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ミニカー・コラム・シフト Vol.9 推薦図書? ~死の24時間レース

今回は思いつきのスピンオフ企画。C1コルベット特集で話がルマン24時間レースに及んだ所で、ちょっと脇道にそれて子供の頃に大好きだった本をご紹介してみたいと思います。


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↑子供の頃のお気に入りの本と、イクソのアストンマーチンDBR1、そして何故かC3コルベットのルマン仕様!?


・・・と言う事で、本日ご紹介するのは当方が子供の頃に夢中で読んだクルマの本、「死の24時間レース」です。この物語は前書きによるとミカエル・ギブソンという英国人が著したもので、'62年に子供向けの「リアル・ライフ・アドベンチャー」シリーズの1冊として発行されたそうです。日本では集英社「ジュニア版・世界の冒険シリーズ」として刊行され、初版発行は昭和46年、画像は当方が子供の頃に買ってもらった本で昭和47年の第3刷版です。・・・うむ~、、40年近い大古書ですな。


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↑味わい深い挿絵は松本秀実氏の手によるもの。氏のイラストは身近な所では長年自動車雑誌「ドライバー」誌の表紙を飾っていました。・・・その隣の落書きは子供の頃の当方の仕業。作品中に登場するコルベットはC1ではなくC3に脳内補完されていました(笑)。ちょっぴりモンザGTもミックスされてますね。。。


ストーリーはビンセント・アストン・レーシングチームに所属する主人公、新人レーシングドライバーのイアン・マンローが、先輩ドライバーの不慮の怪我に伴い急遽レギュラードライバーとしてルマンに出場。アストンマーチンを駆り、ライバルのフェラーリやジャガーと死闘を繰り広げる・・・といった内容。白熱するレースの模様はもちろん、レース前のプラクティスや車検などの様子も克明に描かれています。改めて読み返してみると40代半ば過ぎの当方でも十分楽しめる・・・と言うより、正直子供にはちょっと難し過ぎるように感じました。


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↑子供の頃、何度となくこのページを開いては、心をときめかせた物でした・・・。本は散々読み古されて崩壊寸前。。。ページを完全に開いての撮影やスキャンは躊躇しました。悪しからず・・・。


ところでこのストーリー、ノンフィクションの形を取っていますが、主人公のイアン・マンローをはじめとする登場人物やビンセント・アストンというレーシングチーム等は全て架空の物です。登場するクルマは全て実在の物で、主人公の乗るアストンマーチン(挿絵や写真からするとDBR1)、フェラーリ(同330TRI/LM)、マセラッティ (Tipo 151)、ジャガーD、ジャガーE、そしてコルベットなどなど・・・'60~'62年頃にルマンに出場していたクルマたちなのですが、ルマンに於いてこれらの車種全てが全て一堂に会して開催された年はありません。また、物語の結末のレースリザルトも、そうした結果だった年はありませんでした。


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↑本を買ってもらったばかりの頃は、読むと言うよりは写真や挿絵を見て楽しんでばかりいたような気がします。


恐らく本書を執筆するにあたって作者が数年間の出場車両をミックスさせたか、翻訳の段階で日本側で入れ違ったかしたのだと思いますが、欧米ではこうした完全な史実でない物もノンフィクションとして扱われていたのだとか・・・最も、コルベットと言えばC3、良くてC2ぐらいしか知らなかった子供の頃の当方、本を読みながら脳内ではコルベットは完全にC3としてイメージされていたのでした(笑)。・・・と言う事で半ば強引ではありますが、今回ご紹介のミニカーはビテス製の'68コルベット、”GREDER RACING LE MANS 1968”であります。。。


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Vitesse_corvette_le_mans_2

↑ビテスのコルベットはフェンダーの抑揚をやや誇張気味にデフォルメした迫力満点のフォルム。


このマシンの戦績は調べてみたのですが良く分かりませんでした。実はスティーブ・マックイーンの映画「栄光のルマン」にこんな黄色と黒の個体が脇役でチラッと登場したのが印象的だったので購入していた物です(単純/笑)。通常のクーペとは異なるハードトップルーフで、開いた状態でカバーリングされたヘッドランプや大きく張り出したリアフェンダー等、レーシングマシンらしいディテールがしっかり再現されており、細かく貼り込まれたデカール共々、このブランドのマニアックぶりが遺憾なく発揮されていると思います。


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↑販売された年代を考えると、やはりこの頃のビテスはマニアックだったなあと思います。


さて、この子供向けの本「死の24時間レース」にはもう1話、ある伝説のレーシングドライバーの生涯を綴った伝記が短編として収録されていました。そのお話は・・・次回ご紹介したいと思います。

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Comments
 No title
 随分と懐かしい本が出てきましたね。中は一度も読んだ覚えはありませんが、表紙はよく覚えています。
 話は変わりますが、輪番制もたいへんそうですね。こちらも昨日は仕事で3連休とはいきませんでした。
 No title
doobie brother様

いらっしゃいませ~。
この本、覚えてましたか。とっくに廃刊でしょうから読もうと思っても
なかなか読めないかも知れません。今なら結構楽しめるかも???

輪番操業、分かっていても土曜日・日曜日に遅くまで残業するのは
悲しい物があります。。。特にこの週末は世の中3連休なので・・・
昨日の朝は出勤時に家族でキャンプに出掛けるご近所さんと鉢合わせ
して一層悲しい気分に・・・(笑)。

お互い忙しいですが、健康に気を付けてがんばりましょう!
 No title
おおおおお、この装丁は!
集英社の一連のシリーズは、「冒険」は見てませんでしたが
「SF」は好きで読んでました。
当時から、現実に興味ナッシングでつ。ヽ(´ー`)ノ

でも架空戦記じゃないけど、架空レース小説って、
まんまマンガで大ヒットした数々のレース名作のフォーマットそのものですね。
当時はこういう読み物が子供の読書の主流だったからこのジャンルでやって、
この後マンガに移っていったのかな?

ミニカーもバケモノレースマシンらしくて素晴らしいです。
 No title
FZIRO様

いらっしゃいませ~。
確かにこの本の後ろにジュニア版/世界のSF(全20巻)という
紹介があり、「宇宙大作戦」「なぞの宇宙物体X」「地球さいごの日」
「宇宙船ビーグル号の航海」「滅びゆく銀河帝国」「地底の冒険」
等々、魅力的な作品がたくさん・・・当方もコナン・ドイル版「地球さいごの日」
を持っていました。セットでシャーロック・ホームズの「パスカヴィル家の犬」
も収録されていたような・・・。

改めて読み返すと、子供の頃の当方には難しすぎて100%は理解
出来ていなかったのではないかと思います。でも、ホントに夢中で
読んでいました。今日の当方の人格形成に非常に大きな影響があった
と思います(笑)。こうしたストーリの先に「マッハGOGOGO」や「マシンハヤブサ」
「グランプリの鷹」などがあったんでしょうかね・・・。

一緒に収録されている実在のレーサーの伝記もとても印象深いもの
でしたので次回ご紹介したいと思います。
 No title
うわー♪
ビデセなんですくわ、この黄色いベット、、素晴らしい作り込みですよねー、迫力も凄いし、とても1/43のモデルには見えませんですー、、
で、集英社のジュニア版・世界の○○シリーズ、、走馬灯のように思い出しましたよー、、
図書館で借りては読んでました、当方もSFモノが多かったかなぁー、
 No title
覆面える様

いらっしゃいませ~。
ビテスのコルベット、ルマン仕様の他、ノーマルのコンバチとクーペ
(オープンボディにプラのルーフを被せたモノ)も発売されていました。
この迫力満点のフェンダーのデフォルメがルマン仕様ではバッチリ決まって
いるのに対して、ノーマル仕様ではやり過ぎに感じてしまうから不思議
な物ですね・・・。ノーマル版もいずれご紹介したいと思います。

やっぱりえるさんもこのシリーズをご存じでしたか・・・。当方は親に買って
貰ったのはこの本と「地球さいごの日」の2冊だけで、他はやっぱり図書館
でお世話になっていました・・・。
「地球さいごの~」の方は何処かへいってしまいましたが、コチラは
やっぱり捨てられませんでした(笑)。
 No title
おお、この様な本があるとは初めて知りました。
しかも小学生向け?ながらマニアックな内容が何とも言えません。
タイトルは・・・・当時のカーレースに対する世間の認識が反映されているように思えます。

ところで落書のコルベットの後ろはアストンマーチンでしょうか?
 No title
うる様

いらっしゃいませ~。
勤め先が輪番操業のため本日は出勤でありました(泣)。
この本、今再販したら私のようなオジサンが買うんじゃないかな~と
思うような内容であります。今となっては'60年代初頭と言うのが
却って魅力的なのではないかと・・・(笑)。

>ところで落書のコルベットの後ろはアストンマーチンでしょうか?
何でしょうね~このクルマ(笑)。我ながら良く分かりません。。。
仰る通りアストンのDB5のようにも見えますし、ジャガーEタイプかも・・・。
絵の構図は下の写真のマセラッティの影響を受けた(らしい)ので、
マセラッティかも知れません。・・・この頃からアメリカ車が一番好き
という変な子供でした。。。(笑)

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昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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