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特集:ジープの系譜 ~軍用車としての誕生 Shuco Junior Line JEEP CJ-2A(商品名まま)

さて、特集の始まりはルーツとも言うべきこのモデルのご紹介です。

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クロスカントリータイプの本格的4輪駆動車を指して”ジープタイプ車”などと呼称するように、JEEPという単語は固有名詞を超えたオフロード4WDの代名詞といった感がありますが、その誕生はいわずもがなの軍用車としてでした。1940年、アメリカ陸軍はキューベル・ワーゲンなどドイツの軍用車両群に対抗する小型軍用車両の入札を行いました。これに唯一応える事が出来たのは弱小メーカーであるバンタム社のみ。しかし、極めて短期間で製作されたプロトタイプ車の性能は優秀で、アメリカ陸軍はその設計をフォードとウイリス・オーバーランド社に公開して再度3社に開発を推進させました。結果的に生産能力に優れるフォード社からGPW、ウイリスオーバーランド社からMBとして大量生産され、続々と戦地に送り込まれる事になりました。一方、機動力に優れたジープの原型を造り上げたバンタム社は戦後倒産。戦時で大量供給が必要だったとは言え、何とも酷い話にも思えます。

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↑シンプルで実用的なデザインは軍用車という生い立ちからすれば当然とも言えるもの。機能を突き詰めたその姿からは、道具としての機能美と共にメカ的カッコ良さも感じられます。

日本でもおなじみのTVシリーズ、”コンバット”や”ラットパトロール”をはじめ幾多の戦争映画でも大活躍しているジープ。車両の基本構成は、独立したラダーフレームにリーフスプリングでリジッドアクスルを懸架。トランスファーを介して前後の車輪を駆動する4輪駆動方式は、その後のオフロード車の基礎とも言えるレイアウトです。ドアすらないシンプル極まりないオープンタイプの小型・軽量ボディで取り回しに優れ、戦場でも大いに威力を発揮しますが、戦後はCJ型(シビリアン・ジープ)として民生用に転用されレジャービークルとして発展してゆく事になります。

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↑外径の小さなヘッドランプ、縦スリットのラジエターグリルが9本あるのが後の民生版CJシリーズとの大きな相違点でしょうか。CJは3-Bでのエンジン変更に伴い、エンジンフードも高くなります。

今回ご紹介するミニカーはシュコー・ジュニアライン名義の製品ですが、このシリーズの他のモデルに照らし合わせると、ホンウェル製のOEMであろうと思われます。(当方ホンウェル版を未入手のため推測です)低いエンジンフードに小さなヘッドランプ、9本の縦スリットラジエターグリル、アメリカ陸軍の表記も入り、スコップやら無線アンテナなども装備したミリタリールックでどう見ても軍用のMB型にしか見えないのですが、ボックスの表記は民生用を示すCJ-2Aとなっています。ホンウェル、シュコージュニアラインのモデルを画像検索してみても、あからさまな民生仕様のバリエーションは見当たらないようでしたので、単純に考証の間違いという気もするのですが・・・或いは当方の認識が間違っているでしょうか?

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↑ラダーフレームや4輪駆動システムなどメカニズムも手際良く立体的に再現されています。価格を考えるとなかなかに頑張っている感じがします。

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↑シンプルな紙製のウインドウボックスに収まって、お値打ちの¥1,100-也。その仕上がりからすれば十二分の製品と思います。

さて、そうは言ってもこのモデル、なかなか良い仕上がりを見せています。フロントウインドウスクリーンは実車同様に前方に倒す事が出来ますし、先述の通りスコップやら無線アンテナを装備。定番のスペアタイヤとジェリ缶もしっかり背負ってます。そして素晴らしいのが床下の表現。独立式のラダーフレームやリーフスプリング、エンジンやデフ、排気系などが少ないパーツ構成ながら立体的に再現されています。紙製の外箱には当方が購入した時の値札がついたままになっていますが、そのお値段¥1,100-也。・・・正直このお値段でこの仕上がりなら立派。昨今のミニカー価格の高騰を考えると、頑張ってるな~という感じがします。最近日本ではあまり見掛けない気がするホンウェル/カララマのミニカーですが、果たして新製品はリリースされているのでしょうか?

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Comments
 
MBと言えば「軽井沢シンドローム」をまず思い浮かべてしまう猫です。中坊の頃、本気で欲しかった・・・(遠い目)

ホンウェルのこのモデル、価格を考えると本当によくできていますよね。私の蔵にもあったような。1/72は手元において愛でていますが、確か200円くらいだったかな?中国の人件費や材料費が上がった今では無理な価格でしょうねー。
 Re: タイトルなし
ねこざかな様

コメント有難うございます。
当方もそれくらいの頃にジープが大好きで、ミリタリー系の1/72プラモデルを
ジープだけ買って作っていた記憶があります。機銃が付いたのやらトレーラー牽いた
のやら色々ありました・・・。

ホンウェルのモデル、1/72も1/43も安価かつ良い出来でなかなか有り難い存在、
もっと流通してくれると良いのですが・・・。

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昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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