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明るい未来は見えているか!? ~TSM '54 GM FUTURLINER

振り返るにはまだちょっと早いですが、当方にとって今年は商用車系で魅力的ながら高額なモデルが続出した大変な1年でした。。。

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フューチャーライナー。その名を知らずとも、個性的な姿を目にした事のある方は多いのではないでしょうか?同車は1940年に12台が製造され(英語版ウィキには'39年のニューヨーク・ワールドフェア出展されたとの記述もあり詳細不明です。。。)、GMによる将来技術を展示する巡回型イベント”パレード・オブ・プログレス”に使用され全米とカナダ各地を巡りました。この技術展示イベント自体は1936年から開催されており、当初はストリーム・ライナーと呼ばれる別の流線型トラックが使用されていました。フューチャーライナーは第2次世界大戦による中断を挟んで、'40~'41と'53~'56年の間にこの大役を果たし、驚いた事にその後は一般に売却されたとの事です。内9台の現存が確認されています。

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↑日本風に言うなら”戦前”のクルマですが、それを全く感じさせない斬新なデザイン。レトロフューチャーな最近のショーカーと言っても通用しそうです。モデルは50年代のパレード・オブ・プログレス再開に際してルーフなど変更された後の姿。製品の箱には'54年型との表記がありました。

車両中央の高い位置にレイアウトされたコックピット、前後ダブルタイヤ(前輪はダブルタイヤがステア!)、バスのような一体ボディ、ストリームラインの鉄道車両との近似性が感じられるリブ成型されたボディサイドパネル等々、戦前の製作とは思えない前衛的なデザインです。英語版ウィキの記述では、GMの初代スタイリング担当副社長であるハーリー・アールの手になる物とされていますが、別ソースではロバート・E・ビングマンという人の名が挙がっています。アールの指揮の下、ビングマンをリーダーとするプロジェクトチームがまとめたという事ではないかと思われます。'40年当時は航空機のようなグラスキャノピーでしたが、'53年のパレード再開時の改装でエンジン換装と共に1部デザインが変更され、主にドライバーの暑さ対策として一般的なルーフに改められたようです。

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↑全長およそ10m、全高3.5m、全幅2.4mのボディに対し、ホイールベースが6.3mと長いのが特徴的です。推測ですが取り回しはあまり良くなかったのではないでしょうか。

モデルはTSM製のレジン完成品。フューチャーライナーのスケールモデルとしては、レトロ1-2-3の1/10モデル(!)やノレブとグリーンライトの1/64などがありましたが、今年は何と1/43でTSMとNEOの2ブランドが競作するという異常事態(笑)。買えるものなら両方欲しい所ですが・・・金銭的に全く無理。当方が何とか入手したTSMのモデルは、レジン製ながらボディサイドが開き、昇降式の照明塔を格納した状態と展開した状態にセットする事が可能となっています。(照明塔は載せ換えるだけ)ステージ上には当時の展示を再現した模型の模型を置くようになっており、走行状態とパレード展示状態の両方を再現する事が可能です。一方、当方未入手のNEOのモデルは、窓が透けていてコックピットが再現されているようで・・・一長一短でどちらを選ぶかなかなか悩ましい所です。

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↑ご覧のようにステージの扉を開いて、照明塔を展開した状態にセットし、展示物を置く事でパレードの展示状態を再現する事が可能です。扉の開閉はちょっと怖いです・・・。

12台のフューチャーライナーの内、今回TSMがモデル化したのは”Out of the City Muddle”という展示を行っていた7号車。前述の通りレジン製ながらボディ左サイドのステージ扉開閉機構を備えているのが大きな魅力です。(金属製のヒンジが使われていますが、何せレジン製なので壊れやしないか、歪みやしないかと開閉時はヒヤヒヤものですが・・・。)この個体は実車が現存しており、ピーターパン・バスラインズというバス会社が所有しています。一時期は同社オリジナルのグリーンカラーに塗られていた事があり、何とその仕様のモデルがNEOから発売になるようです。TSMは展示の異なる別号車を製品化するようですし、ニュルンベルク・トイフェアーの限定品でブルーのモデルも存在するので興味は尽きないのですが・・・いやいや、これ以上は買えない買わない。この1台で満足しておかないと、お小遣いがいくらあっても足りそうもありません・・・。


↑コチラの動画はナショナル・オートモーティブ・アンド・トラックミュージアムに保管されている10号車のレストアの様子等を収めたもの。40年代のグラスキャノピー時代の姿も見られます。

参照元:
ウィキペディア英語版 https://en.wikipedia.org/wiki/GM_Futurliner
フューチャーライナー.com http://www.futurliner.com/index.html

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Comments
 
戦後世界の自動車産業を牽引した米国においても、
時代を先取りした革新的フォルムですね!

アメ車が、羽根の巨大化以外の方向に進化していたら、
どうなっていたのか・・・なんてことも妄想してしまいます。

NEO、別号車、カラバリ・・・うふふ、「愉しみ」は尽きませんねえ(鬼かっ)
 Re: タイトルなし
ねこざかな様

コメント有難うございます。
・・・いや無理っす。これ以上買えません買いません。
コレを買った後はしばらく何も買えませんでしたもの・・・。
お世話になっているショップさんに予約している他の商品が
入荷しないよう祈ってました(笑)。

でもこのモデル自体は無理して買って良かったです。
歴史的にも意義深いクルマですし、モデルとしても素晴らしいと思います。
本当にこの時期のアメリカ車は既に完成の域に達していたと思います。
テールフィンでなく、流線型が行き着く所まで行ってしまった姿も
見てみたかった気がします(笑)。
 
うわぁ~、、コレ、何ですくわぁ~
って、ほんと、初めて見ますた。。

フューチャーライナーですくわ、、
しっかし、こんな凄いクルマまで模型化されてるなんて、奥が深い。。
 Re: タイトルなし
覆面える様

コメント有難うございます。
アメリカ車に造詣の深いえるさんはこのクルマはご存知かと思っていました。
デザインされたのは'39~'40年頃なんですから進んでいますよね~。

スタイリングだけでもインパクトがありますが、ただのハリボテではなく、
自走して地方巡業でショーをしていたのですから、ホントに凄いと思います。
しかもパレード終了後は一般に売却したり警察に寄贈したりしていたそうですから
当時のGMは気前が良いですね・・・。


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昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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