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1/43キュービック・インチ アメリカ車を1/43モデルでアーカイブ

 

特集:ジープの系譜 ~ もう1台のCJ-7・・・と、M38A1風!? BBURAGO JEEP CJ-7

先回は近年の水準のイクソ製CJ-7をご紹介しましたが、今回はユルなモデルをご紹介します。

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前々回のCJ-5、前回のCJ-7で記して来たように、元々は直列4気筒エンジンのコンパクトで軽快な軍用MBジープから分化したCJ(シビリアン・ジープ)シリーズは、年代を追うごとにボディ・搭載エンジンの大型化が図られました。特にAMC傘下に入ってからCJ-5でV8エンジンが搭載されるようになり、CJ-7ではホイールベースが一挙に10インチ(約25.4ミリ)拡大されるに至りました。パワーの増加に連れてA/Tやパワーステアリングを装備するなどイージードライブ化も進む事となりました。

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↑CJ-5とCJ-7は外寸の違いこそあれ全体的なスタイリングは良く似ています。このカタチの時代が長かったので、シビリアンジープというとCJ-5, CJ-7のイメージが強いように思います。

先回も記しましたが、ボディ外寸以外のCJ-5とCJ-7の大きな識別点として、ボディ側面の乗員出入り用開口部の形状があります。先回記した文章のみでは分かりにくかったかと思い、今回CJ-5とCJ-7の側面の画像を撮影しました。CJ-5はMBジープ譲りで、乗降部開口後方上部(画像に矢印を入れた部分が丸いのに対し、CJ-7ではハードトップ車にスチール製のドアが設定された事に伴い、この部分が角張った形状に変更されています。ハードトップ、ドアの装備も快適化の一環と言えそうですね。

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↑CJ-5では画像の矢印で示した乗員出入り部の形状がが丸いですが・・・

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↑CJ-7ではハードトップ時のスチール製ドア設定に伴いこの部分が角ばった形状に変更されています。

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↑当方が知る限りではイクソ系のモデルが発売になるまで、このブラーゴ製モデルが1/43では唯一のCJ-7製品だったのではないかと思います。そういう意味では貴重なモデルだったのです・・・。

今回ご紹介するのはイタリアはブラーゴの安価な1/43モデル、ストリート・ファイアシリーズの製品です。ランプ類まで全て一体成型のボディ、窓枠のみでガラスの入っていないフロント・ウインドウ・スクリーン、ホットスタンプで表現されたホイール・・・等々、仕上がりははっきり言ってチープと言うしかありません。ですが、先回ご紹介したイクソ製を入手するまでは、当方が所有する唯一の1/43 CJ-7モデルとして貴重な存在でありました。ミリタリー風の方が箱にCJ-7の記載があり、イエローのボディの方は箱にAMERICAN OFF ROADとあります・・・はて?これって車名???。

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↑当方の浅い知識では、CJ-7に相当するミリタリージープは米軍にはなかったと思うので、これはCJ-5のベースとなったM38A1風モデルと言う事でしょうか!?(間違っていたらゴメンなさい)

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↑安価で簡素な作りのブラーゴ旧製品ですが、イクソのモデルには出来ないフロントウインドウシールド可倒という一芸を持っていたりします(笑)。 フロントウインドウは何故か中央に桟のあるミリタリー風仕様。

で、ミリタリー風の方ですが、当方の限られた知識では、CJ-7は米軍には正式採用されていないと思うので、これはなんちゃって軍用ジープ、いわばM38A1もどきといった所かなと思います。米軍のジープは民生版CJ-5の基となったM38系列が'52年~'71年まで製造された後、'59年~'82年まではフォードが主体となって開発されたM151系列に移行して民生用CJシリーズとは袂を分かち、その後はかのハンヴィー(Humvee)へと引き継がれているのかと思います。(当方、軍用車両の知識は薄いので間違っていたらゴメンなさい。)そういう意味では最新型ラングラーの軍用バージョンなんていうのも見てみたい気がします・・・。

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特集:ジープの系譜 ~ さらに大きく、快適に・・・。 ixo Jeep CJ-7 Laredo

特集:ジープの系譜、CJ-5に続いてCJ-7をご紹介します。

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'76年、CJ-5に続く新たな世代としてCJ-7がデビューします。前世代であるCJ-5はモデルライフ途中で搭載エンジンの大型化に伴って76mmホイールベースを延長しましたが、CJ-7はそこから更にホイールベースを10インチ(254mm)延長、これは主に室内の居住性を向上させるための拡大でした。全体のスタイリングイメージはCJ-5と似ていますが、樹脂製ハードトップを装着したモデルでは初めて金属製のドアパネルが設定され、これに伴ってボディサイドのオープニングライン上部が角ばった形に変更されています。

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↑パッと見はCJ-5と見分けの付きにくいCJ-7ですが、ホイールベースが10インチ延長され、金属製ドア設定のため、ボディサイド開口上部が角ばった形に変更されています。

搭載エンジンは2.5リッター直4に始まり、3.8と4.2の直6、5リッターV8が選べた他、GMから供給されたいすゞ製C240型直4ディーゼルを搭載したモデルも存在したようです。尚、CJ-5に対してはCJ-6、CJ-7に対してはCJ-8と、それぞれロングホイールベースバージョンがありました。2.2リッターの直4エンジンとコンパクトなボディでスタートしたシビリアン・ジープは、強力なV8エンジンとより大きなボディ、パワーステアリングやA/Tを備えた快適なRVへと変貌を遂げました。

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↑1/43では長らく近年の水準の製品がなかったCJ-7。イクソの製品はそのギャップを埋めてくれる素晴らしい仕上がりと思います。

モデルは最近になってイクソブランドで発売になった新しい製品で、近年の水準の仕上がりを持った1/43のCJ-7として嬉しい1台です。ラレード仕様でパッケージには1995と表示されていますが、CJ-7は'86年までしか製造されていなかったので、'85の間違いではないかと思われます。・・・ともあれ、マルーンメタリックのボディに鮮やかなオレンジのストライプ、ロールバーやミラーなどが再現されたボディ、ホワイトレターのタイヤやベージュのインテリアなど80年代らしいディテールで中々見応えのあるモデルです。

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↑1/43モデルで比べても、CJ-3BやCJ-5に比べて明らかに全長とホイールベースが長い事が判ります。全幅も拡大されています。

プレミアムXブランドで発売になったCJ-3Bや前回ご紹介したポリスティルの初期CJ5と並べると、CJ7は明確にホイールベースや全長が長くなっている事が実感出来ます。グリーンライトからは”特攻野郎Aチーム”や”チャーリーズ・エンジェル”の劇中車としてCJ5の発売が予定されているようです。発売済みの”ロスト”劇中車のCJ5はCJ-7のボディを流用しているっぽく、プレスリーシリーズのミリタリージープ(M38A1)とCJ5はきちんとボディが作り分けられているようなので、これらのモデルがどんな仕上がりになるか見守りたいと思います。

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特集:ジープの系譜 ~ MBベースから変化 Polistil '68~'71? Jeep CJ-5

今回ご紹介するCJ-5では、それまでのMBジープ然としたスタイルからの変化が見られます。

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1963年にウイリス・オーバーランド社がカイザー・モータース社に買収された後、'64年(クルマのモデルイヤーとしては'65年型)として新たにCJ-5がデビューしました。初期のCJ-5はそれまでのCJ-3Bから僅かに大きくなったボディに、それまでの2.2リッター直4ガソリンエンジンに加えて、3.1リッター直4ディーゼル、そしてビュイックからライセンスを取得した3.7リッターV6エンジンをも搭載するようになりました。ボディはそれまでのMBをベースとした物から大きく変更され、キャビン部分はフロント席の足元までボディ幅一杯に拡大、エンジンフードのみが前方に向かって幅が狭まるようなスタイルに改められています。フロントフェンダーなど全体が丸味を帯びたデザインになっており、MBをベースとしたCJ-3Bまでとはかなり異なるイメージになりましたが、これは'51年に登場した軍用M38A1を基にしたものです。

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↑CJ-5では民間向けのCJジープとして初めてボディの大幅変更が行われ、フロント周りは全体的に丸味を帯びた形になりました。因みにCJ-4は試作車のみが製作され、量産化はされませんでした。

1970年、カイザー・ジープ社がアメリカンモータースに買収されると、CJ-5にも大きな転機が訪れる事になりました。'72モデルイヤーからAMC製の直6, 3.8リッター及び4.2リッターと、更にはV8, 5リッターエンジンまでもが搭載されるようになり、それに伴ってホイールベースが76mm延長されました。元々は軍用のMBをベースにコンパクトなボディに4気筒エンジンでスタートしたCJシリーズでしたが、徐々にハイパワー化・大型化される事となったのです。デビュー時は先代にあたるCJ-3Bと、最終期は次世代のCJ-7と併売の形をとりながら、'54年(モデルイヤーで言うと'55年型)~'83年までの長寿を全うしたCJ-5。その間におよそ60万台以上が生産・販売されました。

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↑ミニマムな部品構成でややトイライクな仕上がりのポリスティル製CJ-5。今日的な目で見ると、ある意味新鮮でもあります。

今回ご紹介するミニカーはイタリア・ポリスティル製のCJ-5。紙箱には1978年という記載があります。簡素な構造でタイヤ&ホイールもプラによる一体成型+ホットスタンプというミニカー暗黒時代を思わせる仕上がりです。ウインドウシールドと幌も一体成型のため、オープン状態は再現出来ません。ヘッドランプとマーカーランプがボディの外側で一体成型されていると言う大胆な構成は、良くも悪くもイタリア的な閃きを感じさせる部分です(涙目っぽい/笑)。ホールベースがCJ-3系統と近いので、CJ-5としては初期のモデルをプロトタイプとしているようです。フロントフェンダーにサイドマーカーがモールドされているので、'68年型以降、ホールベースが拡大される前の'71年までの年式ではないかと推測しています。

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↑先回ご紹介したディンキーのCJ-3Aとの並び。スタイリングの変化がよく分かります。

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↑ウインドウパッケージの紙箱も時代を感じさせる味わいがあります。

このモデルは前回ご紹介したディンキー製のCJ-3Aと共に、東京の老舗ショップ巡りを敢行した際に捕獲した物です。ユルい仕上がりながらCJ-5の1/43モデルは貴重なので安価に入手出来たのは運が良かったかなと思います。CJジープの歴史を辿る上では欠く事の出来ないCJ5、近年の製品ではイクソ系のキャストがあり、グリーンライトのプレスリーシリーズやLOSTの劇中車仕様の他、ホワイトボックス名義でも製品化がなされているようです。(アメリカ本国仕様ではないっぽい?)イクソでは次の世代のCJ-7も製品化しているのですが、ホイールベースや全長の違いが再現されているのか当方は未確認。機会があればいずれかのCJ-5を入手して比較してみたいなと思っています。

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特集:ジープの系譜 ~最もMBに近いカタチ。 Dinky Universal Jeep (CJ-3A)

先頃久々に訪れた都内のショップさんで、最初期のスタイルを再現したジープのミニカーを捕獲しました!!

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先月、所用で東京を訪れた折、久しぶりに絶版モデルを扱う都内の老舗ショップさんに詣でて来ました。時間の関係で訪問できたのは2店のみでしたが、思いがけずその両方で只今特集中のジープ関連モデルを捕獲出来ました。内1台は民生ジープ最初期の姿を示す物・・・。そういう経緯から、先にご紹介したCJ-3Bと話が前後してしまうのですが、今回はCJシリーズの最初期にあたるCJ-2AとCJ-3Aについて記してみたいと思います。先に記したように第2次世界大戦が終結すると、ウイリス・オーバーランド社は軍用車であるMBジープの民間への転用を図ります。'44年のCJ-1、CJ-2プロトタイプによるテストの後、'45年~'49年までがCJ-2A、'49年~'53年はCJ-3Aとして本格的に製造販売される事となりました。

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↑ミニマムな仕様変更で民間用に転用されたCJ-2A & CJ-3A、ボディも軍用MBの面影を色濃く残しています。

軍用のMBジープとの大きな違いは、使い勝手を高めるためのテールゲートの設定と、それに伴うスペアタイヤのボディ側面への移動、そして大型のヘッドランプ装着と9スリットから7スリットに変更となったラジエターグリル、といった所でしょうか・・・。先にご紹介したCJ-3B('53年~'68年)はエンジン換装に伴ってエンジンフードが高くなっていましたが、2Aと3Aはトランスミッションこそ異なる物の、エンジンはMBと同じL-134 Go-Devilエンジンを搭載。そのためエンジンフードの高さは変更されず、全体的なプロポーションは軍用MBと良く似ていました。全体としては後年改良のCJ-3Bよりも軽快な感じに見えます。画像検索した限りでは、CJ-2Aはフロントガラスが2分割、3Aは1枚ガラスになり、Hゴム支持となったためガラスの4隅にRがついているようです。

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↑ミニカーは往年のディンキー製。そこここにチップが目立ちますが、全体的には程々のコンディション。フロントウインドーのフレームはかなりオーバースケールな感があります。素朴な味わいは近年のハイディテールなモデルとはまた違った魅力を放って・・・嫌いじゃないな~この感じ。

今回出逢ったモデルは古(いにしえ)のディンキー製。床板にはシンプルにJEEPとのみ記されていますが、低いエンジンフードに7本スリットのラジエーターグリル、大きなヘッドランプ、リアサイドに搭載されたスペアタイヤなどは明確に民生用ジープ、CJ-2AまたはCJ-3Aの特徴を備えています。フロントウインドウが1枚物で、四隅にRがついた表現となっている事から、当方はCJ-3Aと判断しました。近年のモデルとは大きく異なる構造で、ボディはシートやバンパー、シャシーの軸受け部分をも一体で鋳造、床板の前半はプレス製のものが嵌め込まれてカシメ止めされ、ウインドウフレームやボディ後部のトーイングフックもプレス製部品が使われています。シンプル極まりない構造ながら実車の雰囲気は良く捉えられており、各部の塗装チップとも相まって素朴な味わい深さが感じられ、なんだか凄く気に入ってしまいました。出逢えて良かった1台です。

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↑ホンウェル製MBとの比較。エンジンフードの高さは両車同じ。小さなヘッドランプが奥まって取り付けられているMBは精悍なイメージ、つぶらな瞳のCJは愛嬌がある感じでしょうか。CJの7本スリットグリルは今日まで続くJEEPの顔となっています。

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↑プレミアムXのCJ-3Bとの比較。エンジンフードの高さの違いが良くお分かり頂けると思います。日本の三菱ジープはCJ-3Aベースでスタートしましたが、程なくCJ-3Bベースに変更されたので、フードの高い姿が思い浮かびます。

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↑ボディはバンパーやシート、軸受け部分まで一体でキャスティングされ、床板の前半分、フロントウインドウフレーム、トーイングフックなどはプレス製の部品が使われています。床板の表記は"DINKY TOYS" "MADE IN ENGLAND" "MECCANO LTD" そしてシンプルに"JEEP"。

ネットで調べてみるとこのモデルは品番405、紙箱にはUNIVERSAL JEEPと記されています。海外では箱付き美品は結構な高額で取引されている模様です。当方の入手したモデルは前述の通りそこそこのコンディションで価格もそれなりの物でしたが、よりコンディションの良いモデルだったら手が出なかったかも知れません。レッドのボディにブラックのフロントウインドウフレームと、奇しくもご紹介済みのプレミアムX製CJ-3Bと同じカラーリング。この出会いは運命に違いない・・・と勝手に思い込み(笑)、お持ち帰りさせて頂きました。帰宅後すぐにモデルをクリーンアップ。タイヤのミゾに詰まっていたコンパウンドらしき物を爪楊枝で除去、車体各部の隅に積もった積年の汚れを中性洗剤水+綿棒&ティッシュペーパーで拭い落とすと、そこかしこにチップはあるもののかなりすっきりした見栄えになりました。旧いモデルが綺麗になると、何だかとても良い気分になれる当方です(笑)。

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特集:ジープの系譜~スピンオフ 惜別、JB23/43ジムニー生産終了。 High Story JB23 JIMNY 1型 5型 10型

元祖オフロード4WD、ジープの特集をお送りしていますが、今回はちょっとスピンオフ企画。普段当方がご紹介しているアメリカ車とは真逆の存在、”ニッポンの小さな巨人”スズキ・ジムニーです。

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大変残念な事に、去る2018年2月23日(金)をもって1998年の登場以来20年の長寿を誇ったJB23型ジムニー/JB43ジムニー・シエラの生産が終了となってしまったようです。これは登録車及び軽自動車の継続生産車への歩行者脚部保護要件対応、軽自動車の継続生産車への横滑り防止装置、ブレーキアシスト装置の装着が2月24日生産分から義務付けされた事に対応出来ないためとの由・・・。既に今年中にデビューするといわれている次期モデルのスクープ画像や動画がネットに溢れていますが、新型との交代を待たずしての生産終了となってしまいました。もっとも、車両製造への義務付けがなされたものの、それ以前の生産分の販売が出来なくなった訳ではないので、在庫が尽きるまで当面の販売は継続されるのではないかと思われます。(本日時点でもスズキのサイトには現行ラインナップとして掲載されています。)遠からずこの日が来る事は分かっていましたが予想よりも早く、JB23が大好きな当方は寂しさで一杯であります(泣)。

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↑ハイストリーの初回製品は最初期の'98年式JB23-1型。1型から3型までは俗にガイコツグリルと称されるエンジンフード一体型の5本タテスリットグリルを採用していました。直線的でクロカン4駆らしいデザインだったSJ30以降の2代目に対し、スタイリッシュで乗用車的なデザインに生まれ変わっています。初代や2代目はもちろん文句なしにカッコ良いのですが、JB23のカッコカワイイ個性的なデザイン、優しそうでいて実は「オフロードでは凄いんです」的なキャラが当方は大好きなんですよね~。ボディカラーはキプロスブルーメタリック、撮影するまで気付きませんでしたが、サイドアンダーミラーが欠品してます。。。

ジムニーは、当時常務取締役だった鈴木修現会長がホープ自動車のホープスターON型の製造権を買い取る形で開発をスタート。'70年に初代LJ10型として発売されて以来、47年以上に亘る期間の間に軽自動車の規格変更などに対応しながら、大枠では3世代でその歴史を刻んで来ました。今回の主題であるJB23(軽規格)及びJB33/43(登録車規格のジムニーワイド/ジムニーシエラ)は、'98年のデビュー以来20年というロングライフを誇って来ましたが、生産という面では遂に終止符が打たれてしまいました。末期モデルの現在も国内だけで月販1,000台前後をコンスタントに売り続け、趣味のクルマとして絶大な人気を誇るだけでなく、積雪地域でのライフライン確保を担うなど日本市場に根付いており、”最強のオフロード4WD”として海外でも高い評価を得ています。日本が世界に誇れる名車の1台、孤高の存在、そう思います。

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↑2回目の製品化は'04年の5型。4型からエンジンフードと別体化されたラジエターグリルを更にデザイン変更。トランスミッションとトランスファーを一新してローギアード化、オフロードでの取り回しと走破性を一層高めた完成度の高い世代でした。都合9回に渡ったJB23の改良の中でも、最も意義深い変更だったと言えるかも知れません。ボディカラーはシルキーシルバーメタリック。

さて、このJB23型ジムニーですが、嬉しい事に1/43ではインターアライドのハイストーリーシリーズで3回に渡って製品化されています。最初が登場初年度の98年式JB23-1型、2回目が04年の5型、3回目は神奈川県の有名ショップAPIO(アピオ)のコンプリートカーTS4としての発売で、歩行者保護対応のためエンジンフードが高くなった9型以降、ボディカーラーから考えて最終の10型での発売でした。同ブランド共通のレジン製完成品で、こうした年式違いによる細かな違いを再現できるのはレジン製ならではの強みといえそうです。4輪駆動車のモデルとしてはシャシー周りがあっさりしているのが少々残念ですが、実車のイメージを良く捉えた好製品だと思います。個人的には最終10型のランドベンチャーも製品化してくれると嬉しいのですが・・・。

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↑3回目の製品化は神奈川県の有名ショップ、APIO(アピオ)のコンプリートカー、TS4として登場。リフトアップされ、同社オリジナルのバンパーやホイールを装着した姿です。歩行者の頭部衝撃保護を目的としてエンジンフードを高くした9型以降のボディで、クールカーキパールやスチールシルバーメタリックのボディカラーは最終10型の特別仕様車ランドベンチャーに設定されているものです。ハイストーリーの製品は、シャシー周りはあっさりしている事が多いのですが、このモデルはアピオから要望があったのか、同社のオリジナルパーツと思しきスタビライザーやショックアブソーバー、マフラー、牽引フックなどが表現されています。ボディカラーはスチールシルバーメタリック。

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JB23ジムニーは、アクシデント時の歩行者の頭部の衝撃をやわらげるため、'12年の9型からエンジンフードが高くなり、これに伴ってフロントフェンダーも新しくなりました。このボディ、これはこれでちょっぴりゴツさが増してカッコ良い。特にランドベンチャーなど特別仕様車のタテグリル付きが個人的にはお気に入りです。ボディカラーはクールカーキパール。

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↑前回ご紹介したジープCJ3BとJB23ジムニーのミニカーを並べると、何だか似たような大きさに感じられます。軽量コンパクトなボディによる圧倒的な悪路走破性。2台のクルマには共通点が多いように思います。


↑ジムニーが真のオフローダーである事を如実に示す動画があったので貼っておきます。(そういう動画はそれこそいくらでもあるのですが・・・)車両は輸出仕様で国内のジムニー・シエラに相当するモデルです。(上の動画の日本語テキスト記事はコチラに・・・。)

リーク画像やテスト走行をスクープした動画などによって次期ジムニーの姿もかなりハッキリしてきました。ちょっぴりメルセデスのGクラス風味が感じられるのが気になりますが、きっと好評をもって迎え入れられる事でしょう。・・・ですが、当方は20年の時を経て尚魅力を失わない現行JB23がやっぱり大好き。世界中のクロカン4WDやSUVが居住性の改善や安全性の面からどんどん大型化している中、日本の軽自動車の規格に準拠しているがゆえに極端な大型化をする事なく今日に至ったジムニー。そのサイズは、ミニカーで並べてみると何だか初期のジープに近いように思えます。ラダーフレーム、パートタイム4WD、トランスファーにリジットサス・・・今日、オフロード4WDの元祖であるジープのコンセプトを最も忠実に受け継いでいるのは、ひょっとしたら我らがジムニーなのかも知れません。

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特集:ジープの系譜 ~民生車への転進 PREMiUM X JEEP WILLYS CJ3B

ジープ特集、早々に民間仕様のご紹介に入ります。

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第2次世界大戦が終結し軍用車両の需要が低下した事に伴い、ウイリス・オーバーランド社はMBジープの民間車両への転換を図りました。プロトタイプとも言うべきCJ-1, CJ-2の後、本格的な量産車として'45年に登場したのがCJ-2A、基本的には軍用のMBをベースとしながら民間用としては過剰なスペックを排除、ピックアップトラックのようなテールゲートを備え、スペアタイヤは背面から側面へと移設されました。全体的なデザインは大きく変わっていませんが、ヘッドランプが一般的な大径のものに変更され、ラジエターグリルがタテ9本から7本スロットになりました。これが今日のラングラーまで続くジープの”顔”となっています。先回も記しましたが、CJはシビリアン・ジープ、つまり民間用のジープを意味します。

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↑エンジン換装に伴い高くなったエンジンフード、大径のヘッドランプが醸し出すスタイルは、三菱ジープとして我々日本人に馴染み深いそれと近いように感じられます。

今回ご紹介するCJ-3Bは'53年に登場した改良版で、搭載エンジンの変更に伴ってエンジンフードが高くなり、それまでのMBに似たスタイリングからやや印象が変わりました。この年、ウイリス・オーバーランド社はカイザー社に買収され、社名をウイリス・モーターズ社に変更。その後'63年にカイザー・ジープ社となりますが、'70年にはAMCの傘下に入り、さらにそのAMCは'80年にルノー傘下、ついで'87にはクライスラー傘下に収まり、そのクライスラーは'98年にダイムラーと合併するものの'09年に破産。'14年にはフィアットと合併してFCAとなり今日に至るという流転の歴史を歩んで来ました。尚、日本でライセンス生産された三菱ジープはCJ-3Aベースでスタートして程なくCJ-3Bに切り替わったので、このエンジンフードの高いスタイルが日本でもお馴染みと言えますね。

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↑モデルはプレミアムXブランドで発売されたイクソ系金型の製品。恐らくグリーンライトのモデルも同系の金型を使用しているものと思われます。

モデルはプレミアムXブランドで発売されたイクソ系の金型です。前述した高いエンジンフード、大径のヘッドランプ、7本スリットのグリル、ボディサイドに搭載されたスペアタイヤと実用的なテールゲートなど、軍用MBジープからの変化点がしっかり再現されています。赤いボディカラーやブラウン系のシートなど、民間向けらしい雰囲気を醸し出していて良い感じです。一方、こうした4輪駆動車の特徴とも言うべき独立式のラダーフレームやトランスファー、リーフスプリングなど、下回りの表現は比較的あっさりとしていて通常の目線の高さでのシルエット的なものとなっています。

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↑先回ご紹介したホンウェル系軍用MBとの比較。1/43ダイキャストモデルなので物凄く正確なスケールダウンではないかも知れませんが、エンジンフードの高さやヘッドランプの大きさの違いがお分かり頂けると思います。

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↑比較的あっさりしたシャシー周りの表現。正直、4輪駆動車のモデルとしては、この辺りはもう少し拘って欲しかった気がします。

元々が軍用車だったという事もあり、アメリカ車としては異例に小さなジープ。1/43のモデルも通常のアメリカ車と比べるとかなり小ぶりになります。加えて民生版のCJは軍用のMBと比べるとディテールもあっさりしています。プレミアムXなので物凄く高いという感じではありませんが、この小さなCJのモデルに通常のアメリカ車のモデルと同等の金額を払って購入するにはかなり覚悟が必要でした(笑)。ですが、民間向け初期のシンプルな姿を再現したCJ-3Bのモデルは以外に貴重であり、ジープの歴史を1/43スケールで振り返る上でも入手しておいて良かったなと思っています。

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特集:ジープの系譜 ~軍用車としての誕生 Shuco Junior Line JEEP CJ-2A(商品名まま)

さて、特集の始まりはルーツとも言うべきこのモデルのご紹介です。

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クロスカントリータイプの本格的4輪駆動車を指して”ジープタイプ車”などと呼称するように、JEEPという単語は固有名詞を超えたオフロード4WDの代名詞といった感がありますが、その誕生はいわずもがなの軍用車としてでした。1940年、アメリカ陸軍はキューベル・ワーゲンなどドイツの軍用車両群に対抗する小型軍用車両の入札を行いました。これに唯一応える事が出来たのは弱小メーカーであるバンタム社のみ。しかし、極めて短期間で製作されたプロトタイプ車の性能は優秀で、アメリカ陸軍はその設計をフォードとウイリス・オーバーランド社に公開して再度3社に開発を推進させました。結果的に生産能力に優れるフォード社からGPW、ウイリスオーバーランド社からMBとして大量生産され、続々と戦地に送り込まれる事になりました。一方、機動力に優れたジープの原型を造り上げたバンタム社は戦後倒産。戦時で大量供給が必要だったとは言え、何とも酷い話にも思えます。

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↑シンプルで実用的なデザインは軍用車という生い立ちからすれば当然とも言えるもの。機能を突き詰めたその姿からは、道具としての機能美と共にメカ的カッコ良さも感じられます。

日本でもおなじみのTVシリーズ、”コンバット”や”ラットパトロール”をはじめ幾多の戦争映画でも大活躍しているジープ。車両の基本構成は、独立したラダーフレームにリーフスプリングでリジッドアクスルを懸架。トランスファーを介して前後の車輪を駆動する4輪駆動方式は、その後のオフロード車の基礎とも言えるレイアウトです。ドアすらないシンプル極まりないオープンタイプの小型・軽量ボディで取り回しに優れ、戦場でも大いに威力を発揮しますが、戦後はCJ型(シビリアン・ジープ)として民生用に転用されレジャービークルとして発展してゆく事になります。

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↑外径の小さなヘッドランプ、縦スリットのラジエターグリルが9本あるのが後の民生版CJシリーズとの大きな相違点でしょうか。CJは3-Bでのエンジン変更に伴い、エンジンフードも高くなります。

今回ご紹介するミニカーはシュコー・ジュニアライン名義の製品ですが、このシリーズの他のモデルに照らし合わせると、ホンウェル製のOEMであろうと思われます。(当方ホンウェル版を未入手のため推測です)低いエンジンフードに小さなヘッドランプ、9本の縦スリットラジエターグリル、アメリカ陸軍の表記も入り、スコップやら無線アンテナなども装備したミリタリールックでどう見ても軍用のMB型にしか見えないのですが、ボックスの表記は民生用を示すCJ-2Aとなっています。ホンウェル、シュコージュニアラインのモデルを画像検索してみても、あからさまな民生仕様のバリエーションは見当たらないようでしたので、単純に考証の間違いという気もするのですが・・・或いは当方の認識が間違っているでしょうか?

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↑ラダーフレームや4輪駆動システムなどメカニズムも手際良く立体的に再現されています。価格を考えるとなかなかに頑張っている感じがします。

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↑シンプルな紙製のウインドウボックスに収まって、お値打ちの¥1,100-也。その仕上がりからすれば十二分の製品と思います。

さて、そうは言ってもこのモデル、なかなか良い仕上がりを見せています。フロントウインドウスクリーンは実車同様に前方に倒す事が出来ますし、先述の通りスコップやら無線アンテナを装備。定番のスペアタイヤとジェリ缶もしっかり背負ってます。そして素晴らしいのが床下の表現。独立式のラダーフレームやリーフスプリング、エンジンやデフ、排気系などが少ないパーツ構成ながら立体的に再現されています。紙製の外箱には当方が購入した時の値札がついたままになっていますが、そのお値段¥1,100-也。・・・正直このお値段でこの仕上がりなら立派。昨今のミニカー価格の高騰を考えると、頑張ってるな~という感じがします。最近日本ではあまり見掛けない気がするホンウェル/カララマのミニカーですが、果たして新製品はリリースされているのでしょうか?

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特集:ジープの系譜 ~ウィリスジープからラングラーまで。

年始のダッジ・チャレンジャー・プチ特集に続き、今は同じFCA(フィアット・クライスラー・オートモビルの製品となっているジープ・ラングラー。その系譜を軍用車であるジープまで遡ってご紹介してみようと思います。

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2017年末のLAオートショーでジープ・ラングラーの新型モデル”JL"型が発表になりました。独立したフレーム構造やリジットサスペンションを継承し、外観的には「フェイスリフト?」とさえ思えるくらいキープコンセプトな新型ですが、アルミやマグネシウムを使用して軽量化されたボディ、フルタイム4WD仕様の設定やダウンサイズターボエンジンの採用など、その中身は大幅な進歩を遂げているようです。今回は軍用車として誕生したウィリス・ジープから、民生用に生まれ変わったCJシリーズ、直系の子孫というべきラングラーの先代モデルまでを、1/43モデルカーで辿ってみたいと思います。当方の手持ちではその全てを網羅することは出来ませんが、新旧モデルを活用して次回からお送りしたいと思います。

プチ特集ラストは・・・ Spark '70 Dadge Challenger T/A Trans-Am

成り行きでスタートしたチャレンジャー・プチ特集。プチだけに3回で終了であります・・・。

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今回のチャレンジャー・プチ特集の発端となったのはプレミアムXから発売になった'70チャレンジャーT/Aのご紹介でした。その時記した通り、T/Aはクライスラーが兄弟車クーダのAARと共に白熱化し市販車の販売とも直結していたSCCAトランザムレース参戦を目的として開発したクルマでした。実際に'70年シーズン、チャレンジャーはオートダイナミクスから、クーダはAAR(オール・アメリカン・レーサーズ)からワークス体制での参戦となったのでした。ポニーカー市場への参入そのものが後手に回ったクライスラーは、トランザムレースにおけるダッジ・ダート、プリマス・バラクーダでの劣勢を挽回するべく万全の準備と莫大な資金を持って臨みましましたが、熟成の進んでいたマスタングやカマロに一歩及ばず、この年限りでビッグ3がワークス活動から手を引いた事もあって、残念ながら大きな戦跡を残せぬまま1年でサーキットを去る事となりました。

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↑ポニーカー市場への本格参入、SCCAトランザムレースへの参戦共に後手に回ってしまったクライスラー。しかしチャレンジャー/クーダはホントにカッコ良いクルマです。ワークスマシンもサマになってます。

今回ご紹介するモデルはスパークから発売された'70チャレンジャーT/AのSCCAトランザムレース仕様で、ケース台座にはオートダイナミクスのエースドライバー、サム・ポージーの名前が記されています。ノーマル仕様に対して大きく張り出した前後フェンダーや、ホントにメーカーワークスのエアロ?と言いたくなるようなド派手フロントスポイラー、マグホイールに太いレーシングタイヤ、片側に集められたサイド出しのマフラー、室内に張り巡らされたロールバー・・・etc. 迫力満点でホントにカッコ良いです。ストライプやカーナンバーをはじめとする車体表記も鮮やかで、ロードカーとは一味違う魅力を再認識させられる仕上がりです。

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↑'70チャレンジャーのロードバージョンをシェイカーフードのR/Tで、コンペティションバージョンをT/Aでリリースしたスパーク。この作り分けは少量生産に向くレジンならではと言えるかも知れませんね・・・。

最近のスパーク製品は排気系やデフなどシャシーのディテールも再現してくれているので、低いアングルで眺めても足回りがスカスカする事もなく見応えがあります。先にご紹介したプレミアムXのT/Aもダイキャストながら頑張ってR/Tとの違いを再現していましたが、流石にここまでノーマルと異なるワークス仕様の作り分けはダイキャストでは難しいでしょう。この辺りはレジン製ならではのアドバンテージがあるように思います。このモデルで一つ気になる点としてはルーフの処理があり、バイナルトップ風の革シボ表現がなされているのですが、レーシングマシンのルーフにビニールレザーを貼っていたとは思えないので、ここは一般的なつや消し塗装で良かったような気がします・・・。

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↑プレミアムX製のロードバージョンT/Aとのツーショット。こんな事が1/43市販完成品で出来るなんて・・・10年前には及びも付きませんでした。

さて、スパークのポニーカー&Trans-Amレース仕様車はこのあと'70クーダが予定されています。クーダと言うと1/43では何故か4灯ヘッドライトの'71 が圧倒的に多く、オリジナルというべき'70はモデル化にあまり恵まれていませんでした。ロードバージョンもスパークのシャープな造形で製品化されるのが今から楽しみなのですが、濃紺のトランザムレーサーのAARクーダも本当に楽しみです。後はマーキュリークーガーとAMCジャベリン、その名もズバリのポンティアック・ファイアバード・トランザムが揃えば言う事無しなのですが・・・。とりあえずAARクーダが無事発売された暁には、Trans-Amレース特集なんかもやってみたいものです。

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プチ特集化!? ~spark '70 Dodge Challenger R/T 426 HEMI

計画していた訳ではないのですが、プチ特集に突入であります。

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先回、何をご紹介するか迷った挙句、昨年末の入手品から苦し紛れにプレミアムXの'70ダッジ・チャレンジャーT/Aをご紹介したのですが、その後でふと、「そういえば、少し前にスパークからもチャレンジャー発売されていたな・・・」という事を思い出しました。更に「そうそう、スパークはあの仕様も製品化していたっけ・・・」という事で、期せずして先回・今回・次回でダッジ・チャレンジャープチ特集をお送りする事と相成りました。尚、チャレンジャーとチャージャーは1/43のモデルとしてはクライスラー系列でも圧倒的に製品が多いため、今回、当ブログのカテゴリーを細分化して一覧で見やすいようにしました。ご興味がありましたら過去記事も合わせてご覧頂ければと思います。

・ダッジ・チャレンジャーのカテゴリーソートはコチラ

・ダッジ・チャージャーのカテゴリーソートはコチラ

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↑'70 チャレンジャーでも定番のR/T仕様ですが、スパークはシェイカーフード付きで他社製品と被らない仕様での製品化となりました。心憎い&嬉しいチョイスです。

言わずと知れたダッジ・チャレンジャー1st.世代、繰り返しになるのでクルマそのものの素人解説は割愛したいと思いますが(笑)、今回ご紹介するモデルに因んでシェイカーフードについて触れてみたいと思います。今回ご紹介するモデルのエンジンフードインテークは過去にご紹介してきた'70チャレンジャーや先回のT/Aと異なるカタチなのがお分かりいただけると思います。これはシェイカーフードと呼ばれるもので、インテークバルジはエアクリーナーに直結してエンジン側にマウントされ、エンジンフードとは独立した構造となっています。そのためアクセルを煽ったりしてエンジンが揺動すると、外見的にはエアインテーク部のみが振れて見える事からシェイカー、シェイカーフードと呼ばれます。いわば、エンジンの1部がフードから突き出ているような豪快な構造ですが、同様の仕様はクライスラーのみならずGMやフォードの量産車にも見られます。

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↑マスタングやカマロにガン飛ばしているような、迫力あるフロントマスクがカッコ良い。まさに挑む者!!レッドはシェイカーがガンメタ、オレンジはシェイカーがボディ同色でルーフが黒のバイナルトップ。レザー部は皮シボ表現もなされています。

さて、今回ご紹介するのはスパークから少し前に発売になった1/43 '70 ダッジ・チャレンジャーR/Tですが、嬉しい事にシェイカーフード仕様でモデル化されています。近年アメリカ車の1/43モデルも増え、チャレンジャーも各社競作となっている状況ですが、当方が知る限りシェイカーフード仕様での製品化は1/43では初ではないかと思います。レッドの単色仕様が先に発売になり、余り間を置かずにオレンジ/ブラックの2トーン仕様が発売されました。安い買い物ではないので当方もオレンジ/ブラック仕様の発売を知っていたら、或いはレッド単色は購入しなかったかも知れないのですが・・・。まあレッド単体はシェイカーがガンメタでホイールがスチール、オレンジはシェイカーがボディ同色でホイールがアルミと小技を効かせてあるので、シェイカーフードでの製品化に感謝しつつ両方持っておこうかなと思っています。

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↑オレンジはストライプにアルミホイール、バイナルトップでかなり華やかなイメージ、レッドはシンプルなボディにスチールホイール、ベージュのインテリア、ワンポイントがガンメタのシェイカーフードでちょっと渋い雰囲気。なんとなくオーナーの好みまで見えて来そうな絶妙な造り分けです。

今回のスパーク製チャレンジャー、プロポーション的にはノーズやテールの薄さを強調した感じに仕上がっているように思います。ボディエッジのシャープさはレジン製ならではといえましょうか。この辺りはプラボディのグッドスマイル・レーシングのモデルにも共通した特徴です。改めて各ブランドのチャレンジャーモデルを眺めると、ボディのプロポーションや各部のディテールなど、それぞれ工夫を凝らしているのが楽しくもあり、興味深くもあります。近年はスケールモデルも実車の3次元スキャンをベースに、脚色を少なく製品化する事が多いとも聞きます。それはそれで非常にリアルになる事は間違いないのですが・・・、それだとどのブランドが造っても同じような仕上がりになってしまうのではないでしょうか?+αの脚色や誇張がスケールモデルカーの魅力として大切なんじゃないかな~と思う今日この頃です。

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↑左からグッドスマイル製'70 R/T SEで通常のエンジンフード、中央がスパーク製'70 R/T 426 HEMIシェイカーフード、最後がプレミアムX製'70 T/A エンジンフード固定タイプインテーク。各社それぞれ異なるタイプを製品化してくれていて嬉しくなります。

以下に、当方が知る限りで製品化された初代ダッジ・チャレンジャーの1/43モデルをリスト化しておきます。

●1st. ダッジ・チャレンジャー 1/43モデル(知っている範疇)リスト
・メーカー不明 '70 R/T レジン完成品 
 かなり旧い製品ですが仕上がりは良かったような・・・。高額だったので当方未入手。

・Match Box '71 Challenger R/T
 貴重な'71モデル、コレクティブル、スーパーキングス、バレットジャクソンなど製品展開あり。

・SMTS/BOSS MODELS '70 T/A
 ロードバジョンとTrans-Am仕様、ホワイトメタル製 キット/完成品あり 当方未入手。

・JOHNNY LIGHTNING '70 T/A
 JLが製品化した数少ない1/43モデルの1台。当時としては貴重なT/A仕様での製品化。

・MINICHAMPS '70 R/T
 リアスポイラーなし・スチールホイール仕様での製品化。

・GOODSMILLE RACING '70 R/T SE
 リアウインドウが小さいR/T SE仕様。樹脂ボディによる製品化。

・GREENLIGHT '70 R/T ”ワイルドスピード X2”劇中車仕様
 リアスポイラーなし・アルミ(or マグ)ホイール仕様。

・GREENLIGHT '70 R/T
 劇中車仕様ではないものの、ホワイトはバニシングポイント、イエローはTVシリーズ、NCIS ネイビー犯罪捜査班の劇中車を彷彿とさせる。リアスポイラーなし・スチールホイール仕様。

・PREMiUM-X '70 R/T
 ボディの金型はグリーンライトと同じと思われる。ウイングリアスポイラー・スチールホイール。

・PREMiUM-X '70 T/A
 R/Tから仕様変更、エンジンフードバルジ・リップタイプリアスポイラー・スチールホイール。

・Bos Models '70 T/A仕様
 レジン完成品 角型フードバルジ、リップタイプリアスポ、スチールホイール。当方未入手。

・SPARK '70 R/T
 今回ご紹介のモデル。シェイカーフード、リアスポイラーなし、スチール/アルミホイール。

・Spark '70 T/A 某仕様
 詳細は次回(・・・てバレバレ。。。)

いやあ、こうして見ると初代チャレンジャーの1/43モデルも増えたものです。R/T, T/A, ホイールやスポイラー、エンジンフードなど仕様がバラエティに富んでいるのも嬉しい所。この辺りはマニアックな車種ゆえかも知れません。


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