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1/43キュービック・インチ アメリカ車を1/43モデルでアーカイブ

 

祝ガムダクール モデルカーズ誌掲載 ~Gamda Koor '68 Chevrolet Pickup "Sherwood Sawmills"

最近、亀更新ぶりにますます磨きが掛かってきたようです・・・(汗)。。。

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先に第95回ワンダーランドマーケットを訪れた際、ネコパブリッシングのブースでモデルカーズ誌の関係者の方々とお話をする機会があったのですが、その時「・・・そういえば今月のモデルカーズ誌にガムダクールのミニカーを掲載しましたよ」とのお言葉を頂きました。「え゛っ」と驚いた当方は、その場でモデルカーズ誌を購入した事は言うまでもありません。掲載された記事はモデルカーズ誌の2016年9月号(No.244)114ページ、もういっちょ加藤さんの”オレの話も聞いてくれ!”の第89回でした。

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↑当方には非常に嬉しいモデルカーズ誌244号へのガムダクアー掲載。記事本文の半分ぐらいはアンサのマフラーのお話でしたが(笑)。でも本当に嬉しかったです。

カラーページでシボレー・インパラ、ポンチアック・GTO、クライスラー・インペリアル、ダッジ・チャージャー(ヒッピー仕様x2台)、シボレー・コルベア、プリマス・バラクーダ、そして中々入手の難しいフォード・トリノの8車種9台の画像を掲載。各部の開閉機構やガムダクール・サブラ版とクラグスタン・デトロイトシニア版の違いなどを的確に解説して下さっています。どのモデルもなかなかコンディションが良さそうです。尚、加藤氏はGamda Koorの発音を「ガムダ クアー」と表記されていましたが、当方も正直、どう発音するのが正しいのか知らないんですよね~(汗)。イスラエルのネイティブの方とお話する機会があれば伺ってみたいものです・・・。

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↑初版モデルのテーールゲートを取り去り、本物の木で出来た丸太を5本積載しています。今日だったら丸太は樹脂製になってしまうでしょうね・・・。

さて、ガムダクールのモデルカーズ誌掲載は、日本ではマイナーな同ブランドのモデルを蒐集し続けている変人ファンとしては嬉しい限り。なので今回はそれを祝し、当方の手持ちの中でもとびきりレアな1台をご紹介したいと思います。モデルは以前ご紹介した'68シボレーピックアップの別バージョンで、"Sherwood Sawmills"という仕様。品番8122のサブナンバー11で区分されるバリエーションモデルです。先のオリジナル版からテールゲートが省かれ、変わりに木製のログ(丸太)が5本付属しています。ドアには丸鋸を模したデカールが貼られ、"Sherwood Sawmills"の表記。1トンピックアップで丸太を運ぶの?という疑問もなくはないですが、製材所の運搬車という設定でしょうか・・・。

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↑・・・しかしいくらロングホイールベースの働くピックアップとは言え、丸太をこんなに積んじゃって良いんでしょうか。。。

海外の文献によると、ガムダクールの全バリエーションの内、6車種は初版のクラグスタン・デトロイトシニア版では販売されず、Gamda社が自社ブランドのGamda Koor Sabraとして販売するようになってから追加されたとの事です。シボレー・ピックアップもその内の1台であり、なおかつ通常版の他にサブナンバーで区分されるバリエーションモデルが11種類もあるという事から1バリエーションあたりの生産数は他の車種に比べて少ないと推測され、その入手は困難を極めます。このシャーウッド・ソウミルズも、当方は一生掛かっても入手出来ないのではないかと思っていたのですが、幸運な事に海外のネットオクで捕獲する事が出来ました。

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↑過去に別途ご紹介したニューレイ製マックB-61の牽いていたログトレーラーを背景に、製材所の雰囲気を演出してみました。

残念ながらケースはありませんでしたが、ミニカー自体のコンディションは良好で、デカールに一部欠けがあるものの、ボディの塗装もきれいで、このブランドにありがちなメッキのくすみや剥がれも殆ど見られない美しい個体でした。5本の丸太もしっかり残っていますし清潔な外観を保っています。海外の文献の画像では、丸太を荷台に固定する輪ゴムも付属していたようなのですが、ゴム部品が失われてしまうのは致し方ないところでしょうか・・・。途方もこのシボレーピックアップのバリエーションはまだまだフォローしきれていませんし、この先一生掛かってもムリかもしれないのですが・・・まあ、無理せず気長に取り組んで行きたいと思っています。

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愛しのトイカー達 ~トランスフォームはしません・・・。 キャストビークル '10 Chevrolet Camaro SS

クライスラー強化計画は今回もお休み、先回ご紹介したマスタングに続き、キャストビークルのカマロをご紹介したいと思います。

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フォード・マスタングの大成功により形成されたポニーカー市場に向けてGMが放った刺客、それがシボレー・カマロ/ポンティアック・ファイアバードでした。カマロは'69年のTrans-Amレースでの年間チャンピオン獲得とシンクロするように市販車の販売台数を伸ばし、マスタングを上回るまでになります。以降カマロ/ファイアバードはマスタングと共にポニーカー市場を牽引する存在でしたが、4世代目当時のアメリカではSUVが大流行。対するポニーカーの販売は低迷し、GMは'02モデルイヤーをもってカマロ/ファイアバードの製造・販売を停止、その歴史には一度幕が下ろされてしまったのでした・・・。

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↑一応登場初年度の2010モデルイヤー表記にしましたが、'10~'13カマロのスタイリングは殆ど変更がありませんでした。

'05モデルイヤー、初代モデルのテイストを色濃く受け継いだマスタングがデビューすると、そのコンセプトはマーケットから好評をもって迎えられ、セールス的にも成功を収めます。当然その市場をGM/クライスラーが見逃す筈はなく、'08モデルイヤーにチャレンジャーが、'10モデルイヤーにはカマロが復活。その様はまるで'60年代のポニーカーブームの再来のようです。・・・5thカマロはオーストラリアのホールデン・モナーロ(ポンティアックGTOのベース)のシャシーをベースに、デザイン・開発もホールデン主体で進められたようです。マスタング同様'初代モデルを彷彿とさせる2ドアノッチバッククーペで、やはり好評をもって市場に迎えられました。'15モデルイヤーにマスタングが、'16モデルイヤーにカマロが相次いで新世代にスイッチ。熾烈な戦いはまだまだ続きそうです。

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↑先回ご紹介したマスタング同様、ボディのプロポーションは秀逸。マッチョかつグラマラスなラインをしっかり捉えています。

さて、今回メインでご紹介するミニカーは、先回ご紹介した'10マスタングGTと同時に購入したキャストビークルシリーズからの1台。プルバックモーター搭載、ドア開閉機構を備えたトイカーであります。・・・先のマスタングの時にも記したようにフィニッシュこそ安価なトイカーとしての限界はあるものの、縮尺もマスタングと同様に1/43(同シリーズの他の車種は、殆どが1/43よりも大き目のようです)、プロポーションも上々でなかなかに侮れません。ヘッドランプが内部のプロジェクター形状等まで再現されているのに対し、テールランプが色差しだけで済まされているのはちょっぴり残念な点でしょうか。

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↑パッケージはご覧のような紙製のウインドウ・ボックス。モデルはネジで固定されています。

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↑1/43 5th カマロの比較。イクソ製'12 45thアニバーサリー、キャストビークル、ラグジュアリー・コレクティブル'11 SS

先代のカマロの1/43モデルと言うと、パッと思い浮かぶところではラグジュアリーコレクティブルのレジン完成品、イクソのダイキャストモデルがありますが、これらのモデルと比較してもボディのプロポーションでは引けをとりません。・・・というか、当方の主観ではプロポーションの面ではイクソを凌駕している感すらあります(全体としての仕上がりはやはりイクソに分がありますが・・・)。いずれにしても価格的にはイクソの1/7程度、ラグジュアリー~の1/11以下なのですから、コストパフォーマンスは相当に高いと言えると思います。鮮やかなイエローのボディにブラックのストライプのカラーリングも最高で、今にもトランスフォームしちゃいそうなのですが・・・残念ながらそのギミックは仕込まれていません(笑)。

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ミニカー・コラム・シフトvol.19; ミニカーを通じて見えてくる世界 ~ GamdaKoor Sabra Chevelle Station

・・・数回に渡りお送りした'60年代のステーションワゴン特集は、ガムダクール・サブラ製シェベル・ステーションワゴンのバリエーションにて終了、今回はミニカーコラムシフトとしてお送りします。


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過去記事でも都度ご紹介している通り、米クラグスタン社からの委託でスタートしたガムダクール・サブラシリーズは、VWビートルを除くとラインナップのほぼ全てがアメリカ車です。60年代中盤以降の米国車を、標準スケール近辺でリアルタイムに、一貫性を持って製品化した商品展開は他に類を見ません。それゆえ1/43をメインにアメリカ車のミニカーを蒐集している当方には重要なブランドの1つです。大好きなミニカーについて色々と調べてゆくと、ブランドの生い立ちやその消長を通じ、生まれた国の生活や文化、時代背景と言った物が見えてくる事があります。今回はシェベル・ステーションのバリエーションを紹介しつつ、その辺りについても記してみたいと思います。


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先回ノーマルバージョンのシボレー・シェベル・ステーションワゴンのご紹介で記した通り、ガムダクールのシェベルワゴンには品番8100の乗用車版、品番8101のアンビュランス、8102のファイヤーチーフという大きく分けて3つのバリエーションが存在し、それぞれにサブナンバーで区分される多数の派生バリエーションが存在します。しかし、その他にサブナンバーで区分されない、或いはサブナンバーが特定されていないバリエーションが少なくとも2種存在します。今回はその2種をご紹介します。


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1つ目のバリエーションは「COMMANDO」と呼ばれるもので、前回ご紹介したノーマル仕様と同じスカイブルーのボディのドア部分に錨マークが張り付けられています。このデカールにはヘブライ語で何か書かれているようです。詳細はよく分かりませんが、海軍関係の連絡車両といった感じでしょうか。シェベルステーションのバリエーションには品番8100/3で陸軍の兵員輸送車があるので、海軍バージョンがあっても不思議はありません。デカール貼り付け以外は特に外観の変化もなく比較的シンプルなバリエーションですが、その存在を知ってしまうとやっぱり入手したくなってしまうのがコレクターの性(さが)という物であります。


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2つ目のバリエーションは「Hadassah」と呼ばれるもので、ルーフにサイレンが付き、サイドにはストライプなどが入っています。通常ガムダクール・サブラのマーク類は水転写のデカールが使用されていますが、このモデルは面積が大きいためか、透明フィルムの裏面に糊のついたステッカータイプの物が使われています。・・・HADASSAHについて調べましたがイスラエルの医療機関のようです。モデルは救急車だと思うのですが、シェベルステーションの金型を使用したバリエーションには品番8101./1、救急車の2ndバリエーションとしてイスラエル・アンビュランスが異なるカラーリングで存在しています。医療機関が異なるという事でしょうか・・・。


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当方がこうした派生バリエーションの存在を知ったのは、ガムダやガムダクールについて詳細なデータと共に記された著書「Israel Die-cast Model Cars」を入手した事によってでした。本は著者自身が海外のネットオークションに出品したもので、恐らく自費出版本ではないかと思われます。貴重な機会でしたので、購入後しばらくは著者の方とメールのやり取りをさせて頂いていました。その中で氏は「この本を通じ、イスラエルという国にも一般的に知られている姿とは異なる側面がある事を知って欲しい。」と仰っていました。


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本を読むと、子供たちに自国製のミニカーを届けるという目的に向け、その製造方法を学ぶために英国のミニカーメーカーに技術者を派遣したり、他社の金型を譲り受ける所から製造をスタートした等々、ガムダの歴史が綴られています。個人的にはそれが当方の子供の頃、高度経済成長期の日本の姿と重なり、シンパシーを感じたのでした。・・・パレスチナを巡る問題の現状は悲劇と言う他はありません。悲惨な新聞記事を目にするたびに胸が痛みます。出来る事なら武力によるのではなく、平和裡な解決の道を模索して欲しいと切に願います。


'60年代のステーションワゴン~ GamdaKoor Sabra '64 Chevrolet Chevelle

現在の世界情勢的には、このブランドのミニカーをご紹介するのはやや気が引ける面もあるのですが、停戦合意も成されたようですし・・・せっかくステーションワゴンを特集している最中でもあり、ミニカー自体は40年くらい前に造られたものなのでご了承願いたいと思います。


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今回ご紹介する’64年型シボレー・シェベルはGMインターミディエートAボディのシボレー版。'64~'6の第1世代の中でも最初期のモデルとなります。GMの他のブランドの兄弟たちに対して最もベーシックにして、最も量販されたシェベル。スタイリング的にはシンプル&クリーンなイメージですが、同時にスポーティーな雰囲気も感じられるのがシボレーらしいと言えましょうか。量販車種ゆえ、シリーズには2ドアHT/COUPE/CONV, 2/4 DOOR SEDAN, 2/4 DOOR WAGONと非常にワイドなバリエーションを誇っていました。


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↑シンプル・素朴なパーツ構成ながらアメリカ車らしいフォルムを再現するこのシリーズ。当方が愛して止まないのはこのためです。こちらは初版たるクラグスタン デトロイトシニア時代のモデル。フロントフェンダーにV型のレリーフがない事にご注目。


ミニカーは当方にとっては重要ブランドであるガムダクール・サブラ。イスラエル製のミニカーで元々は米国のクラグスタン社がガムダ社に製造を依頼し、自社ブランドのデトロイトシニアシリーズとして販売した事に端を発します。同シリーズの初版発売は'60年代後半だったため、ラインアップの大部分は'66~'68年式の米国車で占められています。しかしシェベル・ワゴンは'64年型をプロトタイプとしており、フォードGTと共に実車の年式的には最も古い物となっています。また車種によってスケールがまちまちだったこのシリーズ、シェベルは残念ながら1/43よりやや小さ目で、1/45程度かと思われます。


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↑こちらはガムダクール・サブラになってからのモデル。同じ色、同じ仕様ですが、フロントフェンダーにV型のレリーフが追加されています。画像検索すると、こんなに大きくありませんが、実車には似たような形のバッジが付いている個体もあるようです(SS?)。


ミニカーの仕上がりはこのシリーズの例に漏れず、ミニマムなパーツ構成で素朴なものです。しかしプロポーションは良好で、この時代のアメリカ車の伸びやかなフォルムがよく捉えられていると思います。このモデルはワゴンボディであるゆえにバリエーションが非常に多く、当ブログでも過去に軍用車仕様や救急車、ファイヤーチーフ仕様などをご紹介しています。品番違いで8100がノーマルのステーションワゴン、8101がアンビュランス8102がファイヤーチーフ仕様となり、更にスラッシュ以下の番号で区分される2次的なバリエーションが存在します。


●ガムダクール・サブラ(品番8100) シェベル・ステーションワゴンのバリエーション


8100(1st.)・・・ノーマルステーションワゴン ボディカラーバリエーション多数


8100/1(2nd.)・・・UN仕様 ホワイト ルーフとドアに”UN”のデカール


8100/2(3rd.)・・・ポリス仕様 ホワイト ルーフにパトライト、ドアとエンジンフードにデカール


8100/3(4th)・・・兵員輸送車 ツヤ消しベージュ エンジンフードデカール、ルーフ紙シール


8100/4(5th)・・・イスラエルポスト レッド 郵便車?ドアにデカール


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↑クラグスタン版とガムダクール版の床板の比較。ガムダクール版には文字の周りに型改修したような跡が見受けられます。


て、前述のようにガムダクールのシェベル・ステーションには基本ナンバー+サブナンバーによるバリエーションが多数存在します。全てをご紹介するにはスペースが足りないので機会を改めさせて頂こうと思いますが、実はこれ以外にサブナンバーで分類されない(或いはサブナンバーが確認されていない)バリエーションが2種類存在します。次回は’60年代ステーションワゴン特集の締めくくりとしてその2台をご紹介しようと思います。


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↑モデルのテールゲートは下ヒンジで開閉可能です。


'60年代のステーションワゴン ~MATRIX '65 Buick Sports Wagon

夏休みも終わりなのでサボろかと思いましたが・・・頑張ってアップします。


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’60年代のステーションワゴン特集、今回はGMのクルマをご紹介します。ビュイック・スポートワゴンはフルサイズではなく、当時のインターミディエートをベースに誕生したワゴンです。インターミディエートといってもそこは'60年代、'80年であればフルサイズと言って良いほどの堂々たるサイズな上に、上級モデルたるスポートワゴンは通常のセダン/ワゴンに対して、ホイールベースが5インチ延長されていました。基本的にはGM A-プラットフォームを使用、オールズモビルのビスタクルーザーとは兄弟車種であり、'64~'67モデルイヤーはその第1世代にあたります。


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↑キックアップしたルーフとスカイライトウインドウがステーションワゴンとしての豊かさを盛り上げています。この時代のアメリカの豊かさを象徴するようなクルマだと思います。


基本的なスタイリングもベースとなったビュイック・スカイラーク系と同一ですが、前述の通り5インチ長いホイールベースと、リア席の上部でキックアップしたルーフ、そしてなによりスカイライトと名付けられた4枚の天窓がステーションワゴンとしての特別な雰囲気を醸し出しています。兄弟車のオールズ・ビスタクルーザーもそうですが、このスタイリングはワゴンとして非常に魅力的なものだと思います。なんとも豊かなイメージで、こういう盛り上げ方はやっぱりGMは上手いな~と思わせるものがあります。


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↑美しいグリーンメタリックのボディ、特徴を捉えたルーフ周りの造形が、モデルカーとしても非常に魅力的な1台だと思います。


モデルはマトリックス製のレジン完成品で、本来非常に高価なモデルです。当方はお世話になっているショップさんのセール時に、更に貯めていたポイントまで投入して何とかゲット。これがフェラーリやランボルギーニだったら発売と同時にあっという間に店頭から消えてしまうのでしょうが、それに比べればアメリカ車のこうした車種を買おうと言う人はまだ少ないようで、どうにかこうにか捕獲出来た次第です。。。


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↑1stジェネレーションも素敵ですが、'68~の2ndジェネレーションがこれまたカッコ良いのです。個人的にはオールズ・ビスタクルーザーの'69~'70辺りの1/43化をリクエストしたいです。


近年のレジン完成品の例に漏れず、また、クロームモールてんこ盛りのこの時代のアメリカ車という題材な事もあって、エッチングパーツを多用した精密な仕上がりとなっています。明るいグリーンメタリックの塗装も美しく、優雅な曲線を描くティンティッドウインドー(着色ガラス)のスカイライトウインドウもしっかり再現されています。高価なモデルなので、よほどの事がなければスルーしたくなる所ですが、豊かな'60年代を象徴するような優雅なワゴンはどうしても手元に置いておきたくなってしまったのでした・・・


もう1つの年式違い ~SPARK '68 & '66 Oldsmobile Toronado

先回スパーク製C1コルベットの年式違いをご紹介したので、続けて別車種の年式違いをご紹介したいと思います。


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オールズモビル・・・プリマスやマーキュリー、ポンチアックと共に、そのブランドネームは古くからのアメリカ車ファンには郷愁を誘うものとなってしまいました。かつてベーシックブランドのシボレーと上級ブランドのビュイックとの中間に位置したオールズモビル、そのモデルレンジ内で上級パーソナルクーペとして君臨したのがトロナードです。当ブログでも過去に都度ご紹介して来ましたが、キャデラック・エルドラドよりも1年早い'66年型として、大量生産された車種としてはアメリカ初の前輪駆動車となりました。そのドライブトレーンはエンジンは縦置きで隣りにトルクコンバーターが並列して置かれ、チェーンで連結されるという独特な機構を採用したものでした。


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↑'50~'70年代のアメリカ車は1~2年でスタイリングが大きく変化するのがややこしくも面白い所。トロナードも'68年型で大きくイメージが変わりました。


機構面と共に注目を集めたのがそのスタイリングで、ボディサイドがウエストライン(窓下)で膨らまず、側面全体が1枚の大きな面で構成されたようなデザインは当時は非常に新しい物だったようです。全長が5mを優に超える堂々たる大きさの2ドアクーペボディは、'60~'70年代初頭のアメリカ車特有のおおらかさ、伸びやかさが感じられ非常に魅力的です。このデザインは当時のミニカー業界でも注目を集めたようで、ソリドテクノ、コーギー、ピレン(コーギーの金型)、ポリトーイ、ガムダクールなど、1/43近辺(コーギー、ガムダクールはやや小さ目)でも古くからミニカー化された数少ない'60sアメリカ車の1台でした。


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↑個人的な趣味・嗜好の問題ですが、エッチングの多用し過ぎは余り好みではないので、スパークの仕上がりは好感度が高いです。適材適所が良いと思います。


近年の製品ではデルプラドが'67年型スパークが'66年型をリリースしており、プレミアムXでも'66年型の製品化計画があるようです。・・・そして嬉しい事に、スパークでは最初期型の'66に加え、'68年型をも製品化してくれました。’66年にデビューした初代トロナードは、’68年にフロント&リアエンドを中心としたフェイスリフトを実施。フロント周りはよりアクと押し出しの強い個性的なマスクに、リアはテールランプがバンパーにビルトインされたタイプの物になりました。先回のC1コルベットでも記しましたが、こうした変化は大量生産を前提としたダイキャストモデルではフォローが難しい部分。価格の面では苦労もありますが、この年代のアメリカ車が好きな当方にとっては非常に有難い製品展開です。


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↑こちらは過去にご紹介済みの'66年型。1stモデルのブルーメタリックではテールランプ周りの処理に誤りがありましたが、2ndのグリーンメタリックではそれが正しく修正されていました。こうしたきめ細かい対応も素晴らしいと思います。


モデルはスパークの標準的な仕上がりと言えるもので、ワイパーやルームミラーなど部分部分にエッチングパーツを使いながら、それ一辺倒になっていないのが個人的には好ましい感じ。ボディカラーは今回のソリッド・レッドも悪くないのですが、上級パーソナルクーペらしいメタリックカラーのバリエーションも見てみたい気がします。過去にご紹介済の'66と並べるととても良い雰囲気。兄弟車とも言えるビュイックリビエラも、NEOが同様にレジン完成品で様々な年式を製品化してくれた結果、歴代の美味しい部分がかなりフォローできるようになりました。ホント、1/43のアメリカ車モデルも凄い事になったものです・・・。


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↑こういう車種の年式違いは大量生産前提のダイキャストモデルでは難しいのではないかと思います。この辺りは少量生産に適したレジンモデルならではと言えそうです。


スパークから2台のC1コルベット ~ Spark '60 & '62 Corvette

ここの所”劇中車”や”愛しのトイカー”ネタが続いたので、当ブログの本道に戻ろうと思います(笑)。


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ここ数カ月の間に、スパークから年式違いのC1コルベットが相次いで発売となりました。’53年にデビューした初代コルベット=C1は、56年に外観を一新すると共にV8エンジンを標準で搭載し、より本格的なスポーツカーへと成長。'62モデルイヤーまで生産が続きました。スパークからリリースされたのは’58年にデュアルヘッドライト(4灯ライト)化された以降のスタイルの’60年型と、次世代C2との折衷的なスタイリングが特徴的な62年型です。


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↑スパークの'60年型コンバーチブルは定番とも言うべきレッド&ホワイトのツートーンカラー。意外とこの'58~'60は1/43では良いモデルに恵まれなかったのですが、ここに来てスパークとNEOからレジンモデルが発売になりました。オートワールドは同じくレジン完成品で2灯ヘッドランプの'57を製版化する計画があるようです。


先ずは60年型。C1コルベットというと、当方は'56~'57の印象が強いのですが、この'58~'60くらいのスタイリングを思い浮かべる方が多いかも知れませんね。前述の通り4灯ヘッドライトとクロームを多用したラジエターグリルのフロントマスクが印象的です。ボディーカラーは定番ともいうべきレッド/ホワイトの2トーン。60年代に入っていますが基本的に前年と大きなスタイルチェンジはなく、2トーンの塗り分けを縁取るクロームのモールなど、そのテイストは50年代的な物です。同年型のコルベットは過去にルマン出場仕様のハードトップをご紹介していますが、オープンボディのロードゴーイングバージョンもまた良しです。スパークのモデルは、ウインドウ周りやドアハンドル、モール類など、クロームパーツがペランペランのエッチングパーツではない点が好ましいです。


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↑テールデザインがC2風の'61~'62も1/43では製品化に恵まれていなかった年式。当方はダンバリーミントのコールドキャスト製品を入手しましたが、安定した仕上がりのスパーク製品はやっぱり嬉しいです。


さて、合わせてご紹介するもう1台は'62年型。以前ダンバリーミントのコールドキャスト製モデルをご紹介しましたが、ボディ前半は'58以降のC1コルベット、ボディ後半は次世代C2コルベットの予告のような世代を跨いだ折衷的なスタイリングとなっています。'60年型に対してヘッドランプリムなどクロームのモールディングが大幅に減り、ゴールドのメタリックカラー単色となっているのは、'60年代になっているのだなあと感じさせる部分です。特に何も触れられていませんが、このゴールドの'62コルベットは有名なTVシリーズ、”ルート66(原題ROUTE 66)の2ndシーズンでバズとトッドがドライブしていた劇中車と同じなのですね。トランク上のラゲッジラックこそありませんが、製品はその辺りもあってのカラーチョイスではないでしょうか・・・。


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↑ヘッドランプリムのクロームとボディカラーかという点やラジエターグリルの造形など、ディテールは異なる物の基本的には同じフォルムのフロントに対し、リアはこれだけ造形が異なります。こうした年式によるスタイリングの違いも旧いアメリカ車の興味深い部分です。そしてそれを同じブランドのモデルで楽しめるというのは素晴らしい事だと思います。


・・・と言う事でC1コルベットが相次いで発売されましたが、スパークはC2コルベットでもリアウインドウがスプリットタイプ'63年型と、1枚ガラスになった'64年型を作り分けています。その他オールズ・トロナードも'66と'68リリースするなど、同じ世代でも年式によってスタイリングが大きく異なるアメリカ車のファンに心憎い製品展開です。こうした作り分けは大量生産を前提としたダイキャスト製品ではなかなか難しい部分。この仕上がりで同一車種の年式違いが揃うのはファンとしてはやはり嬉しい事です。同じブランドのモデル同士なら並べた場合の違和感も少ないですし、少量生産が可能なレジンモデルの特性は、実はアメリカ車のモデル化に向いているのかも知れません。


'80sマッスル2 ~ NEO '86 Chevrolet Monte Carlo SS

前回ビュイック・グランドナショナルをご紹介した際、その兄弟車について言及しました。今回はその兄弟車の1台であるシボレー・モンテカルロSSをご紹介しましょう。


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シボレーモンテカルロは'70モデルイヤーに誕生したシボレー初の上級パーソナルクーペ。'68年に登場したポンティアック・グランプリの好調なセールスを受けて設定され、セダン系車種とボディパネルの共通部分のない専用のクーペボディを纏っていました。スポーツカーからラグジュアリーカーへ転身して成功したフォード・サンダーバード/マーキュリークーガーに対抗する車種であったと言えるでしょう。商業的にも成功を収め、'70年~'88年に渡って生産された後、'95年に復活し'07年まで存続していました。各世代がNASCARで活躍していた事をご記憶の方も多いかと思います。


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↑ビュイック・グランドナショナル同様、ノーズの変更やカラーリングなどでノーマル仕様とは打って変わったワルな雰囲気が魅力的な1台。こういうキャラはアメリカ車ならではと言えるのではないでしょうか。


このシボレーモンテカルロに'83から復活したのがSS(スーパースポーツ)です。通常のモンテカルロに対し、同年代の3rdカマロと似たイメージの樹脂一体型のスラントノーズとリアスポイラーが与えられていました。この外観はスポーツグレードとしての差別化という意味はもちろんの事ですが、それ以上にNASCAR参戦を睨んだ実質的な空力特性の向上を目的としていたようです。'86年にはリアウインドーとトランクリッドを変更してファストバック化し、更なる空力特性の向上を狙ったエアロクーペも追加されています。ファイアーバードやカマロとはまたひと違った不良中年的なキャラクター、個人的にはかなり好みであります(笑)。


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↑モデルはボディをやや長めにデフォルメしたような雰囲気でかなりカッコ良いです。リアルなホイールや美しく再現されたストライプが全体を引き締めているように思います。


モデルはネオ/アメリカンエクセレンスから発売されたレジン完成品。前回ご紹介したオートワールドのビュイック・グランドナショナルよりも先にリリースされていました。仕上がりは同ブランドらしい作り込みが成されています。'60年代、'70年代のクルマに比べるとクロームパーツなどが少ない分シンプルな印象ではありますが、派手なストライプやホイール&タイヤなどの演出には抜かりがありません。先回のオートワールド製グランドナショナルに比べるとボディをやや長めにデフォルメしているように感じられ、全体としてはかなりクールでカッコ良くまとまっている印象です。


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↑ビュイック・グランナショナルやマーキュリークーガーなどと共に、切り立ったリアウインドーもカッコ良いな~と思わせてくれたのがこのモンテカルロSSの後ろ姿でした。


このモンテカルロやグランドナショナルも、NASCAR仕様を除くと1/43ではなかなかモデル化には恵まれていなかった車種。その製品化は大歓迎なのですが・・・ネックはやはり高価格な事でしょうか。NEOのモンテカルロSSはシルバーのボディのバリエーションもあるのですが、ちょっと両方を買いそろえるのはツライので、当方は定番のブラックボディのみでガマンです。。。先回ご紹介のビュイックの方は、途方入手したブラックのグランドナショナルの外、ホワイトとシルバーのリーガルTタイプクーペ仕様もあるのですが、そちらもちょっと手が出なさそうであります・・・。


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↑ビュイックとシボレーの漆黒の'80sマッスル揃い踏み。なかなか良い眺めです♪


'80s マッスル ~ auto world '85 Buick Grand National

さて、先週に引き続いてグリーンライトのワイスピシリーズをご紹介・・・ではありません(数日早いエイプリルフール/笑)。


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ビュイック・グランナド・ショナルは第2世代のリーガルをベースに’82年に誕生した高性能バージョンで、そのネーミングはNASCARのウインストン・グランド・ナショナルシリーズに因んだもの。実際にビュイックはこのシリーズにエントリーし、かのリチャード・ペティもビュイックのマシンをドライブしていました。ファイアバードのトランザムもそうですが、有名レースのネーミングを車名に拝借するのはGMのお家芸のようです(笑)。同じGM内ではシボレー・モンテカルロSS、ポンティアック・グランプリ、オールズモビル442が兄弟車にあたりますが、他デビジョンのモデルがV8エンジンを設定していたのに対し、グランド・ナショナルは一貫してV6(+ターボチャージャー)に拘っていたのが特徴的です。


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↑冒頭のグリーンライト云々は冗談ですが(笑)、ワイルド・スピードシリーズ第4作”MAX(原題;FAST & FURIOUS)”の冒頭、掴みのアクションでタンクローリーの下をくぐり抜けていましたね。劇中車はクレーガーのSOFT 8ホイールを履いており、その辺りのチョイスがニクいのです。


70年代に厳しい排ガス規制とオイルショックの洗礼を受け、ダウンサイジングの過程で旧来の魅力を失ってしまったアメリカ車でしたが、80年代に入ると少しづつ立ち直りを見せ始めたように思います。ビュイックのセンチュリー/リーガル系も’78年にモデルチェンジした時は小さくなったボディサイズをこなし切れていない感がありましたが、81年の改変で空力特性を改善すると同時によりスタイリッシュになり、サイズ縮小に対する苦し紛れの復古調、切り立ったリアウインドウも随分サマになったと感じたものでした。動力性能面でもターボチャージャーという新たな武器を得て、デビューイヤー'82の175hpから、最終年の'87では245hpへとパフォーマンスを向上させています。SS1/4マイルを13秒そこそこで駆け抜ける実力で、小さくなったとは言え、インターミディエートをベースとした高性能バージョンという立ち位置は'80年代のマッスルカーと言うにふさわしい物でした。


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↑GMの上級ブランドであるビュイックとは思えない、どちらかと言えばクライスラー系的なワルな雰囲気の漂うアピアランス。・・・このギャップがまた良いのです(笑)。


モデルはオートワールドの1/43レジン完成品。同ブランドは日本では1/18, 1/64ダイキャストのシリーズで最近知られるようになったかと思いますが、アメリカでは1/64スロットレーシングカーがメイン商品のようです。当方は詳しい事は知らないのですが、アーテル・コレクティブルの1/18ダイキャストモデル、amt、MPC、ポーラーライツなどプラキットのブランドと共にRound2 LLCという会社が展開しているようです。元々アーテルのハイエンドシリーズだったハイウェイ61のブランド名はDIE-CAST PROMOTIONS / F.F.ERTL Ⅲ, INC.という別の会社が保有していますし、オリジナルのアーテルブランドはRC2(=トミー?)が保有しているようで、旧アーテル系モデルカーはバラバラに切り売りされて複雑な事になっているみたいですね・・・。


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↑モデルはauto worldのレジン製完成品。ちょっぴり車高低めにデフォルメしてくれたら、更にカッコ良くなっていたかも知れません。・・・こう言う車種まで1/43でモデル化されるのは嬉しい事です。


・・・話をこのモデルに戻すと、最近1/43スケールではすっかり定番となった感のあるレジン完成品です。特別物凄い作り込みが成されているという訳ではありませんが、インテリアにはシートベルトなども表現されています。レジン完成品には珍しく、足回りなど床板のディテールがそれなりに再現されているのはアメリカ系のブランドらしいと言えるかも知れません。このモデルは日本にも正規で入って来るようなのですが、当方はそれを知る前に海外調達してしまいました・・・。このグランド・ナショナルやシボレー・モンテカルロSSなど、'80sマッスルも大好物なので1/43での製品化は本当に嬉しいのですが、やはりレジン完成品の高価な点は頭とお財布のイタイ所であります。。。


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↑レジン完成品としては珍しく、燃タンなど床下廻りも作り込まれている事がお分かり頂けるでしょうか?(ひっくりかえして床下を撮るのはちょっとためらわれました・・・。)


より特別な1台 ~ Road Champs '69 Hurst Olds

お送りしてきたオールズモビル442特集、ラストは442のようで442でない!?特別な1台をご紹介したいと思います。


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’60年代に入り、インターミディエートベースのマッスルカーというジャンルの人気を決定的にした1台は'64年にポンティアック・テンペスト/ルマンズにオプション設定されたGTOだと言われています。その後60年代後半にマッスルカーのパワー競争が過熱すると、フォード陣営のトリノ/マーキュリー・サイクロンは428や429cu.in.、クライスラー陣営のダッジ・コロネット・スーパービー/プリマスGTX、ロードランナーは426や440cu.in.など7リッター超の大排気量エンジンを搭載して勝負を挑んで来ます。・・・ところがこの当時GMはインターミディエートには400cu.in.(6.6L)以上のエンジンは搭載しないという自主規制があったため、そのままでは他社の後塵を拝する状況に立ち至りました。


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'68年型ではシルバー&ブラックだったカラーリングは、'69ではホワイト&ゴールドに変更されました。'70年にGMのインターミディエート排気量自主規制が撤廃された事により、ハースト・オールズは1度消滅しますが、’72年以降、各世代のカトラス系をベースに設定された他、ポンティアック・グランプリにもハースト仕様が存在しました。


こうした状況に対し442を擁するオールズモビルが取った施策は、大排気量エンジン搭載車を自社製造の形ではなく、外部製作のチューニングカー(という形にして)販売するという物でした。オールズはシフターなどアフターマーケットのチューニングパーツで有名なハースト社をパートナーとして選び、カトラス及び442をベースに455cu.in.(7.5L)エンジンを搭載、ハースト・オールズとして’68年型から設定しました。’68年型が390hp、'69型はややデチューンしたものの380hpというハイパフォーマンスぶりを誇っていました。翌’70モデルイヤーには件のインターミディエート排気量自主規制が撤廃され、晴れてノーマルの442にも455エンジンが搭載されますが、その生い立ちにおいてハースト・オールズはより特別な存在と言えそうです。


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↑ハースト・オールズはベース車両が442だけでなくカトラスも使用されたため、ハースト・オールズ=442という図式は成立しません。ロードチャンプスのモデルはプロポーションも良好で独特のカラーリングや細部ディテールまでしっかり再現されており、なかなか侮れない仕上がりです。


ミニカーは当ブログにおいては重要ブランドであるロードチャンプス製。その後多くのハースト製ハイパフォーマンスカーに採用されたホワイト&ゴールドのボディカラーを纏った’69ハースト・オールズです。・・・いや~もうね、こういう車種をラインナップに持っていたりするからロードチャンプスはやめられないんですよ。'69のハースト・オールズを1/43でモデル化してくれているのって、ロードチャンプスぐらいではないかと思います。その存在を知った時の当方の驚きと喜びと言ったらそりゃあもう・・・。同ブランドのミニカーの中では、'65シェベルと並んで入手難易度が高いモデルでしたが、数年前に海外ネットオークションにて念願かなって入手した次第。


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↑'69のカトラス系は'70に比べてラジエターグリルが小さく、リアフェンダーの造形も控えめでクリーンなデザイン。しかしハースト・オールズは個性的なフードスクープやリアスポイラーで武装。独特のカラーリングと相まってマッスルカーらしい攻撃的なアピアランスです。'69ハーストと'70 442を並べた様は個人的には至福の眺め。ご満悦状態であります(笑)。


さて、ロードチャンプスのハースト・オールズ、レアと言うだけだったら当方もそれほど興奮しなかったのですが(笑)、これが同ブランドのモデルのなかでも屈指の仕上がりぶりなので嬉しくなってしまうのです。エンジンフードやドアが開閉し、そのチリの合いこそちょっぴり残念なものの、ボディ全体のプロポーションは上々、独特なボディカラーもプリントで美しく再現、時として細部の表現がいい加減な事もある同ブランドですが、メールボックス(郵便箱)型と称されるエンジンフードバルジ、リアに装着されたスポイラー、スタイルドホイールなど、ハースト・オールズとしてマストなディテールも抜かりなくモデル化しています。現在は生産されていないと思われるロードチャンプス、もしそのまま製造・販売を続けていたら、結構立派なモデルを作るブランドに成長していたかも知れないな~などと夢想してしまう1台です・・・。


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↑このハースト・オールズが1/43でカタチになっていると言うのは本当に喜ばしい事です。


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Author:Ponys41
昭和41年丙午(ひのえうま)年生まれ

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