1/43cu.in.

1/43キュービック・インチ アメリカ車を1/43モデルでアーカイブ

 

酉年ファイアバード特集; 第3世代登場!! Mattle Hot Wheels '82 Firrbird

数は多くありませんが、今回から第3世代ファイアバードの1/43モデルをご紹介します。

HW_82_Firebird_01.jpg

'82モデルイヤー、長く続いた第2世代に代わり、第3世代のカマロ/ファイアバードがデビューしました。'70年代初頭(正確には'60年代末?)の基本設計であった先代に比べて各部が大幅に近代化され、車両寸法の縮小と大幅な軽量化に加え、リーフだったリアサスがリジッド式ながらコイルに改められるなど、それまでのアメリカ車の「直線番長」的なクルマ造りからの変化が見られた世代と言えそうです。70年代、オイルショックと排ガス規制対策にあえいでいた米メーカーが、'80年代を迎え復調の兆しを見せ始めた事と期を一にしたモデルチェンジだったのではないでしょうか。

HW_82_Firebird_03.jpg

HW_82_Firebird_04.jpg

↑筋骨隆々だった先代と比べると、シンプル&クリーンなラインへと生まれ変わった第3世代。カマロ共々、先代のイメージを残しながら上手に近代化を図ったスタイリングだと思います。

スタイリングはシンプルかつクリーンな空力特性に優れた物で、燃費低減など実用に迫られた面もあるものの、後退角の大きな前後ウインドシールドや流麗なボディラインは、熱狂的なフェラーリ・エンスージアストであった当時のデザイン担当副社長、チャック・ジョーダン氏の意向が反映されていたのかも知れません。伝統に則り、リトラクタブルヘッドランプ採用など、ファイアバードはカマロに比べより個性の強いデザインとなっていたのが特徴です。登場時のグレードは下からベースモデル・SE・トランザムとなっていました。5リッターV8の設定もありましたが、その最高出力はインジェクション仕様でも165hpと、昨今のアメリカンV8のハイパワーぶりとは隔世の感があります・・・。

HW_82_Firebird_05.jpg

HW_82_Firebird_06.jpg
↑ソリド、ノレブなど老舗ブランドのミニカーが軒並み安かろう・悪かろうに墜していた暗黒時代を窺わせる作風。コストダウン&パーツ削減の権化のような構成ながら、プロポーションに優れるのは流石イタリア製?

さて、当方の手持ちで1/43の第3世代ファイアバードの初期タイプを探すと、該当するのはイタリア製のマテル・ホットホイールのみでした。恐らくは'80年代、実車のリアルタイムに近い時期の製品だったのではないかと思います。ラインナップはむしろヨーロッパ車が主体だったようなので、70年代から関係があったメーべトイが絡んでいるのかも知れませんが・・・日本ではホットホイール物の書籍やムックでも1/43は殆どスルーされているので、残念ながら詳細は良く分かりません。。。

HW_82_Firebird_07.jpg
↑モデルを裏側から見ると・・・床板がインパネやシートの形に凹んでいます。それでも、シートなどは表から見ると結構ちゃんとしたカタチをしているのですから、ある意味画期的なパーツ構成かも!?

HW_82_Firebird_08.jpg

HW_82_Firebird_09.jpg
↑コンディションは良くありませんが、ボックスはこんな感じ。Hot Wheels, MATTELのお馴染みのロゴが踊ります。ボックスにもモデルの床板にもメーべの表記はありません。'70年代のグラントロスとは違う流れなのか???

ミニカー暗黒時代を思わせる徹底したコストダウン&部品点数削減の産物で、インパネやシートは床板と一体成型、裏返すと床板がそのカタチに凹んでいるという、ある意味究極の設計がなされています(笑)。タイヤ&ホイールも一体成型&ホットスタンプのみという淋しさですが、ボディのプロポーションが優れているのは流石、MADE IN ITALYの面目躍如といった所でしょうか。シャープでスリークなボディフォルムや左右非対称のエンジンフードバルジなどは、第3世代初期'82~'84頃までの特徴を良く捉えています。我らがアオシマ・スカイネットやマテルエリートのナイト2000を別にすると、この世代のファイアバードの1/43モデルは非常に少なく貴重な存在と言えます。

HW_82_Firebird_02.jpg
スポンサーサイト

Comments
 
お主!
貴重な貴重な「イタリア・メべトーイ社最後の作品のひとつ」ポンティアックファイアバードですね!
スピードホイールにシャーシー一体成型の内装は、1970年代にマテルの傘下に入って以来のメべトーイの作風ですが、本家のホットホイール・小スケール版とは異なってホイールも♪ガラガラガラ♪とばかりに「気がない様子で/スムーズじゃなく回る」だけであること、下手にボディ上方を抑えるとホイールが引っ込んでしまうことなど私めも同シリーズのワーゲンゴルフやビートルで実証済み∴要は「暗黒時代真っ盛りのメべトーイ」は「マテル社に飼い殺しにされた、生き地獄の状態」であることが明白なのではないでしょうか。
何しろ同様な作風のスピードホイール式ミニカーでも、フランス・ノレブ社のJet Carシリーズは押せば景気良く走り、サスペンションもほどよく再現されてボディカラーやディテールの再現センスも一廉のものが感じられるのに対してメべトーイがこうだとは...縁日やヤナセのセールで投げ売り的に時価200円程度で売られるのも無理はないし、そうしたキャラクターのミニチュアだったと認識しております。
果たせるかな旧メべトーイの経営&設計陣は同社が米国マテル社に買収されるかされないかの頃にブラーゴ社を立ち上げて精巧きわまる1/24ミニカー、スピードホイールを使いながらも「一体成形でこれだけセンスある造形が出来る」1/43シリーズをリリースして一時代を築いたわけだから、「メべトーイがスピードホイールに変わったとして、正常進化すればブラーゴ1/43になる」と取れてなりませんが貴殿は如何でしょうか。
PS
小生、今日は「花金」の響きに踊らされてかされないでか!?勤務帰りに都内の某ショップで「独ヘルパ社製1/43 BMW M4クーペ」を物色しましたが2週間前にあった同品も品切れで取り寄せも出来なかったため、「それに近い存在」としてミニチャンプス1/43の現行ポルシェカイエン・ターボの紺色を入手しました、自分へのささやかなご褒美として(笑)。
 Re: タイトルなし
真鍋清様

コメント有難うございます。
この1/43ホットホイール、確かにホイールはガラガラガラですね。
ですが、暗黒時代の作風も今となっては面白いなと思います。
ある意味昨今の超精密&超高価とは対極を成すものですし・・・。
一方で本文中でも触れたように、ボディのプロポーションそのものは
悪くなかったりします。シャシーを作り直し、ちゃんとしたホイール&
タイヤを履かせるとイイ線行くように思います。

同様にJet-Carシリーズのノレブ '79マスタングやデ・トマソ・パンテーラ
なんかもプロポーションは中々の物です。パンテーラはスパークよりセクシー
ではないかと思ってしまいます。これらもその内ご紹介したいと思います。
 
イタリアのメべトーイ製のミニカーは1970年代に米国マテル社の傘下入りしたのを機に
①Gran Torosシリーズ(ランボルギーニハラマやフォードマスタングBOSS429に代表される、ワイドタイヤ+アルミ風ホイールのスポーツカー群)
②Serie Europaシリーズ(旧来のメべトーイ製モデルをベースにポップな明色のボディカラーやスピードホイールを採用し、幾分ホットホイール風味を持たせた新シリーズ)
の二系統に再編成された模様です。
問題は、そこまでで終われば良いものを1970年代も半ばへと進むにつれてSerie Europaシリーズの一部をスピードホイールもそのままにGran Torosへと組み入れたり(例:フィアット128他)、メべトーイ全体がアメリカではHot Wheels名義で販売されたり(※注:貴殿がアップされたファイアバードこそその一員なのですよ!お気づきになられたでしょうか?)マテル・グループの戦略がいかにシッチャカメッチャカだったか解るかと思いますが如何でしょうか。
何と言ってもシャーシー・シート一体成型のチャチなスピードホイール(それも満足には回らない)のミニカーがGran Torosの一員になってしまう辺り、では何のためのGran Toros路線だったか?Gran Torosブランドに根深い傷をつけることになるか正気を失っていたとしか言いようがないと思います。
なお、メべトーイ創業以来の精密ミニカー路線は同社の新発足1/24シリーズに引き継がれたと見られ、その裏で「伝統の」1/43系統は安物路線を歩んだとも取れます。
 Re: タイトルなし
真鍋清 様

コメント&貴重な情報有難うございます。
当方の手元にも②に分類されるモデルが何台かあります。
それはそれで良い味わいなのですが、やはり往年の輝きを知っていると
ちょっと悲しい感じがします。

'70年代後半~'80年代初頭辺りはマテル/メーべにとどまらず、ミニカー
業界全体が混乱を来たしていた時期のように思います。アメリカ車で言えば
実車が苦しんでいたのと機を一にしているのが興味深いです。

その後ミニチャンプスやビテスなどによる新たなミニカー市場が形成され
ましたが、イタリアの老舗ブランドの多くは復活せず、BANGやBOXなど
新たなブランドが台頭したのも今は昔です。
 
ウーン、そう言えばBANGやBEST BOXなどイタリアの佳作ミニカーブランドも今世紀に入った辺りに息絶えて過去の遺物になってしまいましたね。
Detail Carsだって今作っているかどうか定かじゃないですし。
第一当のドイツの「ミニカー界の盟主」なはずのMINICHAMPSが同社の核というべき1/43シリーズをほとんど廃止し、型落ちモデルをMAXICHAMPS名義でリリースするという誠に訳が分からない政策へと変わってしまったこと、Ponys41様もお気づきですよね!!!!
それに代わってミニチャンプスが目玉商品に打ち出しているのは1/18(ロードカー、レーシング系問わず)...あんな馬鹿でかいモデル、一体どこに置くべきか首を傾げざるを得ないとともに、ミニカーとしての質・凝縮感・デフォルメの妙をすべて散りばめることが出来るサイズこそが1/43近辺であることを忘れてしまったメーカーは今後どう発展していくのでしょうか?
そうした意味でかつての好ましき「高級で適度な大きさのスケールモデル路線」はシュコーやヘルパ、ノレブにお株を奪われた感がして、「ミニチャンプス」なるブランドに思い入れがある身としては実に筋が通らぬ「悪貨は良貨を駆逐する」(少し違うか?)変化であると思えてなりませんが貴殿は如何でしょうか。
同社の「貴殿がアップして下さった」1/43マスタングGT/2006年式やマーキュリーマローダーが懐かしく思い出されるとともに、現実に小生が持っている1/43ポルシェカイエンターボおよびアストンマーチンラピードSもここ数年「型落ち品」となっており、小生が今年初頭~半ばにこれら品目を入手した時点ではただ在庫品が残っていただけ...というストーリーに一種の物悲しさを感じているまさに最中なのです!
 Re: タイトルなし
真鍋清 様

コメント有難うございます。
ミニチャンプス、本当に新製品は淋しい限りですね。
レジン完成品が主体になってしまって、この分野で先行している
他のブランドに追従する形になっているし、しかも価格が高い!
他のブランドと被るような場合は積極的に選ぶ理由が余りありません。
当方の好きなアメリカ車も(1部昔のショーカーを除いて)あまりないし、
最近買った記憶がありません。

一方旧金型を利用したマキシチャンプスは、当方は結構良いかなと
思っています。考え方としてはホワイトボックスやファースト43と同じで、
高額になり過ぎてしまった1/43の低価格展開としては、金型の素性も良いし
車種や仕様を吟味すればアリなんじゃないかと思います。

ただ、今の所当方好みの車種は余りないのですが・・・。

Body
1/43cu.in.検索タグ
過去記事の検索は以下のタグをご利用下さい。
プロフィール

Ponys41

Author:Ponys41
昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ビジュアルリンク
















QRコード
QR
検索フォーム
FC2カウンター

12345678910111213141516171819202122232425262728293031 10