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ミニカー・コラム・シフトvol.19; ミニカーを通じて見えてくる世界 ~ GamdaKoor Sabra Chevelle Station

・・・数回に渡りお送りした'60年代のステーションワゴン特集は、ガムダクール・サブラ製シェベル・ステーションワゴンのバリエーションにて終了、今回はミニカーコラムシフトとしてお送りします。


Vol_19


過去記事でも都度ご紹介している通り、米クラグスタン社からの委託でスタートしたガムダクール・サブラシリーズは、VWビートルを除くとラインナップのほぼ全てがアメリカ車です。60年代中盤以降の米国車を、標準スケール近辺でリアルタイムに、一貫性を持って製品化した商品展開は他に類を見ません。それゆえ1/43をメインにアメリカ車のミニカーを蒐集している当方には重要なブランドの1つです。大好きなミニカーについて色々と調べてゆくと、ブランドの生い立ちやその消長を通じ、生まれた国の生活や文化、時代背景と言った物が見えてくる事があります。今回はシェベル・ステーションのバリエーションを紹介しつつ、その辺りについても記してみたいと思います。


Gamda_chevelle_commando_1


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先回ノーマルバージョンのシボレー・シェベル・ステーションワゴンのご紹介で記した通り、ガムダクールのシェベルワゴンには品番8100の乗用車版、品番8101のアンビュランス、8102のファイヤーチーフという大きく分けて3つのバリエーションが存在し、それぞれにサブナンバーで区分される多数の派生バリエーションが存在します。しかし、その他にサブナンバーで区分されない、或いはサブナンバーが特定されていないバリエーションが少なくとも2種存在します。今回はその2種をご紹介します。


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1つ目のバリエーションは「COMMANDO」と呼ばれるもので、前回ご紹介したノーマル仕様と同じスカイブルーのボディのドア部分に錨マークが張り付けられています。このデカールにはヘブライ語で何か書かれているようです。詳細はよく分かりませんが、海軍関係の連絡車両といった感じでしょうか。シェベルステーションのバリエーションには品番8100/3で陸軍の兵員輸送車があるので、海軍バージョンがあっても不思議はありません。デカール貼り付け以外は特に外観の変化もなく比較的シンプルなバリエーションですが、その存在を知ってしまうとやっぱり入手したくなってしまうのがコレクターの性(さが)という物であります。


Gamda_chevelle_hadassah_1


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2つ目のバリエーションは「Hadassah」と呼ばれるもので、ルーフにサイレンが付き、サイドにはストライプなどが入っています。通常ガムダクール・サブラのマーク類は水転写のデカールが使用されていますが、このモデルは面積が大きいためか、透明フィルムの裏面に糊のついたステッカータイプの物が使われています。・・・HADASSAHについて調べましたがイスラエルの医療機関のようです。モデルは救急車だと思うのですが、シェベルステーションの金型を使用したバリエーションには品番8101./1、救急車の2ndバリエーションとしてイスラエル・アンビュランスが異なるカラーリングで存在しています。医療機関が異なるという事でしょうか・・・。


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当方がこうした派生バリエーションの存在を知ったのは、ガムダやガムダクールについて詳細なデータと共に記された著書「Israel Die-cast Model Cars」を入手した事によってでした。本は著者自身が海外のネットオークションに出品したもので、恐らく自費出版本ではないかと思われます。貴重な機会でしたので、購入後しばらくは著者の方とメールのやり取りをさせて頂いていました。その中で氏は「この本を通じ、イスラエルという国にも一般的に知られている姿とは異なる側面がある事を知って欲しい。」と仰っていました。


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本を読むと、子供たちに自国製のミニカーを届けるという目的に向け、その製造方法を学ぶために英国のミニカーメーカーに技術者を派遣したり、他社の金型を譲り受ける所から製造をスタートした等々、ガムダの歴史が綴られています。個人的にはそれが当方の子供の頃、高度経済成長期の日本の姿と重なり、シンパシーを感じたのでした。・・・パレスチナを巡る問題の現状は悲劇と言う他はありません。悲惨な新聞記事を目にするたびに胸が痛みます。出来る事なら武力によるのではなく、平和裡な解決の道を模索して欲しいと切に願います。

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Comments
 No title
へえ~~、ガムダクールってそんな深い歴史があったんですか!
抜群の資料本を入手した時って、意欲がモリモリ湧いてきますよね。
このシリーズ特に楽しみにしてますので、これからもどうかお願いします。
 No title
fziro様

いらっしゃいませ~。
本文中に記した技術者の英国メーカーへの派遣が1962年、
サブラシリーズの生産終了が1975年頃だったようです。
それ以上続かなかったのは、やはりメインと目されるアメリカ市場での
不振による物ではないかと思われます。

・・・大変すばらしい資料に巡り会いましたが、それゆれコレクションの
ハードルも上がってしまったような(笑)。難しい物ばかりが残ってしまい
ました。。。ライフワークとしてじっくり取り組んでゆきたいと思います。

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昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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