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特集 Late '40s & '50s; 史上稀に見る・・・ '58 Edsel Bermuda Wagn & Citation Conv.

Late '40s & '50s;特集、今回も巻きで2台まとめてご紹介!!


Edsel_1


エドセルという名前はフォード社にとっては由緒正しきものです。その由来はもちろん、ヘンリーフォードⅠ世の息子であり、若くして病に倒れなければフォード社を背負って立つべき存在であったエドセル・フォードその人の名前から来ています。(フェラーリで言えばディーノといった感じでしょうか。)当ブログでは便宜上カテゴリーをフォードに分類していますが、それは単なるフォードの1車型ではなく、リンカーンを頂点とするフォード社において、ベーシックブランドのフォードと中級ブランドマーキュリーの更に中間に位置する第4のブランドとなる筈のものでした。


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↑バミューダはフォードをベースとしており、下のサイテーションよりホイールベースが短くなっています。セダン、HT系のショートホイル―ベースは「ペーサー」「レンジャー」という名前でした。


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↑サイテーション/コルセアはホイールベースの長いマーキュリーフルサイズをベースとしており、やはりセダン/HTなど多彩なボディバリエーションを持っていました。


ところが皮肉な事に、エドセルシリーズはアメリカの自動車史上でも稀に見る失敗作として歴史にその名を留める事となってしまいました・・・。その失敗がどれ程のものだったかというと、同時期のシボレーフルサイズが年間50~60万台という販売台数を示していたのに対し、エドセルシリーズの販売台数は発売開始の’58年からの3年間でおよそ11万台、最終年の60年型に至っては年産僅か2809台と殆ど売れていないに等しい状況となり、フォード期待の新ブランドは早々に消滅の憂き目に遭いました・・・。当時のアメリカで”エドセル”と言う単語が、「失敗した」とか「しまった」という意味のスラングとして使われていたというのですから、フォード社にとってこれほど不名誉な事はありません。


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話は少々脇道にそれますが、心を持ったフォルクスワーゲン・ビートル=ハービーが主人公のディズニー映画”ラブ・バッグ(原題;The Love Bag)”第1作の冒頭で、人間の主人公、ジム・ダグラスに、相棒でメカニックのテネシーが自身の芸術作品を披露するシーンがあり、その作品の中央にはエドセルのラジエターグリルが据えられていました。これはエドセルにまつわる顛末を知ってる当時のアメリカ人にとっては笑い所であり(つまりテネシーの作品が失敗作という意味)、 テネシーという人物のどこか抜けた所がある・・・或いは紙一重の天才かも知れないというキャラクターを手際良く紹介する事にもなっていたように思います(笑)。


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↑ミニチャンプスのエドセル・バミューダは数種のカラーバリエーションがありますが、このモデルはフォード社100年記念パッケージの物。某ショップのレンタルケースで定価の半分以下でゲットしました。’50sらしいカラーリングが良い雰囲気です。


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↑ヤトミンのエドセル・サイテーションもカラーバリエーションがありますが、当方はコントラストが強烈なブラック/レッドの2トーンをチョイス。個性的なデザインが引き立ちます。タイヤや細部の仕上げが向上すれば、更に印象が良くなるように思います。


商業的失敗の原因は、開発時の大規模なマーケットリサーチに時間をかけ過ぎたため、クルマがデビューした頃には消費者のニーズが変化してしまっていたとか、この時期中級車全般の販売が不調な時期だった、或いは単に個性的に過ぎたデザインが不評だったためとも言われています。もっとも50年代後半のアメリカ車デザインは美しい物・醜い物百花繚乱で、当方の個人的な感覚では、このクルマだけが際立って醜悪と言う感じはしないのですが・・・。タテ長のラジエターグリルは「馬の首」とか「女性の〇〇」とか色々と揶揄されていたようです。


Edsel_2


↑’50年代後半は他にも強烈な個性を放つデザインのクルマがたくさんあったので、エドセルだけが不評と言うのはなんとなくピンと来ない感じがします。


さて、そんな不遇のエドセルですが、その歴史的意義(!?)の為か’58年型はモデル化には比較的恵まれていて、1/43でもブルックリンなどのホワイトメタル製品、フランクリンミント等があり、近年ではスパークも製品化しています。当方の手持ちはサーモンピンク、グレー、ホワイトのカラーリングが素敵なミニチャンプスのバミューダワゴン、シンプルな作りですがブラック・レッドの2トーンがなかなかインパクトのあるヤトミンのサイテーション・コンバーチブルの2台。こうしてミニカーで見ると個性的でなかなか魅力のあるなクルマなのですが・・・。

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Comments
 No title
実は僕、大のエドセルファンなんですよね~(爆/笑)
もちろん、皮肉を込めたわけではなく純粋にです。
どこか愛嬌のあるフロントフェイスは(例のグリルがなければ/笑)オースチン・3リッターを連想させます。

僕はAMCも大好きなんですが、なにか「残念な」車に惹かれるようです。
わからなくはないですよね!?(笑)

そうそう、
売れなかった理由として、作りが悪かった事もあるそうですよ。
走行中巨大なフィンパネルが落下することもあったとか...
事実かどうかは定かではありませんが。
 No title
ミズキ様

いらっしゃいませ~。
おお、ミズキさんはエドセルもお好きですか。当方も嫌いじゃないですよ。
文章には精一杯愛情を込めたつもりです(笑)。

フォードにとっては社運を賭けたブランド開発だっただけに、当時の
痛手は相当の物だったろうなと思います。入念なマーケットリサーチを
行っても、こういう事も起こるのですよね。
品質の話もあったのかも知れませんが、それもエドセルに限った話でも
ないような気もします。

AMCがお好きと言うのもよ~く分かります。当方もジャベリンやAMXは好き
でミニカーもありますので、その内ご紹介したいと思います。
因みにプレミアムXで'72AMX製品化なんて計画もあるようです。
期待して待ちたいですね。
http://www.premiumx-models.com/images/stories/2013catalogue.pdf
↑リンク先カタログ23ページ参照
 No title
ラジエターグリルだけで笑いが取れるとは・・・
ある意味おいしいクルマだったんですね。

> スラングとして使われていたという
例えば日本において、建築物で言うところの「トマソン」でしょうかww
 No title
ねこざかな様

いらっしゃいませ~。
あのディズニーにこんな形でネタにされるなんて、フォードにとっては
さぞかし悔しかった事でしょう(笑)。
フォードがマーケットリサーチや車両開発に掛けた費用は膨大なもので、
それこそ、シャレにならない大失敗だったようです。

>例えば日本において、建築物で言うところの「トマソン」でしょうかww
・・・そうですね、語源的には近い感じかも知れません。
内容的には芸術性のカケラもなく、単なる大コケかと(笑)。
まさしく「しまった!」とか、そんな感じなんだと思います。
 No title
いゃぁ、、良いですよねー

当時はいろいろと云われていたみたいですけど、そこはそれ、天下のフォードの販売網ですからw

で、アタシもエドセルは大ファンでして、1/25の当時のキット、いろいと在庫してます、そのうち、勝手連もお願いします。

でわでわ。
 No title
覆面える様

いらっしゃいませ~。
ある意味、これだけ話題になったクルマこそ、時間が経過すると希少価値
になるのかも知れませんね。
本文にも記したように、’58は1/43でも色々と製品化されています。
モチロン、当方も嫌いじゃありません。フォード好きですし・・・。

>1/25の当時のキット、いろいと在庫してます、
おお、流石覆面える様。プラキットだと’58以外もあるのでしょうか?
ご紹介、楽しみにしております!!
 No title
おお、最初の『ラブバッグ』のあのシーンに
そんな意味があったんですか!
ランボルギーニをズタボロにするシ-ンといいエドセルといい、
あの作品、けっこう皮肉が効いてたんですねぇ…w
 No title
fziro様

いらっしゃいませ~。
テネシーはチベットの神様のお告げに基づき、自分の愛車を芸術作品
にしちゃったんですよね。劇中ではわざわざエドセルのグリルをズーム
アップしていますし、そう考えるとその後のジムの笑もピッタリ来ます。
ホント、ディズニーにしてはブラックな感じもしますが、そのくらい
エドセル=失敗作というイメージが定着していたのかも知れません。

・・・しかし、ハービーはビートルだから可愛いけど、結構ヤキモチ焼き
だし、一歩間違えるとクリスティーンですよね(笑)。

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Author:Ponys41
昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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