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夢の跡 ~ VITESSE Delorean DMC-12

先回ポンティアック・グランプリ絡みでジョン・Z・デロリアン氏について触れたので、今回は氏の造ろうとした理想のスポーツカー、DMC-12をご紹介します。


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↑比較的最近の製品としては珍しくドア開閉可能。やはりガルウイングはインパクトがあるという事でしょうか?


先回も記した通り、GTOやグランプリを誕生させ、ポンティアックのスポーティー・イメージを定着させたジョン・ザッカリー・デロリアンですが、GMを辞し自らの名を冠したデロリアン・モーター・カンパニー(DMC)を設立して長年の夢であった理想のスポーツカーを量産する事を試みます。そうは言ってもクルマの開発・生産には莫大な費用が必要で、資金難に陥ったDMCはイギリス政府からの資金提供を受けて北アイルランドに工場を建設。'81~'82年の間におよそ8,500台を生産しますが、慢性的な資金難や量産車の品質問題に加え、デロリアン自身の薬物所持(かなり恣意的なおとり捜査によるものだったと何処かで読んだ記憶があります。)など公私に渡る問題もあって同社は倒産の憂き目に遭ってしまいました。その後薬物所持の件ではデロリアンは無罪を獲得していますが、こうした一連の流れはプレストン・タッカーとの近似性を想起させられてしまいます。


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↑イタルデザインによる低く幅広い特異なプロポーション。エンジンはリアに搭載されています。時代背景から大人し目のパワーユニットで、リアルスポーツカーとは言えない性格になってしまったのは残念な所です。


DMC-12というクルマに関しては、「あの映画」での活躍もあって誰もが名前とカタチは知っているのではないかと思います。スタイリングはジウジアーロ率いるイタルデザインが担当。一連のアッソシリーズとも共通する低くシャープなフォルム、メルセデス300SLを想わせるガルウイングドアやFRPの表面にステンレスの薄板を貼り付けた独特のフィニッシュが特徴的です。メカニズムの熟成はコーリン・チャップマン率いるロータスカーズに委ねられていたようで、ロータスのクルマに似たX型のバックボーンフレームに、PRV製の2.85Lエンジンを何とリアにマウントしていました。理想のクルマを造ると言っても全てを自から手掛けるのではなく、適材適所でその道のプロに任せる手法は、時代の故かアメリカ的分業社会のなせる業でしょうか。


Vitesse_dmc12_4


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↑実車のステンレス無塗装フィニッシュのボディをやや誇張気味に再現しています。


さて、DMC-12の1/43ミニカーは、当方の知る限りではミニチャンプスとビテスから発売されていました。どちらも良い出来ですが、ミニチャンプス製は発売当時としては非常に高価なモデルだったのでパス。当方は後年になってビテス製を入手しました。(実はこのモデル、お友達のねこざかなさんにお譲り頂いた物です。)近年の製品としては珍しく、特徴的なガルウイングドアが開閉します。また、実車のステンレス・フィニッシュのボディをやや誇張気味に再現している辺り(・・・ちょっと、ブロンズ調の煙草入れっぽい/笑)は好みが分かれそうですが、FRP製のフロント&リアセクションとの質感の違いを含め、模型的なデフォルメとして当方は結構好きであります。


Vitesse_dmc12_6


↑同じくイタルデザインの作品、アッソシリーズの1台、フィオーリ(後のいすゞピアッツァ)と。シャープなウエッジシェイプのフォルムには何処となく共通性も感じられます。(アッソ・ディ・フィオーリはルミノのレジン製モデル。)


ビテス製デロリアンにはこのプロダクション仕様の他、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの劇中車仕様がPart1~3までそれぞれラインナップされており、日本ではアオシマのスカイネットシリーズとしても発売されています。次回はその内の1台をご紹介したいと思いますが・・・当方、仕事の関係で日曜日から1週間ほど出張する事になりました。次回の更新はちょっと遅れるかと思います。まあ、元々週イチのカメ更新なんで大した違いはないかもしれませんが・・・(汗)。

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Comments
 No title
出た当初はいまいちピンと来なかったDMC-12
今見ると凄く端正なスタイルがカッコイイですね。
あの時代だからPRVのショボいエンジン積んでたんだろうけど、もし高性能なエンジン積んでたらあの頃の自分の評価はどうだったんだろう?
多分あの頃はスペック至上主義な所があったからなぁ…。

本文にもあった"例の事件" 囮捜査のビデオが公開されたりで、結構センセーショナルだった記憶が…。
何せ国営放送のニュースがトップでやってた位だったから。

あれって結局なんだったんだろう?

タッカーと同じ事だったんだろうか?
 No title
桃色ジープ様

いらっしゃいませ~。
おお、桃色さんは当時はあまりピンと来なかったですか。
当方は結構好きでした。スーパーカーブームド真ん中世代なのに
リトラクタブルライトが余り好きでなくて(米車のコンシールドは別/笑)、
明確なお顔のあるデロリアンはカッコ良いな~と思っていました。
(↑AE86でもトレノよりレビンが好きなタイプ。)

デザインはイタリア、エンジニアリングはイギリスでも、やっぱり欧州車
とは一味違うのは、やっぱりデロリアンと言う人の嗜好が反映されて
いたと言う事なのではないかと思います。
ターボなんて計画もあったそうなんで、高性能バージョンが見てみたかた
ですね~。それこそタイヤ痕から炎が出る位(笑)。

囮捜査の件は、やっぱりそう言う事なんじゃないでしょうか。
DMC社の倒産にも大きな影響があったのではないかという気がします。
タッカーのようにその内映画になったりするかも知れませんね。
 No title
リクエストwwに応えて頂き、ありがとうございました!
今回は連動間に合いませんでしたが、次回(9/17)からは是非・・・

取りあえず、ミニチャンほかを予定しております。

ビテスのモデル、言われてみればステンレスとFRPの質感の違いが
表現されていますね。芸コマ~
 No title
>ミニチャンプス版
一部分が開閉するだけで値段が倍になる謎の9800円シリーズですね。

映画を観ていた当時はデロリアンに実車が存在することを知らず映画のためだけに作られた車だと思っておりました。

ステンレス剥き出しのボディはいかにもSFぽくていいのですが、汚れが付きやすそうで洗車がとても大変そうだなとも思いました(笑)。
 No title
こんばんは。

DMC-12といえば、私にとっては映画が全てですね~。
「DMC-12」なんて名前当然知らなくて、当時はデロリアンが車名だと思っていました。

実車でも極端に高い最低地上高は、ヘッドライトの高さを帳尻合わせするためだったとか。
薄々ボディを生かし切れていないのが少し残念ですね。
それにしても外板にステンレスをチョイスするとは、独創的にもほどがある!
って思うような意外性です。
 No title
まいどー、

え、1/43のデロリアンって、アオシマからも出てましたよーって、コメしようと思ってww
よく考えたら、アレって、バック・トゥ・ザ・フューチャーの デロリアンだったって気が付きますた。

そういった意味でも、ノーマルの1/43のデロリアンって貴重ですよねー
とっても、良い感じでありますー♪
 No title
いいな デロリアン と アッソ
まだ まだ 暑いけど 青い月の光が いざなう。
Woo Senior Dream in the Night...

この夏も まったく撮れず
秋は 終わらぬうちに 撮りたいです。
ワンダーランド も いつか ご一緒しましょう。
 No title
はじめまして! こんばんは!
ねこざかなさんの友人です。
デロリアン連動企画をされておられるということでお邪魔させていただきました。
私は、クルマ自体にはあまり詳しくありません。
でも、本当にかっこいいなぁと思います。
とんちんかんな感想ですみませんが、私はランボルギーニ ハラマのような、柔らか味のある中にカクカクっとしたデザインが好きです。
 No title
9月11日~18日の間にコメント下さった皆様へ。

昨晩、出張先から自宅へ帰還致しました。
不在の間にたくさんのコメントを頂いており出来るだけ早く返コメを・・・
と思ったのですが、疲労困憊の為昨晩は早々に寝落ちてしまいました。。。

この後一人ひとりメントをお返ししたいと思います。
遅くなってしまって申し訳ございません。。。m(_ _)m

Ponys41
 No title
ねこざかな様

いらっしゃいませ~。
久々の勝手有難うございます!
ミニチャンプス版のBTTFもお持ちだったのですね~。
当方はビテス=スカイネット版を所有しているので勝手連返しは
それでと考えております。

ホントはノーマルデロリアンのミニチャン版も興味があるのですが、
やっぱり中々お高いのでイマイチ踏みきれません。
ビテス製もボディの質感やランプ類の表現など十分以上の出来
なので満足であります。それぞれ持ち味がありますね。
 No title
うる様

いらっしゃいませ~。
ミニチャンプスの1/43って時々価格が高いのってありますよね。
出来が良いのは分かるのですが、購入に踏み切るのは勇気がいります(笑)。
もっとも最近は全般的に価格が上がってしまっているので、更に辛い
状況ではありますが・・・ビテス辺りが\2,800-で買えた頃が懐かしい。。。

デロリアンのボディって、一体どうやって手入れするのでしょうね。
最近ヨーロッパでは艶消し塗装が流行っているようで、見た目的には
面白いのですが、あれも手入れはどうするのかな~と思ってしまいます。
・・・当方の愛車も暫くの間、上向き面のみ艶消しになっていた時期
がありました(笑)。
 No title
hiroki様

いらっしゃいませ~。

デロリアンDMC-12って映画の為に造られたものと思われているケース
方が多いようですね。ステンレスに輝く直線基調のボディ、ガルウイング
ドア・・・まさにぴったりはまる感じだからタイムマシーンにも抜擢されたの
ではないかと思います。

ライトの基準をクリアする為に車高を上げざるを得なかった例としては
ロータス・ヨーロッパなどもそうでしたね。
ヨーロッパの場合は車両姿勢が前上がりになっていた為更に違和感を
感じたものでした。
 No title
覆面える様

いらっしゃいませ~。
当方、実はアオシマのBTTF仕様を1台所有しているのですが、
箱にビテスのマークがプリントされていて、輸入元(株)サンスタージャパン、
販売元(株)アオシマ文化教材社、発売元スカイネットとなっていました。
製造元はサンスター/ビテスだと思います。ボディの質感当、本記事の
ノーマル版と同じ仕上がりとなっています。
次回はそちらをご紹介しようと思っております。

スカイネットの劇中車シリーズ海外モノももっとリリースして欲しいですね・・・。
1/43の劇中車はマテルがエリートシリーズでゴーストバスターズのECTO1、
特攻野郎Aチームのバン等を出すらしいのでちょっと(かなり)楽しみです。
 No title
AZ様

いらっしゃいませ~。
お久しぶりです!
昼は相変わらず暑いですが、朝夕は少し涼しくなって凌ぎやすくなった
半面、昼が短くなってちょっと淋しいような気も・・・
ですが仰る通り夜が魅力的な季節なのかも知れませんね。
新たな作品、楽しみにしております。


ワンダーランド・マーケット、アンティークモデルにも興味がおありでしたら
行って損はないと思いますよ。次回は12月です。この頃には当方の勤め先は
通常の土日休日に戻っている筈なのですが・・・。
ご都合が合うようでしたら是非ご一緒しましょう!
 No title
グッドバランス様

はじめまして。
アメリカ車の1/43モデル中心の当ブログへようこそおいで下さいました。
ねこさん家での含蓄のあるコメントは以前より楽しく拝読させて頂いておりました。
コメント有難うございます。

デロリアンDMC12、当方の好きないわゆるアメリカ車とはちょっと異なる
キャラクターですが、'70年代~'80年代初頭の近未来といった雰囲気が
独特で当方も大好きです。本文でも書きましたが、エンジニアリングや
デザインがヨーロッパ製でありながら、それでもやはり生粋の欧州車
と違う雰囲気を湛えているのがこのクルマの魅力の一面なのかも
しれませんね。

>私はランボルギーニ ハラマのような、柔らか味のある中にカクカクっとした
 デザインが好きです。

あのクルマも反骨のランボルギーニらしい強いキャラクターが前面に出ていますよね~。
DMC12とも共通するような、近未来感が感じられるように思います。

・・・このような偏ったブログですが、よろしかったらこれに懲りずまた遊びに
いらして下さい。よろしくお願い致します。

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昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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