNo.1075)ペドロ・ロドリゲス/ルシアン・ビアンキ組が見事優勝。フォードにルマン3連勝とこの年のワールド・チャンピオンシップをもたらしたのでした。


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↑'68,'69年、同じ個体(シャシーNo.1075)が2年続けてルマン1位を獲得しました。カーNo.9が'68年、No.6が'69年仕様。ローソン限定の缶コーヒーのオマケながら、リアカウルのディテールが造り替えられていたり、かなりマニアックな仕上がりです。


そして翌'69年、新型車ミラージュM2の開発が進まなかったJAWは、またしても同じシャシーNo.のフォードGTMk-Ⅰ3台をルマンにエントリー。迎え撃つ最強の敵は最新鋭の917と熟成の進んだ908のポルシェ軍団。その圧倒的な優位は揺るぎないと思われたのですが・・・。新鋭マシンの917は相次ぐトラブルで壊滅してしまい、勝負はポルシェ908とフォードGT Mk-1(ジャッキー・イクス/ジャッキー・オリバー)による最終ラップまでの激しいデッドヒートとなりました。そして最終ラップ、トップスピードに勝る908にスリップ・ストリームで食らいついたジャッキー・イクスのドライブするMk-1は、ミュルサンンヌ・コーナーで908を抜き僅差でトップチェッカーを受けたのでした。それは旧式とも言える歴戦のマシン、シャシーNo.1075がその類稀なタフネスぶりで檜舞台に返り咲いた輝かしい瞬間でした・・・。


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ミニカーは前回ご紹介したMk-Ⅱと同じバン・モデル製。Mk-Ⅱに比べると、シンプルでややおとなしいスタイルのMk-Ⅰ。リアカウルの下に納まったエンジンも、スモールブロックとなるためそのディテールが異なります。


・・・と言う事でルマンにおけるフォードGTのヒストリーをご紹介して来ましたが、この時代のプロトタイプレーシングカーは実に魅力的なマシンが多いですね。やっぱりレーシングカーは速いだけでなく美しい方が応援する上でも感情移入しやすいように思います。美しきルマンのレーシングマシン、手持ちの中から幾つかご紹介しておきたいと思います。


●Ferrari 330 P4 '24h Le Mans '67 (Bang Model)


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'67年、フォードGTマークⅣに敗れ去ったフェラーリ330P4。'60年代~'70年代のフェラーリのレーシングマシンは極めて美しく魅力的なクルマが多いのですが、ことルマンにだけ関して言えば'60年代後半はフォード、'70年代はポルシェ等の強敵に苦戦を強いられていました。ミニカーはやはりイタリアバン・モデル製の古い製品。自国のフェラーリだけに気合いの入った仕上がり。エッチングパーツを多用した実車同様に美しいモデルで、今日再生産すればかなりの高額になりそうな造りです。


●Porsche 917 4.9L No.19 & 21 1971 (Solido)


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フォードの去った'70年代初頭のルマンはポルシェ917の独壇場となります。フェラーリは512Sで対抗しますがまたもや苦戦を強いられる事に・・・。このあたりはスティーブ:マックイーンの映画”栄光のルマン”でご記憶の方も多いのではないでしょうか?ミニカーはもう随分前になりますが、カルトグラフ製のデカール付きで再販されたソリド製。細かい作り込みはともかく、プロポーションの美しさは流石。・・・流石と言えばカルトグラフのデカールも素晴らしく、マークソフターで格闘した結果、ガルフカラーのオレンジ部分やマルティニのストライプも非常に美しくフィットしました。


・・・さて、お送りして来たフォードGTのヒストリー、知ったような事を書き連ねて来ましたが、当方の知識のほとんど全ては1冊の本、モデルカーズNo.9、1990年1月号から得たものです。美しく製作されたモデルカーを用い、実車のヒストリーを熱い筆致で綴った同書は読み応えたっぷりで、今でも時々読み返したりしています。今回も改めて読みなおし、すっかりフォードGTに惚れ直してしまいました。40年以上の時を越え、すっかりフォードの術中にはまってしまっていますね・・・。


最近のクルマ・・・と、そのヒストリー。Ford GT Part1

最近のアメリカ車フォード編、そろそろネタが尽きて来ました。最後にFORO GTをご紹介したいと思います。”最近の”と言いつつ、その実は・・・。(小さい画像はクリックで少し拡大。)


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さて、最近のアメリカ車フォード編の最後を飾るのは'05フォードGTです。このクルマに関しては、以前マスタング、シェルビーコンセプトとの3台セットの記事でご紹介していますのでそちらを参照して頂くとして、今回はそれをダシにしてオリジナルのフォードGT40のヒストリーについて記してみようと思います。(おいおい。。。)


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↑まあ、なんだかんだ言ってもやっぱり出来はスゴイです・・・。


ホモロゲーション獲得の為に市販バージョンが存在したとは言え、オリジナルのフォードGTは基本的にはレースを戦う為のマシンとして開発されたクルマでした。フォードがルマンをはじめとするプロトタイプカーレースに参戦したのは、欧州における知名度UPの為だったとも、はたまたマスタングを始めとする市販車のスポーティーイメージの高揚の為だったとも言われていますが、当時も一般的認知度の高かったルマン制覇はフォードの悲願であり、その取り組みも生半可なモノでなかった事だけは確かです。フォードGTのルマン初参戦は'64年、3台のMk-1によってでした。しかしこの年は全車リタイヤ。翌'65年はマシンの熟成にシェルビー・アメリカンの手を借り、6台エントリーという物量作戦で挑みましたがこの年も全車リタイヤ。第1期MkⅠ時代は散々な結果に終わっています。


フォードがルマンで初めて勝利の栄冠を手にしたのは'66年、マシンはマークⅡと呼ばれる排気量427cu.in.(7リッター)の怪物マシンに進化していました。外観はシンプルなマークⅠに対してリアカウルが高くなり、突き出た1対のエアインテーク等、より筋肉質で逞しいスタイルとなっていました。330P4や365P2/3を相手にこの年はフォードの圧勝。見事1-2-3フィニッシュを飾りましたが、ヘンリーフォードⅡ世直々の指示で編隊走行を行いながらチェッカーを受けた結果、走行距離の関係でトップを走り続けたカーNo.1とNo.2の順位が入れ替わってしまうというオチもありました。


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↑今日的な目で見れば、プロポーションは余り正確ではないのですが、独特の”雰囲気”があるモデルです。黒いNo.2が最終的に1位になったシャシーNo.1046号車、ブルーのNo1が涙の2位、シャシーNo.1015です。つくづく3位のカーNo.5シャシーNo.1016も買っておくべきでした。。。


ミニカーはちょっと古いイタリアのバンモデル製。黒いボディのカーNo.2(シャシーNo.1046)が最終的にウイナーとなったクリス・エイモン/ブルース・マクラーレン車、No1(シャシーNo.1015)が編隊走行のとばっちりで2位に甘んじたケン・マイルズ/デニス・ハルム車です。筋肉質でいかつい実車よりもグラマラスでセクシー(!?)な仕上がりは、やはりイタリア製のミニカーならではと言えるでしょうか。リアのカウルが開き、簡単な表現ながらOHV-V8 7リッターエンジンが拝めるのも特徴的です。本当はカーNo.5(シャシーNo.1016)も入手して、3台編隊走行を再現したかったのですが・・・発売当時はお金が廻らなかったですね~。無理してでも買っておけば良かった・・・。やっぱり欲しいと思ったミニカーは、買っておかないと後悔しますね。。。


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↑今の所、当方が'66年ルマンの1位~3位を通しで所有しているのは、京商のサークルKサンクス限定1/64 USAスポーツカーシリーズのみ。。。1/64というサイズや価格を考えれば非常に良い出来で、この3台をラインナップしているあたりは流石にツボを心得ている感じですね・・・。


同じ66年のルマン仕様はIXOからも発売済&続々発売予定です。今の所、カーNo.1とNo.2が発売済。当方手持ちのNo.2はデルプラド流れのコンビニアイテムで、てっきりIXO製の通常品と同じキャストだと思い込んでいたのですが、後から発売されたNo.1と比べたら全く別のキャストでした。3位入賞のカーNo.5も発売の予定なので、今回は後悔しないよう入手して、編隊走行シーンを再現したいと思っています。(ミニチャンプスもフォードGTを出すらしいのですが・・・。)


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↑上のカーNo.2、デルプラド流れ品ですが、確かイクソ製だったような記憶が・・・しかし、下の通常版カーNo.1と全く別キャストでした。


・・・今回簡単にしか触れなかったのですが、2005年型の復活版は'64,'65年の2シーズン、良い所のないまま終わったMk-Ⅰに近いスタイルをしていました。実はこのMk-Ⅰ、後にドラマチックな活躍をする事になるのです。それがかの有名なガルフカラーのマシン。その事については次回に触れたいと思います。(・・・と、言う事で次回に続く。)


愛しのトイカー達~ Tins' Toys Ford E350XL RV Camper +1

最近のアメリカ車フォード編、先回に続きティンズ・トイズのE350、今回はキャンパーです。そして同じくキャンパーをもう1台・・・。


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・・・と言う事でキャンピングカーであります。ティンズ・トイズのE350は他にも色々とバリエーションがあるのですが、キリが無くなっちゃうのでひとまずここまでとしておこうと思います。尚、このキャンパー仕様、以前ブルースブラザースの記事の時にちょっとだけお見せした事が有ります。

前回のバス同様、ワゴンボディと共通のフロント廻りに、リアのトレッドを拡大してキャンパーボディを被せた物です。やはりと言うかプルバックモーターで元気よく走ります。ホワイトをベースとしたそれっぽいカラーリングでなかなか良い雰囲気です。フロント廻りのみがダイキャスト製、後半のキャンパー部分はプラ製ですが、成型色のままではなくちゃんと塗装されているので違和感の少ない仕上がりとなっています。運転席以外の室内の様子が再現されていないのがちょっぴり残念な所でしょうか・・・。


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↑トイカーとは言え、こう言う車種が標準スケールで手に入るのは有難い事です。SUVやピックアップトラックと並べるとなかなか良い雰囲気を醸し出しますよ。


さて、今回はキャンピングカーをもう1台ご紹介。当ブログでは前代未聞(笑)。メーカー不明・車種不明・年式不明・スケール不明(1/43~1/50?)のモーターホームです。ベースは小型~中型のバスらしいのですが、当方には車種が特定出来ませんし、そもそも実在するクルマなのかも良く判りません。カラーリングは何となく最近のこの手のクルマの雰囲気を醸し出していますが、のっぺりとしてニヤケたような顔付きが愛嬌が有るような無気味なような・・・。床板を見るともっともらしくミッドシップのエンジンやドライブシャフトがモールドされているのですが、刻印はメイド・イン・チャイナのみ、製造メーカーや車種の表記はありません。


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しかしながらコレがトイカーとしてはなかなか面白いのですよ。まず、お約束としてプルバックモータで爆走するのはもちろん、左側のボディの1部がせり出して室内の居住空間を拡大させる事が出来ます。右側の側面からは日よけがせり出し、その下にテーブルと椅子を並べて寛ぐ事も可能です。更には屋根を取り外して室内を見る事も出来、室内の調度品のレイアウトを変更して遊べます。(シャワールームやトイレの扉も開いたりする。)右側側面を外してちょっとしたカットモデル風にする事まで出来てしまいます。スケールモデルとしての魅力は甚だ疑問符が付きまくりですが、トイカーとして見るとアイデアてんこ盛りでなかなか楽しい1台と言えそうです。(小さい画像はクリックで少し拡大。)


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↑左サイドは1部がせり出して居住スペースを拡大、右サイドは日除けがせり出して快適な日陰を提供(笑)。


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↑屋根やボディの1部を外して室内の様子を見る事も出来ます。調度品はレイアウト変更可能。


と、言う事で中々に愛すべきトイカー達のご紹介はひとまずココまで。次回からは真面目な(!?)スケールモデルカーのご紹介に戻りたいと思います。


愛しのトイカー達~Tins' Toys Ford E Super Duty Bus

最近のアメリカ車フォード編、前回ご紹介したティンズ・トイズのフォードE350エコノラインの派生モデルをご紹介します。今回の記事はアメリカのバスと言う事で、お友達のfziroさんのコチラの記事への”プチ勝手連”となっております。


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↑またこのパターンか!と言われそうですが(笑)、隣を走り抜けているのはウェリー製のクラウンビクトリア・イエローキャブです。コチラもプルバックモーター内蔵のトイカー。


今回ご紹介するのはフォードのフルサイズバン、Eシリーズをベースにしたバスであります。ベースにしたと言うより1部を使ったと言った方が正確かも知れません。元々Eシリーズもラダ―フレームの別体シャシーを持っているため、これを延長してバスボディを架装したものです。ノーズから運転席部分はエコノラインと共通ですが、後半は車体断面を拡大したバスボディとなっていて独特のスタイルを醸し出しています。


フォードのオフィシャルサイトではシャトルバスとして紹介されており、その名の通り空港周辺等でシャトルバスとして使用されているのを見掛ける事が出来ます。フォードからは”カットアウェイシャシー”と呼ばれるシャシーと運転席部分だけの形で出荷され、架装メーカーでリアボディを載せている物ようです。最新モデルではエンジンは5.4リッターV8が標準、6.8リッターV10、6リッターV8ディーゼルがオプション設定されています。


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モデルは前回と同じくティンズ・トイズ製の派生モデルで、まあ、大体1/43スケールだと思います。運転席部分までが先回のワゴンと同じダイキャスト、後半のバスボディ部分はプラ製です。プルバックモータで爆走する点も同じ(笑)。運転席のドアと、何故かボディ後部の非常ドアが開閉します。4種類程のカラーバリエーションがあり、うち1種ははお馴染みの黄色いスクールバス仕様、もう1種はポリスバス仕様です。当方がチョイスしたのは赤・白・青のトリコロールカラーがいかにも空港シャトルバスっぽいモデルです。


プルバックモーターを内蔵し、プラを多用したトイカーなのでとても安価ですが、こう言う車種を1/43のフルダイキャストで造ったらさぞかし高いモノになるでしょうね。・・・幸いな事に!?未だそうしたモデルに出会った事はありませんが。。。


愛しのトイカー達~Tins' Toys Ford E350 Econoline

最近のアメリカ車フォード編、今回はフルサイズバンで行ってみましょう。


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↑セットのミニカー、キャンプの小道具にホーミーズのフィギュアを加えてキャンプ場のシーンを演出。・・・でも、こんなクルマが並ぶのは、実は日本のキャンプ場なのかもしれませんね・・・。


・・・都度書いていますが、標準スケールと呼ばれ日本やヨーロッパでポピュラーな1/43は、アメリカでは余り人気のあるスケールとは言えないようです。その1/43でアメリカ車をコレクションしようなどという因果な事をやっていると、ミニカーショップや模型店で1流ブランドのミニカーを買っているだけではなかなかコレクションの幅が広がりません。アメリカにおける1/43スケールの位置付けは、どちらかと言うと子供の為のオモチャ=トイカーと言った感じのようなのですが、時にそう言った商品の中にキラリと光る逸品(笑)が潜んでいたりします!?


今回ご紹介するフォードE350エコノラインもそんなトイカーの1台。E350エコノラインはワゴンから商用バン、救急車、果ては小型バスにまで活用されるフルサイズバンです。現行モデルは'92年のデビュー。近年比較的規模の大きなフェイスリフトが行われ(フォードはフルチェンジと言っているらしい!?です。。。)、フロント周りのイメージを大きく変えました。


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↑ハイルーフ部はプラの別パーツで、標準ルーフ仕様も発売されているみたいです。オレンジのクリアパーツ、床下に突き出たプルバックモーター等はご愛敬。


ミニカーは中国のティンズトイズ製。ダイキャストボディでドアも開閉可能なれっきとしたミニカーですが、プルバックモーターを内蔵しており、なかなかの動力性能を誇ります(笑)。1/43より少々小さいような気もするのですが気にしない、気にしない・・・。ベージュメタリックの方は日本国内で(株)モリガングから発売の”アウトドアカーセットⅡ”に含まれていた物。(”Ⅰ”は一体どんなセットだったんだろう・・・)トヨタ・エスティマ、ベンツVクラスと3台セットでテントや自転車、キャンプ道具などと共に販売されていました。黒い方は近所の模型店で単品・ルース状態で販売されていたものです。このミニカー、実車同様、ワゴンタイプの他、パネルバン、アルミバン、アンビュランス、キャンピングカー等多彩なバリエーションが有ります。


Tins_toys_e350_2 Tins_toys_v_class_ft1_2 Tins_toys_v_class_rr1 Tins_toys_estima_ft1 Tins_toys_estima_rr1


↑このセットで確か¥1,500-以下だったと思います。付属品の消火栓や岩は過去にこのブログの撮影で色々と役に立ってマス(笑)。


こうしたプルバックモーター内蔵のトイカー、大人向けの高価なモデルカーに無い車種選定が嬉しく、なかなかに愛おしい存在(笑)なのですが、子供達の玩具として勢い良く走り回って壁や柱に激突、その内ランプやドアも吹き飛んでボロボロに・・・なんて使われ方が殆どなのだろうと思います。コレクターとしては余り想像したくない姿ですが、当方のような変な大人に買われて仕舞い込まれるよりは、子供達の楽しい遊びのお供になって天寿を全うする方が幸せなのかもしれませんね・・・。


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昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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