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ミニカーコラムシフトVol.4 ~タイヤが溶ける奇病

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子供の頃、友人達の間でUFOや雪男、ツチノコ等の超常現象を扱った本やTV番組が流行ったりしませんでしたか?当方はそうした本の中で『脳が溶ける奇病』というのを読んで、「なんて怖い病気なんだろう。」「こんな病気にだけはなりたくない。」と、恐れおののいたものでした(笑)。・・・脳が溶けちゃうのとは比べ物になりませんが、我々ミニカーコレクターにとって、怖~い病気があります。それは・・・重度の亜鉛中毒症・・・はたまた極度の買い物依存症・・・新製品の売り切れに対する過度の恐怖症・・・ではなく・・・タイヤが・ ・ ・ 溶ける・ ・ ・ 奇病です。


・・・・・という事で(笑)、特に古(いにしえ)の絶版ミニカーを蒐集しているコレクターさんは、こうした病魔に侵されたミニカーを1台や2台お持ちの方も多いのではないでしょうか?プラスチックの筆箱や下敷きに消しゴムのかすがこびりつき、それらが溶けて融合してしまうあの現象です。原因はゴム製のタイヤに含まれる可塑剤で、これがプラ製の部品を侵してしまうのです。症例としては大きく分けて以下のような2タイプがあります。


症例1.プラスチック台座が溶ける奇病・・・。


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これは症状としては比較的軽いほうですが、古の絶版ミニカーだけでなく、最近の製品でも発症する危険があるので厳重な注意が必要です。古いミニカーだとオートピレン等に良く見られる現象ですが、当方の体験では新製品として入荷したての最新モデルにして、すでに兆候の現われている物がありました。症状が軽いうちは、プラケースの側にタイヤの跡が残る程度で済みますが、病状が進むとタイヤがパンクしたように凹んだり、最悪の場合は台座とタイヤが癒着してしまいます。


対策は多くの方が色々な方法をブログやウェブサイトで紹介されています。ミニカーと台座の間にワッシャー等を挟んでタイヤと台座が接地しないようにする方法を採る方が多いようですが、ただでさえ面倒なミニカーの着脱が更に面倒になるので、当方は台座のタイヤが接地する部分に紙製のマスキングテープを貼り付ける方法を採っています。合わせて、台座にミニカーを固定するビスの締め付けを心持ち緩めるようにしています。これは緩め過ぎるとケースの中でミニカーが暴れ、傷付きやパーツの破損に至る恐れがあるので注意深い調整が必要です。


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↑ミニカーのホイールベースに応じて、タイヤの接地しそうな部分にテープを貼ります。


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↑ミニカーを固定する際は、ネジの締め具合を若干緩めにしています。


(※上記の方法は長期間に渡る安定性の実績データがないので参考としてご覧下さい。)


症例2.タイヤとホイールが溶けて融合してしまう奇病・・・。


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↑クレーガー風のなかなかカッコ良いホイールだったのですが・・・ご覧のようにタイヤとホイールが融合して不気味な緑色に変色しています。。。こうなるともうお手上げです・・・。


ああ、考えるだに恐ろしい・・・。この症状こそが我々ミニカーコレクターの最も恐れる状態の一つではないでしょうか。先に挙げた可塑剤に加え、樹脂材料の質にも問題があるのかもしれませんが、タイヤとホイールが溶けて融合してしまう症例です。当方の手持ち品では、スペインはナコラル製のサンダーバードが発病してしまいました。。。こうなるともうお手上げ。患部を切除して新しいホイール&タイヤを移植するか、或いは素焼きの茶器や本皮革製品のように、それを歳月が醸し出す味わいとして愛でるしかありません。。。


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↑タイヤ&ホイール以外は至って程度良好なので、尚更悔やまれる所です。


最近の製品に将来このような症状が現れるかは分かりませんが、当方の同好の士からはコンビニ系アイテムで”タイヤが変形して丸くなくなる病”や、”タイヤがゆるゆるになって外れやすくなる病”といった良く似た症例が報告されています。本日のお題の”タイヤが溶ける奇病”の他にも、”メッキパーツの輝きがなくなる病”や”塗装がブツブツになる皮膚病”(実際は塗装下でダイキャストそのものに発生している酸化現象=いわゆる白錆。)など他の病魔の危険性も看過出来ません。近年の製品が10年後、20年後にどうなっているかは予測がつきません。・・・そこは誰も見た事のない未知の領域なのです。。。


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↑ご覧のように箱付きでなかなかの美品だったのですが・・・。クリックで拡大しますが、箱に記されたラインアップ、車名のみのシンプルさがなかなか素敵(笑)。当方の興味は言うまでもなく品番100番台のアメリカ車達・・・。

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Comments
 No title
コレは怖いですよねぇ…。
そっか、可塑剤の浸透が原因だったのか~。

ゴムとプラの接触部分がよくそうなってるんで、
互いに侵し合う成分なんでしょうね。

ゴムは年月経つと切れちゃう場合もあるし、
白プラの日焼けと共に経年変化では頭が痛い問題ですよね。
 No title
FZIRO様

いらっしゃいませ~。
かつては樹脂素材の相性が悪いとこうした現象が起きると言われていましたが、最近はこういう言われ方が多いみたいです。日本の高温多湿な気候も一因とする説もあるようですがどうなんでしょうね?

ゴムの切れ、樹脂の日焼けも怖いですよね~。当方の所では10年くらい経ったミニカーでボディに白錆が発生して塗装がブツブツになった個体も結構あります。

30年、40年経った古のミニカーの方がコンディションが良かったりして、やっぱり昔の物は質が良いのかなーなんて思ったりもします。何か良い保管方法があれば良いのですが・・・。
 No title
あ~、ナコラルってこうなりますよね。ピレンの台座溶けもしょうがないと思って放置していましたが、タイヤにまで影響が出たらいやだなぁ(しかし、対策を施すには数が・・・)

猫が今まで実見した奇病で、もっとも恐ろしいのは、昔の一部のダイヤペットにみられる「デッド箱の内部でダイキャストが変形、崩壊する奇病」。ダイキャストの素材か下地処理に問題があったのでしょうね(苦笑)
 No title
そそ、、湯煙タイヤ癒着サスペンス、、

初期のダイヤペットでも多くありましたし、オートピレンや初期のシクでも、間違いなく溶けてしまいますー、、

それに、プラモの世界ではもっと深刻で、、シュリンク未開封の新品だぁー、、と大喜びで開封したら、中味はタイヤマークの嵐だったということもしばしばで、、

で、、、amtよりもmpcのキットの方が多いのはなぜ、、(爆)

あと、ダイキャストぶつぶつ事件、、

安いミニカーなら諦めもつくけど、、ダンバリーとかフランクリンの1/24のモデルで発生すると、、

もう、立ち直れません・・・
 No title
ねこざかな様

いらっしゃいませ~。
ピレンの台座溶けは特に黄色の成形色の台座に多いような気がします(気のせい?)当方が中古で買ったピレンのミニカーは、既に前オーナーが台座をセロテープで対策済みだった物もありました。

ダイヤペットの”破裂”は有名なハナシですよね~。当方はダイヤペットを蒐集アイテムにしていないので幸いなのですが、高いお金を払って手に入れたミニカーがある日突然そんな事になったら・・・泣くに泣けないですよね~。

・・・それにしても、対応出来ないくらいピレンをたくさんお持ちのねこさんって・・・。
 No title
覆面える様

いらっしゃいませ~。
おお、アメリカのプラキットも確かにヤバいですよね~。特にクリアアーツが逝っちゃってる場合はホントに悲しくなります。当方も自分の管理が悪くていくつかのキットで痛い目を観てからは、クリアパーツを保護したり、タイヤをティッシュでくるんだりして予防しています。

ダイキャストブツブツ事件、いわゆる白錆、これも本当に大問題です。当方も痛い目を観たミニカーが何台もあって、ネットで調べて見た事があります。
皆さん試行錯誤中のようで何が本当に良いのか分かりませんが、酸化防止=錆防止なのでやはり湿度を低く保つことや急激な温度変化を避ける事が必要なのかも知れません。

同様に表面コーティングを試みている方も多いですね。実車用のワックスや保護つや出し剤、タミヤのモデリングワックス・・・。どれもオリジナルより艶が出てしまうので、古のソリド等では塗布後に見え方が変わってしまうのが難点です。

当方は最近、ウエブの商品紹介で酸化防止効果があると謳われていたので、ハセガワのコーティング・ポリマーなる商品を試してみています。・・・が、効果があるか否かは数年経たないと分かりません(爆)。
 No title
こ…これは悲しすぎる…。
自分も以前、マッチボックスのクーガー(大スケールのやつ)がタイヤ変形&割れを起こした事があったので、他人事とは思えないです。
この時は同じマッチボックスのシボレーモンザ(これも大スケールのやつ)からタイヤを型取りしてレジンで作りました(そのレジンタイヤもそろそろヤバい)が、昔の様に鋭い走りは出来なくなりましたね。

あと、HWのリアルライダー系のラバータイヤもヤバいのがちらほら…。

経年劣化は仕方無いとは云え、何とかならないもんかなぁ。

ダイヤペットは子供の頃、ハチマキグロリアとサニークーペ(B10)の屋根が粉々になった(あと、コーギーかどこかのタイプ3カルマンも)覚えがあるなぁ…。
あと、mpcのナイトライダーと427コブラのタイヤ跡(笑)
 No title
あと、特にオリジナルに拘りの無い私は、旧いミニカーを手に入れたら、全バラし→塗装剝離の後、腐食のチェック→腐食部の補修及びサビ止め→再塗装の後組み立てをやってしまいますね〜。
ついでに車高を落としたり、「この色の方が、カッコ良くね?」の一言でキャンディカラーに塗ったり、ワイドタイヤになってたり…。
お陰でオリジナル派の知り合いからは「バチアタリ野郎」みたいに言われます(笑)

まぁ…オリジナルが幾ら貴重だとしても、永く保たなかったら意味無いですしね。
 No title
桃色ジープ様

いらっしゃいませ~。
このサンダーバードの場合、タイヤ&ホイールを取換えようと思ったのですが床板がカシメでした。。。幸いシャフトは細いので、ニッパーか何かでシャフトを切断して交換しよう・・・と思いながら早数年が経ってしまいました。。。

マッチの大きいクーガーってスーパーキングスですよね。アレのタイヤも割れちゃうんですか!知りませんでした・・・。確証はありませんが、あの系のタイヤは実車用のプラスチック部品保護つや出し剤とかで延命できるかもですね。物凄く拘る人にとってはそれだけでいわゆる”ミントコンディション”でなくなってしまうかも知れませんし、悪い影響が皆無という保証もありませんが・・・。

HWのリアルライダー系もヤバイのですか!?ちょっと手持ち品が心配になって来ました・・・タイヤを外して保管しておく訳にも行かないでしょうし、困ってしまいますね。海外では古のディンキー等はリペア用の白タイヤが売られていたりしますから、そういうサービスやビジネスも期待したいです。1/43の場合はホワイトメタルやレジンキット用の分売タイヤを使う手がありますが・・・コスト的には馬鹿になりません。。。

雑誌や書籍でこの手のミニカーの保管方法や手入れ方法が余り扱われていないのがちょっと不思議です。日本のミニカーコレクションもそれなりに歴史が積み重なって来たのですから、そういう記事を読んでみたいものですね。
 No title
ミニカーの分解清掃、当方もネットオークションで落札した物などは良くやってます。見違えるくらい綺麗になるものもあってやっぱり気持が良いですよね。良い買い物したな~と悦に入ってみたり・・・(笑)。実は前回ご紹介したソリドのマスタングHTも入手した時はかなり酷い状態でした。

カスタマイズも私もチョボチョボやっていますし、大賛成!どう楽しむかは買った人の自由だと思います。流石にコンディションの良いビンテージものは気が引けますが、ジャンクコンディションの物は綺麗に生まれ変わらせてやるのも思いやりかと・・・(笑)。そのつもりで買いこんだジャンクミニカーも結構あるのですが・・・全然手がついてません。。。
 No title
私の住む部屋は何故か異様に乾燥してるもんで、錆の心配は無いのですが、プラ&ゴムには結構苛酷だったりするんですよ。
一応、アーマオール等で手入れをしているのですが…今年に入って510のプラモ(ユニオンのヤツ)とミニ四駆のボディー、小松ブルドーザー(トミカ)のキャタピラがパキパキ割れました(泣)

多分、普通の部屋だったら大丈夫だと思う
のですが、加湿機フルパワーでも喉が痛くなる(乾燥し過ぎで)部屋なもんですから、保管も大変ですわ。
 No title
桃色ジープ様

いらっしゃいませ~。
当方の住処は鉄筋コンクリートの1階、近くに川が流れているというミニカー保管には悪条件。。。ジープさん家とは逆に真冬でも除湿機フル稼働。コチラもなかなか大変です。。。(笑)

タイヤのトラブルはヒドイのは↑のナコラルくらいで意外と少ないですが、塗装のブツブツ(白錆)には結構泣かされています。。。

えるさんのへの返コメにも書いたように、ハセガワのコーティングポリマーを試用中。世の中なかなか上手くいきませんね。。。(笑)
 No title
60年代後半のサンダーバードつながりで…
ここら辺はいかがでしょう?
http://elementsofsouls.tumblr.com/post/30646528792

FORD SUPER COBRA 1969 (赤いやつ)
FORD THUNDERBIRD SATURN I 1968 (白黒写真)
FORD THUNDERBIRD SATURN II 1969 (ゴールド)

ここら辺のコンセプトカーは、
なかなかモデル化されないのが悲しいところです。
アメリカ車のコンセプトカーも本当にカッコいいのが多くて
コルベット系のコンセプトカーは結構モデル化されてるんですけどね。
 No title
毛唐様

いらっしゃいませ~。
すみません。頂いたコメントがスパム扱いになってしまっていました。
時々あるのですが当方には原因がよく分かりません。。。
一番最初に頂いたコメントを公開しました。お手数をお掛けしました。

リンク先を拝見しましたが、トリノやサンダーバード関係のショーカー
も色々あるのですね。正直、この年代のフォード系ショーカーは
余り良く知らなかったのでとても新鮮です。個人的には1番下の
ゴールのがかっこ良い感じがします。

当方はどちらかと言うと市販車の方が好みなので、今一番欲しいのは
やっぱり'70~'71でしょうか。
プレミアムXの2011年版カタログには記載されていたので、いずれ出て
来る事を期待したいです。
 No title
スペイン製ナコラルのミニカー.....1970年代の文化を彷彿させてくれるのと同時に、樹脂製のタイヤが熱で溶けてしまう辺り、「低コスト」をテーマとした当時のスペイン製の工作精度が伺えてどこかいじましいような、哀しいような―。
同じプラスチック製ホイールでも小生の1970年代フランス製ソリッドのマセラティ・インディ(1/43)も、1975年製英国製コーギー・ジャガーXJ12C(1/36)さらに同じくコーギー製ロールスロイスコーニッシュ(1/45)もすべて本来の状態を保っており、当時のスペイン製は今日の中国資本ホンウェルやスパークの1/43前後と同様な「コストダウン優先」の立ち位置だった様相が滲み出ていると思います。
さて全国の書店にはアメリカ車雑誌A-Cars10月号が既に出回っている筈ですが、Ponys41様はご購入されてお読みになられたでしょうか、同誌への当方の投稿文ともども。
 No title
真鍋清様

いらっしませ~。
このプラ製ホイールが溶けてしまう症状は、ホイールがアルミの挽物
からプラに変わった過渡期のモデルに多く発生し、1部有名ブランドの
モデルにも見られたそうです。溶けの原因はゴムタイヤを柔らかく
保つための可塑剤がプラのホイールに浸透してしまうためのようです。

A-CARSは無事入手し、真鍋様の投稿も拝読しました。
なかなかアツい大作でしたね。

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Author:Ponys41
昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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