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ミニカー・コラム・シフト Vol.10 推薦図書?(の続き) ~天国でも走る男

前回ご紹介した本、「死の24時間レース」には後半に別の短編が収められていました。そのお話とは・・・。(今回は久々に米国車の登場しない番外編です。)


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と、言う事で本日ご紹介するのは「死の24時間レース」に収められた短編「天国でも走る男」であります。これはイタリアの伝説的なレーシングドライバー、タッツィオ・ヌボラーリ;Tazio Nuvolari (1892~1953)の生涯を書いた伝記です。「空飛ぶマニトバ人」と呼ばれアルファロメオやアウトウニオンのドライバーとして活躍し、あのエンツォ・フェラーリやフェルディナンド・ポルシェをして「最高のレーシングドライバー」と言わしめた男・・・。しばしば性能的に劣るマシンで出走し、その持てるポテンシャルを限界まで引き出し、劇的な逆転勝利を飾るというレース運びで英雄的な人気を博しました。また、いわゆるドリフト走行を編み出したのはこのヌボラーリだとする説もあるそうです。


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↑本に掲載されているヌボラーリの写真。身長162センチ、小柄で痩せた体格からは想像できないような激しい走りを見せたそうです。


本書の記述によると、タッツィオ・ヌボラーリ(本の中ではタジオ・ヌボラーリと記されている。)は1892年、マニトバ(マントバ)に近いカステルダリオで農場主の長男として生まれ、子供の頃から裸馬に飛び乗ってスピードを楽しんでいたのだそうです。モーターサイクルからレースキャリアをスタートして1921年から4輪レースにも出場するようになり、1924年に4輪レースで初優勝。以降数々のレースで優勝を重ねます。勝利の一方、その激しい走りから事故や怪我も多く、大怪我をしても次のレースに現れる事から「不死身の男」「7つの命を持つ男」などと呼ばれました。・・・50代まで現役レーサーとして活躍したヌボラーリですが、1953年に「ユニフォーム(レーシングスーツ)を着せてくれ。」という言葉を残してこの世を去り、その墓標には「君は天国でもはやく走るだろう。」と刻まれていると本書は結んでいます。


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↑本書には”「ユニフォームを着せてくれ・・・。」そう言い残してヌボラーリはこの世を去った。墓石には「きみは、天国でも、はやく走るだろう」と刻まれている”と記されています。


本書にはいくつかヌボラーリらしいエピソードを持つレースが記述されており、その中でもかつての僚友バルツィのクルマに暗闇でヘッドライトを消して背後から迫り、追い抜いて優勝した1930年のミッレミリアや、ヒットラーの厳命下で必勝を期すドイツチーム、性能に圧倒的な差のあるアウトウニオンやメルセデスを敵に回し、給油トラブルで下位に落ちながら驚異的な追い上げで逆転優勝した1935年ニュルブルクリンクのドイツGPなどは今日まで語り継がれる逸話となっています。


(35年のドイツGPの動画を上手く貼れなかったので、下記のリンクでご覧下さい。)


http://youtu.be/ATWZgxlCknw


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↑アルファロメオのエンジンフードに輝く跳ね馬のエンブレム・・・歴史の1ページです。物凄く精密と言う訳ではありませんが、雰囲気満点の佇まいはイタリア本国のブランドならではでしょうか。前輪にキャンバー角がついていたりするのがお分かり頂けるでしょうか?


今回ご紹介するミニカーは'35年のアルファロメオ・ティーポB・スクーデリア・フェラーリです。フェラーリ社の創始者エンツォ・フェラーリ自身アルファロメオのレーシングドライバーであり、彼のスクーデリア・フェラーリはアルファロメオのセミワークスチームとして出発していますが、その頃ヌボラーリが駆っていた仕様のミニカーです。イタリア・リオ製のモデルで物凄く精密というわけではありませんが、こうした旧い時代の機械らしいクルマのモデルというのもとても魅力的ですね。(こうしてどんどん幅が拡がるからミニカーコレクションという趣味は危険。/笑)


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当時決して安くはなかったこのミニカー。購入の決め手はヌボラーリのフィギュアでした。アルファロメオのステアリングに手を掛けて微笑んでいるような絶妙のポージングです。


このミニカーは社会人になったばかりでコレクションの幅が拡大していた頃に購入した物で、当時としては結構高価なモデルでした。単に彼のマシンというだけだったら、或いはこのミニカーを買う事はなかったかも知れません。購入の決め手になったのはクルマの傍らに佇むヌボラーリのフィギュアでした。1/43のフィギュアは小さいので、そう言われればヌボラーリかな?と言う感じですが、やはり子供の頃に摺り込まれた事象というのは強烈で(笑)、今でも買って良かったな~と思える大切な一台です。まあ、何と言うか・・・全く持って・・・三つ子の魂百までとはまさしくこうした事を言うのでしょうかね(笑)。

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Comments
 No title
リオの付属フィギュア、独特の味わいがあって良いですよね!

私も、ちょび髭の伍長なんかが付いてるメルセデスだったりすると、
無条件で手を出してしまします(ヲイ)
 No title
ねこざかな様

いらっしゃいませ~。
リオは結構フィギュア付きのミニカーを販売しますよね。
このヌボラーリのフィギュアも額に上げたゴーグルや、シャツに入った
T. N.のイニシャル、誇らしげなポーズなど良い雰囲気です。
この本を読んで育った(?)当方には思い入れもひとしおです。

フィギュアが加わったり、ケースがちょっとしたジオラマ風だったりすると
なかなか良い雰囲気になるのは例のボンドカーシリーズなどでも実感していますが、
・・・はて、悩ましげなチチョリーナさんのフィギュアが付属していたのは、
リオだったでしょうか?それともビテス??
 No title
今まで運転した事のある車で最も旧いのが1930年代のダットサンフエートン。
たった750CCのダットサンでも足回りのプアさに恐怖w

そんなダットサンなんか比べものにならない強力なエンジンのレースカーを自分の意のままに操る昔のレーサーには尊敬すら覚えますね。

ヌボラーリといえば西風の"LAST・MOMENT"ってマンガに250GTOに乗ってる"太刀魚さん"という爺さんが居たのを思い出したw
 No title
桃色ジープ様

いらっしゃいませ~。
1930年代のダットサンフェートンを運転・・・貴重な体験ですね。
クラッシックカーのイベントとかでしょうか?
当方なぞは壊すのが怖くて運転尻込みしてしまいそうです。。。
知人のクルマを運転するのも気が引けてしまうチキンな当方です(汗)。

体は露出してるし、ヘルメットも被ってないし、ホント命懸けだった
でしょうねこの時代のレースは。ヌボラーリも幾多の事故で何度も
大けがを負って、それでも50代まで現役だったそうです。凄い人です。

太刀魚さん・・・タチウオさん・・・タッツィオさん・・・なるほど~(驚)。
そう言う事なんでしょうねきっと(笑)ビックリです!!
当方は何となくですが、ドリフトの名手・・・性能的に劣るクルマで逆転
勝利・・・ぬぼ~っとしている(笑)・・・って事で、頭文字Dの拓海君が
ヌボラーリとダブってしまいます。
 No title
まいどー♪
たしかに、アィギァが居るだけで、雰囲気がグッと盛り上がって、素晴らしい景色になっていますねー

リオのフィギア、ボンドカーコレクションも見習って欲しい気がします。

で、ボンドカーコレクションのvol.102ダイヤモンドは永遠にの1971 Ford Econoline、入手に成功いたしました、
まだ届いていませんが、届き次第、アップしますねー
 No title
覆面える様

いらっしゃいませ~。
ヌボラーリのフィギュア、写真に撮ってみると肉眼で見ている以上に
良く出来ているように思いました。アルファのステアリングに手を掛けて、
誇らしげに微笑んでいるようなポーズがなかなかだと思います。

ボンドカーコレクションは最近はフィギュアが省かれていて寂しいですね。
「ダイヤモンドは永遠に」のエコノライン、当方も入手しまして今、海の上を
渡っております(笑)。到着したら久々に丸カブリ勝手連させて頂くかも・・・。
この手の地味な米車が1/43になるなんて、このシリーズにはホント感謝であります。

で、このシリーズ、えるさんの仰る通りミニカーの製造がイクソに替わって
いるみたいですね。このエコノライン、カントリースクワイヤ、ブロンコⅡは
イクソorプレミアムXの通常品として色違いが発売されるみたいですよ。
そちらも楽しみであります。

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Author:Ponys41
昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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