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訃報: マスタングの生みの親、リー・アイアコッカ氏死去

'71~'73マスタング特集も残すところあと僅かなのですが、今週も別の内容を記さねばならなくなりました・・・。

アイアコッカ追悼04
↑Automodelloの'62 マスタング Ⅰコンセプトとミニチャンプスの'64 1/2 マスタングコンバーチブル。一説ではフォードは当初、V4 1.6Lのコンパクトなミッドシップスポーツカーを開発しようとしたものの、市場調査の結果2シーターは需要が限られるため、2+2の初代マスタングが誕生したと言う話もありますが・・・。果たして事実はどうなんでしょうか?

去る2019年7月2日、フォード・マスタングの生みの親であり、アメリカ経済界の英雄であるリー・アイアコッカ氏が、パーキンソン病に伴う合併症のため死去されました。享年94歳。東部ペンシルバニアでイタリア系移民の子として生を受け、リーハイ大学、プリンストン大学院卒業後'42年にフォード社入社、販売部門から経歴をスタートして辣腕を振るい、'60年にフォード担当支配人兼副社長に就任。前述のようにマスタングを誕生させる中心人物だった他、フォードGTプロジェクトにも関わり、'70年代にはフィエスタを誕生させて欧州フォード起死回生の原動力ともなりました。

アイアコッカ追悼01
↑アイアコッカ氏の著書でベストセラーとなった”我が闘魂の経営”マスタングなどの開発ストーリーと共に、ヘンリーフォードⅡ世への私憤も赤裸々に綴られています。この本はその昔、某チェーン店ブック○○で百円で買ったのはここだけのハナシ。

しかしマスタングの大成功により一躍時の人となった事が、後のヘンリー・フォード2世との確執の始まりになったとも言われ、(マスタングの誕生時、ニューズウイーク誌とタイム誌の表紙をアイアコッカが飾った事がヘンリー・フォードⅡ世の逆鱗に触れたとか・・・)フォードがGMからシーモン・E・クヌッセンを引き抜いて社長の座に据えた後すぐにアイアコッカと交代させるなどといった騒動の末に、'78年ヘンリーⅡ世は突然アイアコッカを解雇、事態は最悪の結末を迎えるに至りました。

アイアコッカ追悼02
↑フォードと日産の対比を軸に日米自動車産業の興亡を追ったデイビッド・ハルバースタムの”覇者の驕り”では、第三者の視点でヘンリー・フォードⅡ世とリー・アイアコッカの対峙がより公平に書かれています。全体としては著者自身の考えに合わせて事実を強引にこじつけている部分も見られますが・・・。本書を基にしたNHK特集の”自動車”4話も実に見応えのある番組でした。・・・こちらもその昔、ブック○○で1冊150円で買いました。。。

その後アイアコッカ氏は倒産の危機に瀕していたクライスラーの社長→会長に就任、小型・軽量な前輪駆動Kカーシリーズや、それをベースにしたミニバンのプリマス・ボイジャー/ダッジ・キャラバンの大ヒットで同社をV字回復させ、アメリカ経済界のレジェンドとなった事はよく知られる所です。日米経済摩擦では日本車叩きの急先鋒でもありましたが、クライスラー再建にあたっては三菱自動車と資本提携を結ぶなど、硬軟使い分ける経営戦略は流石だなと思わせるものがあります。

アイアコッカ追悼03
↑ルマンでの打倒フェラーリを目指したフォードGTプロジェクトにもアイアコッカ氏は深く関わりました。帯に書かれた本書をベースとしたブラットピット主演映画の実現は難しそうですが、先回ご紹介した通り、別途マット・デイモン、クリスチャン・ベイル主演作品は来年1月に日本での公開が決まりました。予告編にもジョン・バーンサル演じるアイアコッカが登場します。

マスタングのプロジェクトを最終的に承認したのはもちろんヘンリー・フォードⅡ世ですし、その開発に関わった人々も多士済々なのですが、保守的だった当時のフォード社において、アイアコッカ氏の明確なビジョンと行動力がなければこの困難なプロジェクトが世に出る事はなかったであろうと思います。前々回の記事で記したように、今年誕生55周年を迎えるまでに成長したフォード・マスタング。それを見届けた上で他界されたリー・アイアコッカ氏に、極東の地の一マスタングファンとして謹んで哀悼の意を表したいと思います。

アイアコッカ追悼05
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Comments
 Ford Mustang I concepet
こんばんは。ご無沙汰してます。
久々に見ました、Ford Mustang I concept。
確かFORDの資料では、一応FORD GTのご先祖様に位置付けられているんですよね?
FORD GTが好きで(それでPonys41さんのブログにたどり着いました)、その関係でこれも買ったんですが、ダッシュボードが丸々抜け落ちてしまって悲しい状態に。ww
フロント回りは何となく初期のGTに似ている感じもしなくはないですが、それ以外は中身も含めて全然別なんで、ちょいっとこじつけっぽいよなと思います。
 Re: Ford Mustang I concepet
とかの様

お久しぶりです。コメント有り難うございます。
Concept 1とフォードGT、ちょっと不思議な感じもするのですが、二玄社の「フォードGT」
にもそのような記載があります。実際にはフォードGTはローラGTを購入して参考にしつつ開発
を進めたそうなので、当方も直系ではないように思いますが・・・。

Mustang 1 Conceptのモデル、残念ですね。ご自身で修復出来る内容なら良いですが、
Automodelloのモデルは高価ですから、可能であれば購入したショップさんに相談して
交換なりしてもらった方が良いと思いますが・・・。

フォードGTと言えば、来年早々に日本公開予定の映画、「フォードVSフェラーリ」が気になります。
公開が待ち遠しいです。ご紹介した書籍「フォードVSフェラーリ 伝説のル・マン」
の方はTVシリーズとしてドラマ化されるという話もあるようです。実現してくれたらそちらも
絶対に観たいです。
 
こんばんは。
本当のオリジンはLOLA MK.VIですけど、世界に名だたる車メーカとしてはいささか格好悪かったのかなと勝手に考えてます。

フォードvsフェラーリ 伝説のル・マンの本、このblogで知りました。夏休みの間にでも読んでみようかと思っています。
映画のほうは、予告を観てて期待半分、つまらないかもが半分です。映画は本当に好きで数えられないくらい観ていますが、車のレースを扱ったものだけは観方が偏ってまして、ドラマなんかどうでも良くて、ともかく車とレースが主役でバンバン走り回ってくれていれば満足。www
栄光のルマンがまさにそれで、人と人の絡みは文字通りとってつけたドラマでしたが、レースの終盤がなんと素晴らしかったことか。一周が長いからそれだけで見ごたえのあるドラマでした。
フォードvsフェラーリの予告だとデイトナはあってもルマンは出ているようなないような(フェラーリが空飛んでクラッシュしているシーンがルマン?)ですが、レースのシーン楽しみです。
 Re: タイトルなし
とかの様

コメント有り難うございます。
本の方の「フォードvsフェラーリ」、感じ方には個人差もあるとは思いますが、
当方には物凄く読み応えがありました。ご紹介時の本文にも記しましたが、
どちらかというとヘンリー・フォードⅡ世とエンツォ・フェラーリを中心とした
人間ドラマの部分が主体です。レーサーはフェラーリ側のジョン・サーティース
とフォード側のケン・マイルズについて触れている部分が多いように感じました。

https://response.jp/article/2019/06/28/323913.html

映画の方はケン・マイルズとキャロル・シェルビーの2人を軸にした展開のようですね。
話としては’66年のルマンに至るまでがメインなのかな~と想像しているのですが、
2時間前後の映画1本分のストーリーとして、何処を切り取って来るのか興味があります。
当方は予告編動画を観て期待度120%、1月まで待てないって心境です(笑)。
レースシーンの迫力も大いに期待出来そうですよね。

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