1/43cu.in.

1/43キュービック・インチ アメリカ車を1/43モデルでアーカイブ

 

ミニカー・コラム・シフトVol.3 ~雰囲気スケールの憂鬱

ダッジ・チャレンジャー&プリマス・クーダ特集のラストはミニカー・コラム・シフトでお送りします。


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↑同じメーカー、同じ縮尺、同じシリーズでどうしてこんなに車高が違うのやら・・・この状態では並べても嬉しくなくて憂鬱なだけ・・・何とかせねば。


さて、前回の最後に”マッチボックスの'71チャレンジャーと'71クーダを並べると困った事になってしまう。”と記しましたが、それは↑上の画像の通りでして・・・。以前ボンドカー仕様のマスタングの時にも同じような画像をお見せしたのですが、車高が違い過ぎて実物換算でどの位の差になってしまうんだか。。。チャレンジャーの方は実車よりも車高を低めに、対するクーダのほうはダートラ車かと思うくらい車高を高めにディフォルメされた結果なのですが、メーカーが異なるならともかく、同じメーカーの同じシリーズ、製造時期もほぼ同じで、しかも兄弟車と言っても良いこの2台、ファンならば並べて眺めたくなろうって物ですが・・・「どして?」とツッコミを入れたくなる仕上がりとなっております。(笑)


当方が何故アメリカ車のモデルが少ない1/43というスケールに拘っているかについては、このブログを開設して第2回目の時にも記しましたが、乗用車のみならずSUVやトラックなども含めて統一したスケールで楽しめるからと言うのが大きな理由です。・・・ところがミニカーの縮尺はプラキットのそれと比べると余り厳密とは言えないのです。当方はそもそもダイキャストのミニカーと言うのは精密な模型と言うよりは、クルマのカタチを模した置物だと思っています。なので細かいディテールの造り込みよりはプロポーションの良し悪しや、実車の雰囲気が如何に伝わるかと言った点を重視しているのですが、並べた時の大きさの違いって凄く気になってしまうんですよね~。そんな些細な事を気にせず楽しめ得る器の大きさが有ればミニカーコレクションと言うホビーをもっと楽しめるような気もするのですが・・・。


・・・と言う事で、気になるこの2台の関係は改善すべく努力してみる事にしました(笑)。言うまでもなくクーダは車高を下げ、チャレンジャーは車高を上げる小加工をしてみようというだけの事です。そうは言ってもマッチボックスのこのシリーズは今や絶版ですし、当時の購入価格も高かったので、小心者の当方はオリジナルコンディションを損ないたくありませんでした。。。なので代役&簡易工法でトライしてみました。


1.クーダの車高を下げる


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↑マッチボックスのマッスルカーシリーズの何台かはマテルに継承されてご覧のような仕様になりました。上の画像は車高調整後の姿なのでミント状態では有りません。


こちらの加工には代役としてマテルのホットホイール・アメリカン・クラシックスに登場願いました。このシリーズのラインナップについては過去このシリーズのカマロの時に触れましたが、往年のスペクトラフレームスを彷彿とさせるボディカラーと、これまたノスタルジックなパッケージで大ヒットした3吋のホットホイール・クラシックスのノリを1/43でも・・・と企画されたシリーズで、元々マテルで起こした'66シェルビーGT350や'71プリマスGTXの他、1連のマッチボックス製マッスルカーが仕様変更の上、これまた往年のグラントロスシリーズ風のパッケージで販売されました。・・・が、このシリーズ、販売価格が高めだったり、HWのノリが1/43では受け入れられなかったのか売行きは芳しくなく、ミニカーショップ店頭でも半値以下でタタキ売り、ネットオークションでは500円位での出品もあったりで、当方にとってはとっても美味しい状況でありました。(メーカーさんには申し訳ないですが、このシリーズ、定価で買ったミニカーは1台もないです・・・。)このクーダは前回ご紹介のマッチボックスと金型的には同一のモデルです。


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↑車高を下げたのはフロントのみ。リアは未加工ですが、マテル版はストック状態でもマッチ版より車高が低く改善されているようです。


前置きが長くなりましたが車高を下げるのは簡単。ミニカーを1度分解し、ボディと一体でモールドされている軸受けの部分をヤスって車高を落としただけです(笑)。注意すべき点は車高を落としすぎないように注意する事。左右で高さが不揃いになったり、前後のバランスがおかしくならないように少し削ってはタイヤをあてがい、確認しながら慎重に作業を進めました。このクーダの場合、車高を下げると別パーツになっているフロントサスやスタビライザー部分が地面につきそうな感じになるので、瞬間接着剤の取り付け部をコジって取り外し、取り付け面を削って高さを調整しました。結果は車高が下がって大きく印象が変わり、ぐっとカッコ良くなりました。正直、車高だけでこれだけ印象が変わるのかとちょっとビックリです。クロームメッキ+クリア塗装の為、ボディもシャープに感じるのかも知れませんが・・・。


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↑車高を下げた分、シャシー関係の部品も加工してロードクリアランスのバランスを取ります。


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↑加工前と加工後、ドカンと1.5~2mmくらい車高を下げました。


2.チャレンジャーの車高を上げる。


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↑チャレンジャーのタイヤ&シャフトはシャシーにがっちり組み込まれているため、床板ごとボディへの取り付けを調整して車高を上げてしまいました。。。


さて、チャレンジャーの方は最近ご紹介したマッチボックス製の'71R/Tですが別の個体です。先にご紹介した個体は良好なコンディションなのですが、今回の個体は塗装が劣化してしまっています。海外オクで安価に落札した物で(10ドル前後で、日本での販価の1/6位。)価格の安さと出品時の画像でコンディションの悪さは予想していました。こちらは元々'70に改造して”あの映画”の仕様に改造しようと思って入手した物。ラジグリ等に手を入れ始めていますが、果たしていつ完成するやら・・・ボディカラーはもちろん白一色にするつもりです(笑)。


え~、コチラも前置きばかりが長くなってしまいましたが、車高アップは様子見の為の暫定処置で超簡単。一度分解したボディとシャシーのネジ止め部分にプラ板を挟んで組み立て直しただけです(笑)。フロント部で1mm強程度、実車換算で43mm~50mm位でしょうか。ロワリング2インチ弱を元に戻したような感じかと思います。私のアタマの中では、ノーマルのクライスラーEボディは薄ベったいボディが高い位置に載っかっているイメージがあるので、個人的にはイイ感じと思っています。


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↑どうでしょうか?フェンダーとタイヤの関係もリアルになったと思うのですが・・・。


3.劇的?加工前・加工後


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↑加工前のオリジナル状態。「こりゃないでしょ・・・。」と言いたい感じの車高差です。


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↑調整後の2台を並べると・・・車高がほぼ同じ位に揃って、それぞれの佇まいも良くなった・・・と思うのですが如何でしょうか?


加工前と加工後のチャレンジャーとクーダを並べてみました。両車ともオリジナルに対してそれぞれ良い佇まいになり、なおかつ2台の車高がほぼ同じに揃って良い雰囲気です。・・・こうでなくちゃ!と自画自賛。しばしイイ気分に浸ってみる・・・のですが、良好なコンディションの絶版ミニカーに同様の手を加える気にはなれないし、作業にはそれなりに気を使います。買ったそのままでこう有って欲しいのですが、雰囲気スケールの1/43ミニカーでは良く有る現象なんですよね。。。


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1年限りの4灯ヘッドライト~Matchbox '71 Plymouth Cuda 440

静岡ホビーショーレポートを間に挟みましたが、お送りして来たクライスラーE-ボディスペシャリティもそろそろネタ切れになりそうです。


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今回ご紹介するのは3代目バラクーダ/クーダでは2年目にあたる'71年型です。ダッジ・チャレンジャーと同様に'70~'74モデルイヤーで生産販売された同車ですが、大排気量の426や440cu.in.のハイパワーユニットを選択する事の出来たのはこの'71MYまででした。外観では6分割のラジエターグリルや4灯式のデュアルヘッドライトがこの年式の最大の識別点。'72年型ではまた2灯式ヘッドライトの初期型に良く似た顔に戻っています。これがどう言う理由だったのか当方には良く判りませんが、或いは兄弟車のチャレンジャーに似すぎてしまう事を嫌ったのかもしれません。・・・私の周りではオリジナルの2灯ライトの'70が好きと言う人と4灯ライトの'71が好きと言う人と結構意見が分かれるのですが、皆さんは如何でしょうか?


ともあれ、この71年型クーダはシリーズ全体での生産台数が2万台前後と少なく、特に高性能バージョンは極端に台数が少ないため、今日ではアメリカ本国での絶版価格がフェラーリなどのスーパーカーをも凌ぐ所まで高騰しているそうです。'71クーダと言えばTVドラマ”ナッシュブリッジス”でドン・ジョンソン演じる主人公が乗りまわす黄色いコンバーチブルも有名ですね。あのクルマは生産台数の非常に少ないレアな仕様の為、劇中車は普通の仕様から改造したレプリカなのではないかと囁かれた事もありましたが、事実は果たしてどうだったのでしょうか?


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ミニカーは先回ご紹介した'71ダッジ・チャレンジャーと同じマッチボックス製。モデル・オブ・イエスタイヤ―シリーズの一環として発売された物で、ボディサイドのプレスラインがもう少しシャープに再現されていれば更に良かったと思うのですが、サスペンションやドライブシャフト、マフラー等まで細かく再現され、特徴的なカラーリングも美しく再現されたミニカーだと思います。当方の手持ち品は紙箱に納まった通常品ですが、缶ケースに入ったプラチナシリーズと言うバリエーションもあり、そちらのボディカラーはグリーンでした。その後この金型はマテルブランドのグラントロスシリーズを彷彿とさせるクロームメッキ+カラークリア仕様のホットホイール アメリカン クラシックスや、古のマッチボックスラージスケール、スーパーキングスの復刻盤等に流用されています。1/43の'71クーダとしては他にアーテル製のミニカーもありますが、当方はどちらかと言えばこちらのマッチボックス製が好きです。


マッチボックスのチャレンジャーと、クーダ、それぞれなかなか見応えのあるミニカーなのですが、2台並べるとちょっと困った事になってしまいます。。。それが何なのかと、その対処法については次回のお楽しみと言う事で・・・。


第48回静岡ホビーショー2009調査報告 Part2

前回に続き第48回静岡ホビーショー2009のレポートをお送りします。例によって以下の画像はクリックでちょっと拡大します。


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●国際貿易ブース


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扱うミニカーブランドが多く、それぞれのブランドの製品は数台づつと言う感じでしたが、当方が気になったのはIXOの'63コルベット・スティングレイで、新色のシルバーメタリックが発売予定。既発売済みのライトブルーメタリックも美しいモデルですが、やっぱりシルバーも良く似合います。因みにコンパニオン嬢のフィギュアは製品には付属しないと思います(笑)。IXOの別シリーズ、レジン製プレミアムXの'79リンカーン・コンチネンタルMk-V、'76キャデラック・エルドラドも展示されていましたが、これらは発売済/入手済みなので、通常の枠組みの中で別途ご紹介したいと思います。このシリーズで発売予定の'74スタッツ・ブラックホークや'67キャデラック・フリートウッド・ブロアムの試作品が或るいは・・・と淡い期待をしていましたがやはり未だでした。。。アメリカ絡みのコンペティションカーも含め、スパークの新製品も目が離せませんが、高価なのでなかなか手が廻らないかも。。。


●京商ブース


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国際貿易同様、自社製品の他にも多数のブランドを扱っている為、それぞれの展示数は少な目。先頃の全日本模型ホビーショーに続いて、今回もダイキャストミニカーに関しては余り力が入っていないような印象を受けました。…タクシー萌えの当方としては、東個協仕様はじめ各種個人タクシー新バリエーションがちょっと楽しみかな・・・。ポールズモデルアートがMINICHAMPS64と言う1/64のシリーズを立ち上げるようで、車種的に京商自身のコンビニミニカーとカブる車種も出て来そうです。


●トミーテックブース


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昨年戦艦大和の1/700ラジコンをご紹介しましたが、今年は空母と巡洋艦(艦名判りません。。。)のラジコンが追加。相変わらずゆるゆるとリアルに蠢いておりました。トミックスのC57-135号機はNゲージ車両として正しき1/150、貴婦人の美しいプロポーション、造り込まれたディテールとフライホイール装備による滑らかな走りで素晴らしいですが、価格は1万円を超えるのだとか・・・この内容なら納得でしょうか。


●その他気になった製品


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ハセガワトライツールの曲面追従シートはゴールド、艶消し黒、蛍光オレンジが追加。しかし裏に糊のついたフィルム貼り込みで、画像のモデルのような局面に貼り込めるのは凄いです。最近すっかり細部の色差しが下手になっている当方などには好適かも・・・(泣)。フジミが完全新規金型でリリースする1/24プラキットのディノ206コンペツィオーネ。コレを待ってた人も多いのではないでしょうか?


●モデラーズクラブ合同作品展



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このイベントのもう1つの主役は日本全国のモデル同好会やクラブの力作を展示する合同作品展。ツインメッセ南会場のほぼ半分を占めるスペースにプラモデルやレジンキットを中心としたあらゆるジャンルの作品が大集結する様は壮観。今年は新製品の展示の方がいま一つだったのでこちらをじっくり探索。普段は買うだけコレクターの当方も、こう言う所で刺激を受けると製作意欲がふつふつと湧いてきます。


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↑毎年アメリカ車の素晴らしい作品を展示しているクラブ。原型をとどめない位元のキットを切り刻んで造られた作品やフルスクラッチのモデルもあるそうです。ジオラマも含め素晴らしい作品群。


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↑トラックやトレーラーのモデルも1/25だと大迫力。パーツを自作するなど、かなりモディファイされているようです。


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↑メーカーの新製品展示では有りません。アルファロメオ・カングーロのボディ原型を1/24で作り実車にならってアルミ板を手叩きしてボディを製作。フレームや細かいパーツまで全て自作。凄い!


●フリーマーケット


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コチラも毎年お楽しみのイベント。実はコチラも重要な・・・(昨年と同じなので以下略/笑)当方の今年の探索成果はコチラ↑。どちらも業者さんではなく個人のコレクターさんから譲って頂きました。値引きしてもらったりオマケをサービスしてもらったり・・・有難うございました。


新製品、クラブ展示にフリーマーケット・・・来年もどんな出会いがあるか今から楽しみです。


第48回静岡ホビーショー2009調査報告 Part1

クライスラーE-Bodyのご紹介がもう少しで終わりそうなタイミングですが、時事ネタを1つ(2つ)割り込みでご紹介します。


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↑上の画像は昨年の使い廻し(笑)。今年は生憎なお天気でした・・・。


昨年に引き続き職場の同好の士(元同僚含む)数名と共に恒例の静岡ホビーショー調査に赴きました。土曜日は時折雨の降る生憎の天気で、目玉のひとつであるブルーインパルスの編隊飛行も中止になってしまいましたが会場は大盛況。年々来場者が増えているように思えました。(以下画像はクリックで少し拡大。)


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↑今年の新しい呼び物の1つがアートトラックの展示。10t車の大迫力はもちろんのこと、2tダンプにしてこの迫力!・・・って言うか元車がすっかり判りません。。。これも日本の自動車文化の1つと言えましょう。



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↑例年お馴染みの自衛隊車両展示は、普段見る事も稀な車両に触れられるのですからファンには堪らないでしょうね。頼めば運転席にも座らせてくれたみたいです。


・・・肝心のメーカーブース、新製品の展示は残念ながら個人的には期待外れ。特にダイキャストのミニカーは新鮮な驚きや当方のツボにはまるモデルは少なかった様に思います。。。以下ご紹介する製品は、例によって当方の好みで大幅に偏ってますので悪しからず・・・また、予定品は諸搬の事情で発売時期が変更になったり中止になる可能性が有ります。


●オートアートブース


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最大の収穫は昨年に引き続きコレ。オートアートブースの1/43マッドマックス・インターセプター。昨年ご紹介したとおり映画第2作目仕様で、今年は2台セットの敵車の試作品も展示。今年の秋頃発売予定と聞いたように思いますが記憶が朧です。1/18はウエザリング(汚し)仕様が発売なのかな?…当方は1/43に気を取られて説明書きを読むの忘れちゃいました。。。


●アオシマブース


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個人的に気になる製品が多かったのはアオシマブース。1/32いすゞフォワードのプラキットはアオシマファンの期待を裏切る(笑)、とっても真面目でしっかりとした内容。シャシーなどは実車の構造説明に使えるのではないかと思える位の精巧な仕上がりでした。ま、出来の良いベースを作っておけば、アチラ↑方面の展開も可能ですよね(笑)。同じく1/32プラキットのターレットトラックやフォークリフトは、目の付けどころが良いというか他じゃ目をつけないというか・・・フィギュアやスチロール箱共々出来は素晴らしく、築地で働く人々と外国人観光客のジオラマなんかも造れそうです(笑)。


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アオシマは劇中車も充実。スカイネット1/43西部警察シリーズも続々製品化を検討しているようです。マシンRS-2は6月、マシンXの別バージョンが7月予定。確か第1話に登場した架空の装甲車、LADY BIRDも企画中!! ブルーサンダーは1/48のプラキット。金属製のガトリング砲付きの限定品もあって7月頃発売の予定らしいです。


・・・と言う事で、長くなっちゃうので残りは次回Part2でご紹介します。


今となっては貴重な・・・MATCHBOX '71 Dodge Challenger R/T

さて、お送りして来たクライスラーE-BODYもネタが残り少なくなって来ました・・・今回はマッチボックス製の'71 Dodge Challenger R/Tです。


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↑発売当時は'70年型にしてバニシングポイント仕様も出してくれればな~・・・なんて思った物ですが、こうして年式違いを並べられるようになった今となっては、かえって貴重なモデルと言えそうです。


・・・ご紹介して来たチャレンジャー、ミニカーとしては新しい製品から古いものに遡ってご紹介しています。つい先頃発売されたミニチャンプス製'70R/T、ちょっと昔に発売されたジョニーライトニングの'70T/Aが発売される以前は、高価なホワイトメタルやレジン製モデルを別にすれば1/43ではこのマッチボックス製の'71R/T位しか製品がなかったと思います。(・・・と言ってもこのミニカーも発売当時の平均からすれば非常に高価なミニカーでした。)当時は新製品のミニカーは殆どが欧州車で、ビテス等が米車を製品化しても、それはテールフィン華やかなりし'50sが殆どだったので、当方に取っては非常に貴重なモデルでした。


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このシリーズを購入したのは随分昔の事になりますが、クラッシックカーでお馴染みのモデル・オブ・イエスタイヤ―の刻印やプリントが床板に見られます。(当方はいい加減な性格なのでコレクションのリスト化等は全く出来てないです。。。)当時1部のミニカーショップが独自に仕入れたものだったようです。そのラインナップは'67ポンティアックGTO,'68カマロSS'66シェベルSS396,'69シェベルSS,'66フェアレーンGTX'67マスタング,'70マスタングBOSS429,'70プリムスGTX,'70ロードランナー,'71クーダ,そしてこの'71チャレンジャーR/T等々、'60~'70年代のアメリカ車が好きな当方を狂喜乱舞させる物でした。出来の方も当時のダイキャストミニカーとしては珍しく、サスペンションやエキゾースト系等も別パーツで細かく造り込まれていました。このチャレンジャーのキャストはその後床板を樹脂に変更してコストダウンしたバネットジャクソンシリーズや古のスーパーキングスを復刻させたシリーズ等に流用されています。


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ダッジチャレンジャーは'71年に若干のフェイスリフトが行われ、外観では2分割のラジエターグリル、リアフェンダーのインテーク風ガーニッシュ、テールランプ周り等が'70年型と異なります。この頃から排ガス公害、オイルショック等ハイパワーカーへの風当たりが強くなり始め、426HEMI等のビッグブロックエンジンは'71年一杯で姿を消し、'72年型以降は徐々に性能面の魅力を失い'74に一度消滅してしまうのでした。華々しく復活した新生チャレンジャーは少し前にご紹介しましたが、原油価格の高騰で同じような歴史が繰り返されるのではないかと言う当方の心配は、リーマンショックを経て予想以上の形で現実の物となり、クライスラー自体が経営破たんするという事態になってしまいました。会社が新しい形で生まれ変わってもチャレンジャーは逞しく生き残って欲しいものだと願わずにはいられません。


エンジンフードが・・・~Road Champs '70 Plymouth AAR Cuda

前回のチャレンジャーT/Aと同じく、SCCA Trans-Amレース参戦を目的に開発された筈だったAARクーダをご紹介します。


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↑独特のボディカラーやストライプを再現しているのにエンジンフードが・・・惜しいです。。。


AARクーダは前回ご紹介したダッジ・チャレンジャーのT/Aと同じく、クライスラーがSCCA トランザムレース参戦を目指して開発した特別なクーダでした。AARとはオール・アメリカン・レーサーズの略で、トランザムレースにおいてはクーダがこのAAR、チャレンジャーがオートダイナミクスに託されセミワークス的な体制で活躍しました。チャレンジャーT/Aの時にも記したように、340cu.in.のエンジンが使用できない事も有り、惜しくもシリーズチャンピオンを獲得する事は出来ず、社会情勢の変化等もあって'70年一杯でこの体制での活動を終了してしまったのでした。


市販バージョンのAARクーダは、成り立ち的にはチャレンジャーT/Aと良く似ており、派手なボディカラーや専用のストライプ、大きなスクープの突き出たFRP製のエンジンフード(画像のミニカーでは再現されていませんが。。。)等々が外観上の特徴です。エンジンも同様に340cu.in.6バレルのスモールブロックから290hpを絞り出しています。


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↑このクーダ、左ドアのチリの合いが悪いです。当方の所有するミニカー全てがそうなので、個体差ではなく根本的な設計上の問題と思われます。。。


ミニカーは当ブログでは重要ブランドであるロードチャンプス製(ミニチャンプスとは全く関係ありません/笑)。基本的に先にご紹介したHEMI CUDAと同じボディです。・・・というのが問題でして、先に記したとおりAARの特徴的なエンジンフードが再現されていません。このロードチャンプスというブランド、凝る時は物凄くマニアックだったりする一方で手抜く時もなかなか大胆、'69ダッジ・スーパービーの塗装だけ変えてプリムス・ロードランナーとして売っていたのにはすっかり騙されました。(この珍品もいつの日か是非ご紹介したい!/笑)・・・とは言え造りは多少ユルいですが、派手なカラーリングやストライプを再現したミニカーはとりあえず雰囲気は満点。ディープリムのロードホイールや派手なホワイトレターのタイヤ等は先にご紹介したミニチャンプスのチャレンジャーよりそれっぽいかも・・・餅は餅屋じゃないですが、アメリカ車のミニカーはアメリカのブランドって事かもしれません(笑)・・・あくまで雰囲気ですが。。。


Trans-Amのため・・・だった。~JOHNNY LIGHTNING '70 Dodge Challenger T/A

前々回のR/Tと異なる'70チャレンジャーの別バージョンをご紹介しましょう。本来SCCA Trans-Amレースを睨んだモデルだった筈のT/Aです。


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↑プロポーションはやや太めですが彫りの深いツラ構えや実車に忠実なカラーリングはなかなか魅力的。


'60年代末~'70年代初頭はマッスルカーやポニーカーのパワー競争が熾烈を極め、華々しく光り輝いた時期でした。これはモータースポーツの世界も同様で、そこでの勝利が量産車の販売増にも直結している事も有り、各メーカーはNASCARやSCCAトランザムレースに続々とハイパワーマシンを送り込みました。今回ご紹介する'70チャレンジャーT/Aも本来そうした1台で、ポニーカーブームに乗り遅れた感のあるクライスラーがAARクーダと共に世に送り出したクルマでした。R/Tのシェイカーフードとは異なる大きなバルジを備えたFRP製のエンジンフードが独特の凄味を感じさせます。エンジンはモパースモールブロックの最高傑作の誉れも高い340-シックスパック・・・340cu.in.??・・・そう、このエンジンは残念ながらSCCAのレギュレーションに合致せず、実際にはトランザムレースで活躍する事はありませんでした。この辺りの経緯は当方は勉強不足で良く知らないのですが、レギュレーションの変更予定があってそれが覆ったのか、クライスラーのレギュレーション解釈に誤りがあったのか、そもそもレースカーと市販車は別物と考えていたのかは良く判りません。結果的に'70年に準ワークス体制を復活させたクライスラーは、タイミングの悪さもあってタイトル獲得を実現することなく1年限りでトランザムレースから撤退してしまいました。


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↑カマロで言えばZ28、マスタングで言えばBOSS302に相当するT/A。その排気量が340cu.in.になった経緯は当方は勉強不足で良く知りません。。。


モデルは数車種が発売されるにとどまったジョニーライトニングの1/43モデル、MAGMASシリーズの1台。T/A仕様な事も珍しいですが、クーダ同様、高価なホワイトメタルやレジンモデルを別にすれば、非常に貴重な'70チャレンジャーの1/43ミニカーでした。モデルのヘッドランプにクリアパーツが使われたりしていますが、全体的には同社の1/64のモデルをそのまま1/43にしたような造りで、実車に忠実な鮮やかなカラーリングやストライプ、サイド出しのエクゾースト等は中々良い雰囲気です。顔周りも彫りの深さやワルな雰囲気はミニチャンプスの最新製品よりも感じが出ているかも・・・。ただ、型抜きテーパーのついた樹脂製のタイヤは、サイズが小さ目な事もあってモデル全体の印象をちょっぴり悪くしてしまっているように思います。タイヤ/ホイールを出来の良いものに交換するだけで、ぐっと印象が良くなるように思うのですが・・・。当方の知る限り、ボディカラーはこのグリーンの他にオレンジが有りました。


このシリーズには'68カマロや'71マスタング・マッハ1/BOSS351,'71プリムスGTX/ロードランナー等、魅力的な車種が揃っています。手持ちのモデルはいずれ機会を見つけてご紹介したいと思います。


クライスラーの再起を願って~Road Champs '70 Plymouth Hemi Cuda

う~ん。クライスラーが大変な事になっちゃいました・・・。


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とうとうクライスラーにチャプター・イレブン(連邦破産法11条)が適用される事態となってしまいました。フィアットとの提携交渉も良い方向に向かい、UAW(全米自動車労組)もぎりぎりのタイミングで譲歩したのに、債権者のヘッジファンドが債務削減に反対したためオバマ政権が態度を硬化させてしまったようです。・・・しかし、これでいきなりクライスラーと言う会社が無くなってしまう訳ではなく、新しい枠組みの中で再建に取り組む事になります。むしろ件のヘッジファンドのような悪しきしがらみを断ち切る良い機会と前向きに捉えるべきかもしれません。


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↑ロードチャンプスに良くある樹脂製の別体ルーフを被せる構造で、コンバチとの造り分けが出来るようになっています・・・が、コンバチのバリエーションは当方はお目に掛かった事はありません。


当方の如き無責任なアメリカ車ファンにとっては、問題は今後のクライスラーに果たして何が残るのかと言う事です。現状の製品ラインナップ全てが生き残る可能性は低いのではないかと思われます。クライスラー300や華々しく復活したチャージャーチャレンジャーが再び消え去ったりしない事を願うのみです。今回ご紹介するクーダやGTX,ロードランナー,フューリー等、魅力的なクルマたちを世に送り出したプリムスも、既にブランド自体が消滅してしまっています・・・。


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↑シェイカーフードやリアスポイラー、ストライプ等が嬉しい仕上がりです。


・・・と言う事で(?)今回は'70プリムス・ヘミクーダです。前々回記したようにEボディのバラクーダ/クーダは3世代目にあたり、'70年型はその初年度モデルにあたります。2ドアのHTクーペ/コンバーチブルで全長に対して全幅の広いプロポーションは兄弟車のチャレンジャーと似ていますが、全長やホイールベース等は少しづつ小さく完全に同一のボディではありません。クーダはシリーズ中のスポーツグレードであり、最大426cu.in.のヘミエンジン(シリンダーヘッドが半球形=ヘミスフィアである事からこう呼ばれる。)を搭載していました。


ミニカーはロードチャンプス製。フロント廻りやチリの甘いドアなどちょっぴりユルいミニカーですが、モパーマッスルならではの派手な塗色やストライプ、深リムのロードホイールやスポイラー、独特な形状のシェイカーフード等を再現していてなかなか嬉しい仕上がりです。SMTSのホワイトメタル等を除けば1/43のミニカーはこの製品ぐらいと思われるので、なかなか貴重なモデル化と言えそうです。'60年代末から'70年代初頭にかけて熱く燃え上がったTrans-Amレースに向けたAARクーダに関しては、記事を改めてご紹介したいと思います。


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