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ミニカー・コラム・シフトVol.1~クラグスタンの謎 Cragstan Detroit Senior

・・・と言う事でミニカー・コラム・シフト第1回目は”クラグスタンの謎”をお送りします。


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クラグスタンの謎


何やら安物のミステリー小説の題名みたいですが、以下はイスラエル製のミニカーにまつわるお話しです(笑)。下の画像は前々回ソリドのモデルでもご紹介した'66オールズモビル・トロナード、今回はクラグスタンのデトロイトシニアシリーズの1台です。・・・クラグスタン?デトロイトシニア?聞いた事のないミニカーだと思われた方も多いかと思いますが、当ブログで以前から都度ご紹介しているガムダクール・サブラと基本的に同一のモデルでイスラエル製です。'60~'70年代頃に販売されていたようで、シンプルな構造&素朴な味わいですが、プロポーションはなかなか素晴らしい物が多いのです。上の画像のように積み重ねられるプラ製のケース、”スタッカブル・ポケットガレージ”に入っていた為車種によって縮尺がマチマチでした。・・・残念ながらこのトロナードはケースの大きさに制約されたのか車幅がせまくて実車のワイド&ローな雰囲気が欠けていて、縮尺も1/43より小さ目ですが。。。(以下小さい画像はすべてクリックでちょっと拡大します。)


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●クラグスタンはイスラエルの地名?(笑)


以前から色々と調べてはいたのですが、クラグスタン・デトロイトシニアとガムダクール・サブラの関係は当方には謎でした。クラグスタンと言う語感が何となくエキゾチックなフレーバーを感じさせるので、てっきりイスラエルの地名か何かではないかと思い込み地図帳で探してみた事もあります(笑)。そうこうする内、お友達のfziroさん覆面えるさんの記事やコメントからクラグスタンと言うのがアメリカの玩具メーカー、或いは玩具を扱う商社であるという事が判りました。同社はダイキャストのミニカーよりはティントーイが有名なようで海外のネットオークションで検索しても殆どがティントーイの出品です。日本製のティントーイも同社の扱いで米国内で販売されていたようですし、ダイキャストではお友達のねこざかなさん尾羽さんが拘って集めておられるAHIもクラグスタン名義で販売された物が有るようです。


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●僅かな手持ち資料を調べて見ると・・・。


手元にある数少ない貴重な資料、故中島登先生の著書、保育社カラーブックス491「世界のミニカーⅡ」を繰ってみると、国別ブランド名リスト イスラエルの項に以下の様に記されています。


Detroit        メタルダイキャスト  1/43  日本輸入  乗用車


Gamda      メタルダイキャスト  1/43  日本輸入  乗用車、バス、特装車


    Gamda-kool   プラ/ダイキャスト   1/43  日本輸入  乗用車


Sabra        メタルダイキャスト  1/43  日本輸入  乗用車


デトロイト、ガムダそれにサブラがそれぞれ別ブランドとしてリスティングされ、ガムダクールはガムダの1シリーズと位置付けられているようです。氏の別の著書、保育社カラーブックス127「世界のミニカー」には当方の手持ちよりも古い時代のミニカーがガムダとして写真と共に紹介されていました。これらのモデルが日本に輸入されていた証拠が一番上の画像のジャンクコンディションのシボレータクシー。当方が子供の頃にデパートのオモチャ売り場で買ってもらった物です(笑)。


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●判って来た(気がする・・・)クラグスタンとガムダクールの関係


日本では採り上げられる事の少ないこれらのシリーズ、ネットで日本語の記事を検索してもあまりヒットして来ません。最近、海外のサイトを検索して幾つか興味深い記述を見つけました。個人の方の書かれた記事ですので100%信用出来るか判りませんが、それらによるとこのシリーズは元々クラグスタン社がイスラエルのガムダ社に製造を委託してデトロイトシニアシリーズとして米国等で販売した物のようです。その後クラグスタン社が契約を更新しなかった為、ガムダ社が独自のブランド、サブラシリーズを立ち上げ、自前で販売を継続したという事のようです。たまたまですが当方の手持ちの中で'66ビュイックリビエラのクラグスタン・デトロイトシニア版とガムダ・サブラ版が有りましたので比較画像をお見せします。そう言われて見てみるとガムダクール・サブラのロゴ周辺は、金型改修した跡が見受けられます。↓


Gamdakoor_sabra_06_2 Gamdakoor_sabra_07_2


以上が当方が少ない知識と資料、ネットを使って調べた結果です。・・・クラグスタンが製造・供給契約を更新しなかったと言う事は、主要マーケットであるアメリカでの販売が芳しくなかったという事かも知れません。今も昔も彼の地では標準スケールは不人気なんでしょうか?トホホ・・・。


Cragstan_vw_ft1 Cragstan_vw_rr1


↑上は両シリーズで唯一の欧州車、VWビートルです。どうです?味わいの深さなら古のディンキーやCIJにもヒケを取らない堂々たる貫禄でしょ???(笑)

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Comments
 No title
クラグスタンもガムダクールも伸びやかなフォルムがイイ雰囲気を出してますねー。
最近は精密なフォルムのモデルが多いので逆に新鮮です。
自分的にはシルバーのC2が凄~く気になるなぁ。
何か佇まいがイイ。
 No title
なるほど…以前ガムダクールと思われるモデルがクラグスタン製として出品されているのを見たことがありますが、こういう事情だったのですね。

ティントイでもバンダイ製の品がクラグスタン名義で売られていた事があるようで、AHIと同様の販売経路があったのかもと、ついつい考えてしまいます。
 No title
桃色ジープ様

いらっしゃいませ~。
コメント有難うございます。このシリーズ、イスラエル製のミニカーなんですけどこのおおらかさがアメリカ車らしくて好きなんです。何気に車種選択は良いトコ突いてますし(笑)。

C2は珍しい事にハードトップのミニカーなんですよ。1/43でなくてもなかなか貴重だと思います。ミニカーはスプリットウインドーのクーペが多いですから・・・。これのおかげでC2コルベットはクーペ、CONV、HTの3タイプのバリエーションがそろいました。その内C2で特集を組みたいと思っています。
 No title
尾羽様

いらっしゃいませ~。
コメント有難うございます。まさしく”勝手連”してしまって申し訳ありませんでした。。。この両者の関係は今まで当方も判らなくて不思議に思っていたのですが、海外のサイトで調べると何となくこういう事のようです(笑)。

仰る通り日本製のティントーイも色々とクラグスタンが米国で販売していたようですし、詳しくは判りませんがクラグスタンって会社は色々な国から玩具を輸入したり、生産を委託して販売していたみたいですね。eBayの出品を見ているだけでも興味は尽きません。
 No title
お~、丁寧な調査、勉強になります!
やっぱクラグスタンは商社っぽいですよね。
ちょうどこないだウチでやったスターリン戦車の
ジルメックスとマスダヤの関係が、まさにこのパターンでした。
バンダイだって開発製造は下請けにやらせてるし、
オモチャ業界って、昔からこのパターン多いんですよねぇ…。
 No title
fziro様

いらっしゃいませ~。
素人調査なんでどこまで正しいかは保障は出来ませんです(笑)。洋書ではこのイスラエルのミニカーに関する書籍もあるらしのですが、そこまで調べる根性はちょっとないですね~。

その後ガムダクールがどうなったのかは判りませんが、如何にイスラエル製のミニカーで馴染みが薄いとは言え、製造を続けていれば何かしら情報が入ってくるでしょうから、少なくともミニカーの製造はしていないのでしょうね。

>バンダイだって開発製造は下請けにやらせてるし、

尾羽さんのコメントによると、そのバンダイもクラグスタンにティントーイを納めていたようですし、歴史は繰り返すって感じですね。今日のダイカストミニカーは中国の製造工場なしには語れないですし・・・。
 No title
これは素晴らしい、、また、勉強になります、、

やはり米国向け自動車玩具は、走ってナンボ、、の世界なのだと改めて実感いたしました、、

例のMOTORIFICにしても、ホットホイールにしても、動くからヒットしたのであって、最低でもフリクションかゼンマイは装備していないと、受け入れてもらえないのでしょうねー、、

それと、1960年代の米国の玩具に対する輸入関税は、完成品はべらぼうに高く、部品としてなら格安だったという事情もあり、当時はホンコンや日本のメーカーも輸出する玩具の荷姿に苦労していた、、と聞いております、、

当方にとって、そり辺の事情も、今後の課題なのであります(爆)、、
 No title
覆面える様

いらっしゃいませ~。

>やはり米国向け自動車玩具は、走ってナンボ、、の世界なのだと改めて実感いたしました、、

なるほど~。もしもこのシリーズに1/64で”デトロイト・ジュニア”なんて言うのが有ったらもっと人気が出たかも知れないな~とも思いましたが、HWもスーパーファストホイールで走らせて遊ぶ事が前提のミニカーでなんですよね。同じ1/64でもamtのパップスシリーズなんかは歴史に埋もれてしまいましたから、やっぱりそうなのかもしれませんね。。。

かつてのアメリカで完成品玩具の輸入関税が高かったとは知りませんでした。アメリカに運んでから箱に詰めたり、最終組み立てをしたりしていたのでしょうか?
こちらこそとても勉強になります。m(_ _)m

それにしてもこれらのシリーズ、改めてインターネットで検索しても日本語のページはあまりヒットして来ませんでした。当方は結構気に入っているのですが・・・何だかちょっと淋しいような気がします(笑)。ケース縛りでスケールがマチマチなのも敗因かも?。。。惜しいなあ。
 No title
日本語のミニカーのサイトって、トミカやトミカサイズのばっかで
標準スケール以上のはほとんどみつかりませんよね。
ダイヤペットすら無いし、ダンディは「容量の都合で」ってことで
1Pずつ公開っていうページがあるけど、
5年くらい前ならともかく、今時「容量」ってのは何かヘンだし…。

中島さんたちコレクター第一世代の方々は、
サイトを作る程のpc知識が無いんだろうし、
私らより若い層だと、今度はブツが揃わないしってことで、
ちょうど穴になってるのかもですねぇ…(嘆
 No title
fziro様

またまたいらっしゃいませ~。
コメント有難うございます。そうですね~やっぱり1/64と1/43では裾野の広さが違うのではないでしょうか? HWなどは300円位(下手するとそれ以下)から買える訳ですし。

コンビニアイテムの存在もある意味そうした部分に貢献しているのではないかと・・・当方はあまり好きではないブラインド販売も、ギャンブル的楽しさを感じている人がいるようですし、それらの情報交換や物々交換にもネットが便利だったりとか。

当方もそうなのですが、1/43にこだわる人はどちらかと言うとコンサバなのかもしれませんね。元々ミニカーコレクションって私的な物ですし・・・。当方はブログを始めたおかげで皆さんとお知り合いになる事が出来たし、同好の皆さんとの意見交換を楽しまさせて頂いてます。ブログを開設して良かったな~と思います。m(=_=)m
 No title
おじゃまします(^_^)
イスラエルのミニカーの奥深さについて思いしりました。
ガムダクールについては以前から疑問に思っている事がありましたが、当方の所持している69~70年度版のダイヤペットのカタログにはガムダクールがデトロイトとして扱われていました(価格は1台300円程度)。となると当時日本ではデトロイトとして売られていたということでしょうか?
また、パッケージも同時期のナコラルやサブロンのようにダイヤペットパッケージで売られていたのでしょうか?
もしもご存知でしたらご回答いただけると幸いです。
 No title
うる様

いらっしゃいませ~。
この記事を書いた後、eBayでGAMDAのミニカーに関する洋書(恐らく自費出版本)
を購入したのですが、おおよそ↑に記した内容で合っているようで、このシリーズは
元々米国のクラグスタン社がイスラエルのGAMDA社(SOL KOOR社)
にデトロイトシニアシリーズとして製造を依頼したのが始まりだったようです。
(↓非常に興味深い内容でした。)
http://cgi.ebay.com/Gamda-Sabra-book-2nd-edition-Important-Dinky-Corgi-/160477354404?pt=UK_ToysGames_DiecastVehicles_DiecastVehicles_JN&hash=item255d3219a4

トップ画像のボロボロのシボレータクシーは、当方が子供の頃池袋のデパートで
親に買ってもらった物なのですが、シャシーはクラグスタン・デトロイトシニアの方
でした。ケースは純正のガレージ型プラスチックケースだったと記憶しています。

・・・と言う事で当時このシリーズが日本に輸入されていたのは知っていたのですが、
「誰が輸入していたか?」については全然判らなかったのです。数店のミニカーショップ
で訊ねてみた事があるのですが、明確な答えは得られませんでした。
ヨネザワがデトロイトシニアを扱っていたというのは当方にとっては驚愕の新事実です!

そんな次第なので、残念ながらデトロイトがダイヤペットの箱に入って売られていたか
当方は良く知りません。(ナコラルは当方の手元にもダイヤペット箱の'69マスタングが
居ますが・・・)或いは子供の頃デパートで買ってもらったオリジナルケースのモデルが
ヨネザワが輸入した物だった可能性もありますね。
機会があったらダイヤペットのカタログをチェックしてみたいと思います。
とても貴重な情報、有難うございました。
 No title
小生、イスラエル製ガムダクールのダッジ・チャージャーの白を幼時に愛用しておりました。
同品はプラスチック製のガレージ型の箱に収められ、白のボディに赤の内装、ハンドルは黒だったことを記憶しております。
作りは粗雑だったもののダイキャストの硬度が堅く、手荒く遊べるガムダクールの1/43ミニカー群が一定量アメリカに出回り、日本にも米沢玩具によって輸入されたという事実、どこか象徴的で興味深く感じられます。
by1970年生まれ(41歳)・山羊座・B型・血圧116/85mmHg・愛車レクサスIS350(家族名義)+2004年式トヨタヴィッツ1300U-L/89168km走行(自分名義)・独身
 No title
真鍋清様

はじめまして。
アメリカ車の1/43モデルばかりの偏狭なブログへようこそおいで下さいました。
コメント有難うございます。

子供の頃にガムダクールのチャージャーをお持ちでしたか・・・。
当方はシボレーのイエローキャブを持っていましいたが、(↑画像のボロボロのやつ。)
超お気に入りの1台でありました。同好の方(笑)にコメント頂いてとても嬉しいです。

仰る通りシンプルかつ素朴な作りですがプロポーションが良く、他のブランドが製品化
していない車種が沢山あるのが魅力的だったりします。
プラスチックのケースには本文の画像のような背面のカードが無く、
ステッカーを貼っただけの物もありました。
貴方がお持ちだった白のチャージャーもこのブログにアップしています。
←サイドのカテゴリーでGAMDA KOOR SABRAを選んで頂ければご覧頂けると思います。

GamdaKoorは当方にとっては重要ブランドの1つ。今後も少しづつアップして
行くつもりですので、よろしければ時々覗いてみて下さい。
古い記事へのコメントも大歓迎です。これに懲りずぜひまた遊びにおいで下さい。
よろしくお願い致します。

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昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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