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1/43キュービック・インチ アメリカ車を1/43モデルでアーカイブ

 

'70年代のサイズ感 ~ NEO '74 Buick Estate Wagon

・・・先回に続き旧き佳きフルサイズ・ステーションワゴンをご紹介します。


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↑先回のクラスラー・タウン&カントリーと開発年次の違いでスタイリング・トレンドが異なる事が感じられます。’80年代の直線的なフォード・カントリースクワイア、’90年代の曲線的なデザインのカプリース・ワゴンやトーラス・ワゴンなんかも並べてみたくなります。


先回のクライスラー タウン&カントリーのご紹介でも記した通り、フルサイズセダン・ステーションワゴンは当方がもっとも「アメリカ」を感じるカテゴリー。個人的に好きな車種が多い’60年代~’70年代のクルマ達は、従来1/43での製品化に恵まれていたとは言えませんでした。ここに来てNEOからこうした年代のビュイックやポンティアックと言った中庸なブランドの車種が続々と製品化されているのは本当に嬉しく、一方でハンドメイドゆえの高価格は当方の財政を常に破綻へと追い立てています(笑)。レジン製故か発売のペースも早く、来る時には新製品がどっと押し寄せるので本当に青息吐息であります。。。


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↑ボディの大きさを活かした立体的・ダイナミックなスタイリングが見られるのは’70年代中盤くらいまででしょうか。


ビュイック・エステートは同ブランドのフルサイズ系をベースとしたステーションワゴン。年代によりホイールベースの短いBボディベース、ロングホイールベースのCボディベースのモデルに分かれます。今回ご紹介するモデルは’74年型で、’71~’76年までの間製造されたCボディベースの世代です。すなわちキャデラックに次ぐGMの高級ブランドであるビュイックの中でも最大級のボディを有し、ホイールベース3.2m超、全長5.7m超、全幅2m超という堂々たる寸法は今日ではちょっと考えられない物です。先回ご紹介したタウン&カントリーが'70年代後半の直線的でクリーンなデザイン(あくまで米国車内での対比です/笑)なのに対し、このエステートは’70年代前半のデザインなので、よりダイナミックでエモーショナルなスタイリングに感じられます。


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↑エクステリア、インテリアを同系色でカラーコーディネートし、どちらにもウッドトリムをあしらっている辺り・・・素敵です。


アメリカ車のデザインを年代ごとに見てゆくと、トレンドの変化する節目のようなものが感じられます。’50年代中盤以降はテールフィンときらびやかなクロームモールが隆盛を極め、年を追うごとにテールフィンは長く高く聳えて行きますが、’60年代に入ると一転して直線的でシンプルなスタイリングに変化。’60年代後半から70年代前半はそれ以前にくらべ立体的な造形でダイナミックかつ力感溢れるスタイリングに・・・、その後また直線的でクリーンなものとなり、80年代に入るとフォードトーラスに見られるようなエアロダイナミックボディが徐々に主流となります。もちろん例外的な車種もありますし、オイルショックによる急激なダウンサイジングといった時代の要請も関係しますが、各社が同じ時期に同じようなデザイントレンドに沿って新型車を発表していたのは興味深い所です。


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↑個人的にはエッチングのルーフキャリアが少々気になりますが、全体的にはとても良い雰囲気のモデルです。


さて、モデルは前述のようにネオのレジン製完成品。エッチングパーツなども多用した精密な仕上がりです。明るめのグリーンメタリックのボディーカラーやコーディネートされたグリーン系のインテリアカラー。エンジンフードからボディサイドに連なり、なだらかに下降するキャラクターラインと応呼するように配されたクロームモールとウッドトリム。リアクオーターからテールゲートへ曲面ガラスで優雅に連続するウインド―グラフィック等、往年のフルサイズステーションワゴンらしいディテールが嬉しくなります。車高がすこし低すぎるような印象もありますが、実車の長く広いボディサイズや2トンを超える重量感を再現するためのデフォルメかも知れません。タウン&カントリー同様、エッチングでペラッとしたルーフキャリアがちょっぴり残念な所でしょうか。いずれにしてもこういう車種がこれだけのクオリティで製品化されるのは本当に有難い事です。・・・天窓のついたオールズ・ビスタクルーザーも是非お願いしたいな~。


次回、もう1台ワゴンのミニカーをご紹介する予定ですが、そちらはちょっと変化球です(笑)。

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Comments
 No title
こんばんは~。
このビュイックのステーションワゴン、めちゃイカシテいますね~。
実車は知らなかったですけれど、ミニカーの佇まいから(写真もお上手なので)、想像がつきます。
サイドのキャラクターとか、リヤクォーターウィンドウ周り、リヤ尾ひれ周り、
とってもアメリカンですね!
 No title
celica197012様

いらっしゃいませ~。
コメント有難うございます。大変だったのでは?
日本ではお目に掛かれないミニカーの数々、興味深く拝見しております。

こうした’70年代のアメリカンフルサイズがモデル化されるのは
当方にとっては本当に嬉しい事です。
仰る通りおおらかなキャラクターラインやウインドウグラフィックなど、
旧き佳き時代の空気が伝わって来ます。

ある意味、このクルマが典型的なアメリカ車だからこそ、実車を余りご存じ
なくてもその雰囲気が伝わるのかなとも思います。
 No title
おおおおっー♪
フルサイズ木目調ステーションワゴン、最高であります。

子供の頃、米ドラマ「名犬ラッシー」に登場するワゴンが憧れでした。
下ヒンジのバックドアに飛び乗るラッシー、の場面に、いつか自分もとww

で、モデルも良い感じですねー、、若草色って、米国車の為のお色だと、今でも信じています。
 No title
 こんにちは、九州のアメリカ好き、肥後もっこすでございます。74BUICK素敵ですねぇ。この年式のGMのフルサイズワゴンって、テールゲートが上下別々にルーフとフロアに吸い込まれるように開くタイプでしたっけ?すごいギミックですよね。一度実車を拝見してみたいものです。次は是非私の大好きなFORD車の紹介も宜しくお願いします。
 No title
覆面える様

いらっしゃいませ~。
やっぱりアメリカのステーションワゴンといえば(フェイクの)ウッドトリム
ですよね~。当方も子供の頃名犬ラッシーを観ていました。コリー犬には
憧れました。・・・最近は小型のシェルティも余り見掛けませんね。。。
子供の頃はアメリカ系のTVドラマも色々と放送されていましたから、
アメリカ流の豊かな生活が素敵に見えました。

このタイプの明るいグリーンメタリックは単色でセダンにも似合いますし、
ウッドトリムと組み合わせでワゴンにも合いますね。
フォードにもあったし、多分クライスラー系にもあったと思います・・・。
仰る通りアメリカ車に良く似合う色だと思います。
 No title
肥後もっこす様

いらっしゃいませ~。
この頃のステーションワゴンはウインドウがガラスハッチ風に上に
開く物や、はたまたテールゲートの中に下がる物などがあり、
テールゲート自体も1枚のドアが横に開いたり下に開いたりと
なかなかに多彩でしたよね。

フォード車のステーションワゴンは過去に’64のカントリースクワイヤを
ご紹介しています。近々に別のバリエーションが発売される筈です。
http://1-43cu-in.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/05/64_ford_country.html

このネオ/アメリカンエクセレンスシリーズで'73のLTDが発売済ですし、
http://1-43cu-in.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/04/american_excell.html
’69のXLも発売予定なので楽しみです。
http://www.neoscalemodels.com/produkten.aspx?Schaal=1%3a43&Merk=Ford&Pagina=3
 No title
今回もイイモデルですねぇ~
タウン&カントリーと並べるとデザインの違いがよくわかりますね。
それにしても、NEOはイイとこツイてきますねぇ~
価格が高くなければ買いあさってますよwww
 No title
きよ様

いらっしゃいませ~。
マッスルカーやポニーカーももちろん最高なのですが、
こういう車種を発売されると、当方はもうダメであります(笑)。
ホント、これで価格がもう少し安かったら・・・
そういう意味ではプレミアムXが期待大かも知れません。
あちらも色々控えているみたいです。
http://www.premiumx-models.com/images/stories/PremiumX-Catalogue-2012.pdf
 No title
前回のタウン&カントリーよりも、こちらが発売が先なのですね。
ちょっと未来入ってるデザインを見てると逆かと思いました。

このモデル、塗装の質感もですが、ホイールの再現も素晴らしいですね。
スーパーファストやウィズホイールに慣れた目に新鮮ですww
 No title
ねこざかな様

いらっしゃいませ~。
丁度この2台がデザイントレンドの変わり目というか、70年代中盤以降は
直線的なデザインが主流になったようで、合わせてメルセデス風の
独立したセンターグリルも上級車を中心に増えました。
・・・でも当方もねこざかなさんに同意で、やはりある時期までアメリカ車
のデザインの最先端を行っていたのはGMだったように思います。

・・・タイヤ&ホイールの出来、仰る通り1/43モデルには重要な要素
だと思います。チープな玩車もタイヤ&ホイールを替えただけで
見違えたりします。共通のホイールでも雰囲気良くまとまる3インチの
モデルとは異なる部分かも知れませんね。
 No title
出ましたね、ビュイックエステートワゴン。
同車=GMのBボディシリーズのうち、1974年式が丸目四灯と相まってもっとも魅力的で、翌1975年式は丸目のまま無理やり四角いライトステイにはめこみ、グリル自体の流麗でなだらかな曲面も陰を潜めて「冷蔵庫のように真四角な顔つき」に近づいたが故に小生としては感心できません。
そもそも、1975年以後のビュイックフルサイズは455を筆頭とする各エンジンが軒並みパワーダウン(455:230/250hp→205hp、350:175hp→165hp)され、本来の豪快な味を保っていた最後の年式という意味で1974年式に白羽の矢を立てたいです。
個人的に昨日日曜日のTOEICのテストで「言わずが花」の成績しか取れずに凹んでいた小生も、このビュイックの記事のお陰で血の気が蘇りました―アメリカ車には「人を元気にする」魔力がありますね!
 No title
真鍋清様

いらっしゃいませ~。
仰る通り、この後70年代後半はパワーダウン&ダウンサイジングで
アメリカ車の魅力が段々と薄れて行きますから、この辺りがらしい魅力
を放つ最後の世代と言えるかも知れません。

当方の大好きなマスタングは'74年に早々と小型化されてⅡに移行
しますし、カマロやファイアバードはボディこそ変わらないものの、
やはりエンジンパワーは落ちて行ったのでここから先は徐々に寂しい
時期に入ってゆきますよね。

当方の如き弱小ブログの記事が、多少なりともお役にたてるなら嬉しいです。
やはりアメリカ車のキャラクターはおおらかで明るいのが良いですね。

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昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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