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特集 'Late '40s & '50s フォード初の戦後型モデル '50 FORD 2 DOOR COUPE

特集の第1弾はフォードにとって戦後初の新設計車となった’49~型をご紹介します。


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今回のモデルをご紹介するにあたっては、先ずこのクルマが誕生した頃のフォード・モーター・カンパニーの状況をお話しする必要があるでしょう。第2次世界大戦終結後のフォード社は混乱の極みにありました。年老いたヘンリーフォード1世は以前にも増して頑迷になり、後を継ぐべき息子のエドセル・フォードは大戦中に病気で他界していました。ヘンリーの用心棒であるハリー・ベネットが陰の権力となり、吊し上げや恫喝が横行。有能な人材は次々に会社を去り、生産現場の士気も低下して経営は赤字へと転落してゆきました。こうした中、1945年9月にエドセルの息子、つまりヘンリー1世の孫であるヘンリーフォード2世が社長に就任。フォード家の威信にかけて会社を立て直すべく行動を開始します。若きヘンリー2世は果敢にハリーベネットを解雇、自ら陣頭指揮に立ち社運を賭けた新型車の開発に乗り出しました。


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↑この世代のフォードは本来当方の守備範囲からは外れているのですが、そのスタイリングと優れた機能性が何とも好ましい1台です


X2900と呼ばれた新型車の開発は'46年に開始され、後に98BA/98HAの形式名称を得ました。最初のスケッチが描かれてからわずか14カ月でヘンリー2世のOKが出たと言われるスタイリングは、フォードらしくシンプルながら軽快でモダーンな印象です。今日的な目で見ると丸みを帯びた車体はどことなく愛嬌があり、可愛らしいとさえ言えそうですね。シャシーは新たに設計されたラダーフレームにフロントがウイッシュボーン・コイルの独立式、リアが縦置きのリーフサスという構成。V8と6気筒のエンジンは従来型を継続して使用していましたが、新設計のボディは従前車と同じ全長ながら居住空間やトランクルームの容積が拡大され、実用性が大幅に向上していました。・・・こうして’49年型として発売された新型車は大ヒットとなり、フォード車の経営再建に大きく寄与する事となったのでした。


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物凄く精密な造りという訳ではありませんが、不思議と良い雰囲気が感じられるモデルです。


ご紹介するミニカーはアメリカン・ヘリテージ・モデルスという日本では聞き慣れないブランドの製品です。近年のモデルとしては比較的シンプルな部品構成ですが、それもその筈。金型はどうやら以前CHPのポリスカーとしてご紹介したホワイトローズの物を使用しているようです。ホワイトローズ版は’49年型でしたが、このモデルはラジエターグリル&バンパーを変えて’50年型とし、リアのホイールアーチにはスパッツが装着されています。アメリカン・ヘリテージ版では今の所、他に’49クーペと’50の4ドアセダン、’49セダンのタクシーがラインナップされているようです。尚、実車は2/4ドアセダン、ワゴン、クーペ、コンバーチブルなど幅広いラインナップを誇り、このモデルは販売元のショップの表記では2ドアセダンとなっていました。しかし、このルーフラインはどう見てもクーペなので、当方はクーペと表記しました。


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ボディのプロポーションはなかなかに良い雰囲気。モデルのシンプルな造りが実車のそれとマッチして、物凄く精密という訳ではありませんが魅力的なまとまりを見せます。出来の良いタイヤ&ホイールが全体をキリリと引き締めて印象を良くしています。常々感じている事ですが、タイヤ&ホイールの良し悪しはミニカー全体の印象を大きく左右するように思います。このミニカー、まさか日本で販売されるとは思わずに海外調達したのですが、どうやら日本にも正規に入って来るようです。'40年代~'50年代前半の米国車と言うのも実は余り製品化されていなかったりするので、案外貴重な存在かもしれません。

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Comments
 No title
こんにちは^^

こうして改めて見ると、いかにも普通な50'sの車の形をしていますね。しかしながら、どこか個性的にも見えるのは気のせいでしょうか?(笑)

ミニカーの方も、上手いコメントが思い浮かばないのですが、いい雰囲気ですね。しかも、雰囲気をおさえておきながらフードのエンブレム、アンテナ等のディティールを割かないのもツボです(笑)
さらに、タイヤの出来が素晴らしいですね!!
もし僕が大人だったら即買ですね。
 No title
ミズキ様

いらっしゃいませ~。
このモデルはクーペボディなので、キャビンが小さく軽快な感じなのが
個性的な見え方に繋がっているのかも知れません。
セダンの方はよりフツーなプロポーションですよ。

あくまで当方の個人的な好みですが、この頃の丸っこいクルマのミニカー
には、このぐらいのディテールがちょうど良いような気がします。
エンブレムと言えば、このクルマはヘンリーフォード2世の新しい時代を
象徴するため、例のブルーオーバルのフォードマークが一切使われ
なかったそうです。

PS.いつもコメント有難うございます。コメントを頂くたびにミズキさんの
所に遊びに行こうと思うのですが、何故かリンクが上手く働かずアクセス
出来ません。すみませんです。m(_ _)m
 No title
あら、失礼しました...
なんだか、”//”が抜けていたようです。
前にも他サイトで//が抜けていた事があり、どうやら僕のブログの//はいわくつきのようです(笑)

...とは言っても、ホント大したことのないブログですが、よろしくお願いします。(汗)
 No title
ミズキ様

いらっしゃいませ~。

少し前に帰宅して、夕食を済ませた所です。。。

ありがとうございます。m(_ _)m
ミズキさんのサイト、拝見する事が出来ました!
いえいえ、大したことあるブログです。かなり濃い~内容ですね。
先ほどはちょっぴり覗かせて頂いただけですが、もう少し元気
のある時に改めてコメントでお邪魔したいと思います。

こちらこそ、今後共よろしくお願いします。
 No title
当時、このフォードカスタムのフラッシュサイドボディーって、きっと、衝撃的だったんでしょうねー
今、見ても、素敵なデザインだと思います。

ま、でも、個人的には、B29の空襲を立案した、ロバート・マクナマラ時代なんて、アレでつけどww
 No title
覆面える様

いらっしゃいませ~。
当方の好きなアメリカ車はマスタング以降=’60年代半ばくらいから
が中心なんですけれど、このフォードとマーキュリーはやっぱり何故か惹かれます。
スマートで軽快で愛嬌もありますよね(笑)。

そうですね~マクナマラがフォードにいたんですよね。そのあとアイアコッカ
がやってきて、マスタングを作った後にヘンリー2世とケンカして出て行っのですよね。

アイアコッカの著書やデビット・ハルバースタムの「覇者の驕り」ではその人物像が
やや歪められていた感がありますが、ヘンリー・フォード2世ってしっかりっとした
ビジョンを持った経営者だったのかも知れないです。
 No title
ずいぶん前にこの色の4ドアセダンを東京お台場のメガウェーブで見たことがあります(但し49年式だったと思いますけど)。この2ドアはビジネスクーペですよね?日本語的には「営業車」ってトコでしょうか。こんな素敵な車で外回りしたいものです。
 No title
肥後もっこす様

いらっしゃいませ~。
仰る通りこのモデルは2ドアクーペだと思います。
ミニカーショップでは2ドアセダンとして販売されていたりしますが、
画像検索すると2ドアセダンは4ドアのリアドアを埋めたようなスタイルを
しているみたいですね。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&site=imghp&tbm=isch&source=hp&biw=1247&bih=915&q=1949+FORD+2DOOR+SEDAN&oq=1949+FORD+2DOOR+SEDAN&gs_l=img.3...1639.18539.0.19171.35.7.8.20.25.0.118.745.2j5.7.0...0.0...1ac.1.9.img.EiDl-abag2Y

ビジネスクーペというと確かに営業車ですが、こんなクルマだったら
仕事も楽しくなるかもしれませんね(笑)。でも、実はエンジンをチューン
してムーンシャイン(密造酒)を運んでいるかもです。

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昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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