1/43cu.in.

1/43キュービック・インチ アメリカ車を1/43モデルでアーカイブ

 

酉年ファイアバード特集; 第3世代GTA登場 NEO '88 Pontiac Firebird Trans Am GTA

諸般の事情により間が空きますが、夏休みも終わりましたし酉年ファイアバード特集を粛々と進めたいと思います。

NEO_88_TransAm_GTA_01.jpg

以前、C4コルベットの時にも述べた事ですが、70年代のオイルショックと排ガス対応で低迷したアメリカ車の性能・品質・(急激な小型化に対応し切れなかった)デザインなどは80年代に入ると立ち直りの兆しを見せ始めていたように思います。'81年に誕生した第3世代ファイアバード/カマロも、デビュー当初はV8-5リッターエンジンにして165hpだったものが、'85では205hp、そして今回ご紹介する'88年型の時点では5.7リッター+フューエルインジェクションで225hpまで回復していました。今日的な目で見れば大した事はないように見えますが、当時はかなり頑張った数値だったように思います。

NEO_88_TransAm_GTA_03.jpg

NEO_88_TransAm_GTA_04.jpg
↑モデルライフを通じてデザイン変更の比較的少なかった3代目ファイアバード。'86年型以降はテールランプが変更になりリア周りのイメージが変わっています。

この世代のファイアバードに、最高性能バージョンとしてGTAが誕生したのは'87モデルイヤーでした。コルベット譲りの5.7リッターエンジンをフューエルインジェクションで武装し、前述の通り225hp、最終的には235hpを絞り出していました。その後'91モデルイヤーで比較的大きなフェイスリフトがあり、やや丸みを帯びたスタイリングとなりました。この時に初代以来のコンバーチブルが復活しましたが、'92モデルイヤーで生産終了となり、'93年型の第4世代へとバトンタッチしました。カマロ共々、商業的には成功した世代だったと言えるのではないかと思います。

NEO_88_TransAm_GTA_05.jpg

NEO_88_TransAm_GTA_06.jpg
↑もちろん仕上がりが悪い訳ではありませんが、クロームパーツの少ない車種の製品化だと、このブランドの持ち味が発揮しきれていないような印象を受けます。メッシュホイールあたりが見せ所でしょうか。

モデルはNEOの'88年型、Trans-AmのGTA仕様です。ボディのプロポーションは実車の低く幅の広い”薄べったい”イメージを更に強調した感じでしょうか。ブラックのボディカラーはやはりこの世代のトランザムにも良く似合います。'50~'70年代年代のクロームパーツてんこ盛りの車を手掛けると、エッチングパーツを多用して非常に見応えのあるモデルを作る同ブランドですが、それ以降のディテールがシンプルなクルマでは、正直持ち味を生かしきれていないような印象もあります。 ・・・とは言え、レジン製の特性を活かしてマニアックな年式や仕様を製品化してくれる有難い存在です。

NEO_88_TransAm_GTA_07.jpg
↑第3世代ファイアバードの年式違い。今回ご紹介したNEOの'88がボディが最も低く、謎のプルバックカー'85が最も高くて、マテル最初期型'82はその中間。さて、最もプロポーションが良いのは果たして!?・・・残念ながら'91~'92タイプの1/43モデルは存在していないのではないかと思われます。

このモデルを見る限りでは、実車のレーザースキャンを行ってそれを基に3Dデータ化するといった作業は行われていないように見えます。実車のレーザースキャンを基にした製品はプロポーションの破綻もなく、端的に言って実車に”とても良く似ている”のですが、凄いなと思う反面、それ以上の感動を与えてくれない製品も少なくないようにも思います。逆に実車のイメージを上手く捉え、それをやや強調気味にディフォルメした製品がツボにはまると、得も言われぬ魅力を放ったりするケースもあります。何を以って良しとするかに個人差もありますし、スケールモデルの良否判断は難しいですが・・・そこがまた面白いとも言えるのではないでしょうか。

NEO_88_TransAm_GTA_02.jpg
スポンサーサイト

Comments
 
カッコイイですね。必要以上に長いオーバーハングはご愛嬌ですが。
ナイトライダーでおなじみの1988年式ポンティアックファイアバードトランザム。
現役時代にはなんでもヨーロッパに正規で輸出され、フランスなどでは当時のマセラティビトウルボにBMW635CSi、さらにメルセデス300CEと比較されていたのが印象的です。このあたり、これらGMのFボディ・シリーズ(カマロ、ファイアバード問わず)はシャーシーのフロアパンの緩さがあるとは言え直線を走る分にはスピードも出て、コーナリングも危険なほどではなく「アクセルを踏んだだけで車が横を向いてしまう」同時期のマセラティなどよりもずっと安全、と判断された証左に見えますが如何でしょうか。
言うなれば当時の国際水準に鑑みて「平均の下」ぐらいに数え上げられた同車、アメリカ車低迷時代の遺物=クライスラーのKカーシリーズや同インペリアル~ルバロンクーペ、フォードの四代目マスタング(1978登場)等が多数生き残っていた時代にあってはアメ車をリードする存在であったことが思い出されます。
そんなファイアバードトランザムの黒と金の個体が、東西開放間もない東欧はハンガリーのブダペストのホテル前に停められている写真が1990年代初頭の旅行ガイドに掲載されており、周囲のラーダ(ソ連)やボルガ(同)、ザスターヴァ(ユーゴ製フィアット)らに囲まれて「異次元の移動体」という印象を受けたことも然ることながら、同様な感慨は同じ旅行ガイドのブルガリアの首都ソフィアにて「ソ連製ボルガと並んで」広場前に停められた三代目日産フェアレディZ/300ZX(Z31型)に対しても感じ取ることが出来たことをお伝えしましょう。
良き時代の、良きアメリカ車で初秋の夜長がグーンと充実感で彩られたことは事実です!
                          山形県へ発つ前夜
 Re: タイトルなし
真鍋清 様

コメント有難うございます。
当方もこの世代のファイアバード/カマロは好きで、リアルタイムでは
マスタングから宗旨変えをしないようにするのにかなり努力を要しました。。。

GM Fボディに限らず、80年代に入ってからのアメリカ車は全般的に近代化が
推し進められて、デザイン・性能・品質共に回復傾向にあったように思います。

更には新興国が各国共通の有望市場となった現代ではもはやアメリカ車も
自国市場だけを見たのではない、インターナショナルなクルマ造りをするように
なって来た感があります。70年代、80年代を振り返ると、アメリカ車の変貌ぶり
に愕然としますね・・・。

Body
1/43cu.in.検索タグ
過去記事の検索は以下のタグをご利用下さい。
プロフィール

Ponys41

Author:Ponys41
昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ビジュアルリンク
















QRコード
QR
検索フォーム
FC2カウンター

123456789101112131415161718192021222324252627282930 09